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1ミリの秋
一ミリの秋落として枯れ葉舞い
2026年抒情文芸春季号佳作 選者 坪内稔典
日本の家には、庭と縁側があるものです。庭にはもちろん木が植わっています。日本の家は南向きですから、正午に太陽は正面に来ます。理科で習いましたね、天の南中です。夏は高度が高く、冬は高度が低くなります。夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬に近づくと太陽の高度は下がっていき、日差しが縁側から床の間まで入り込むようになるのです。木々の葉っぱも落ち始めます。
毎日縁側の日差しが少しずつ少しずつ、家の奥へと這い込むのを見るのは楽しいことです。縁側のおかげで夏は涼しく、冬は暖かくなるのです。日本家屋のこういう良さを残していきたいものです。




