夏の夜に
わたしは、あなたとは違う場所で恋を探して
あなたは
わたしとは違う場所で恋を求めていただけ
言葉につまるときがあっても
気にならないというのは
まぎれもない嘘であって
どこかで気づいてくれることばかりを
考えていた
待ち合わせの時間に少しでも遅れたら
それだけで落ち込んでしまうのに
この恋を置き去りにしても
あまり気にならないのは
どうしてだろう
恋の近道を探したり
遠ざかる思いを悲しんだり
あなたといる時間をただ楽しんでいたら
どんなことでも解決できるような思いを
いつまでも思い続けること
あなた次第とするなら
まだどこか足りないこともあるね
夏の夜に
風鈴の音が心地よく
すべての迷いを
振り出しに戻してくれる