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ヨーロッパぶらり旅  作者: Alex
第1章 イタリア編
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02話 観光地の候補決め

 イタリア。そこは地中海にせり出した長靴のような半島にある国だ。その国土にはベネチア、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリなど日本人にとって聞き慣れた都市の名前が並ぶ。行ってみたい外国No.1!(僕の中ではね)

 そんな国に我が家は行くことになったのだった。


「ねえねえ。脳内トリップしてないでしっかり計画練るわよ、あなた」

 頭の中で解説していたら妻に注意された。昨日の夜イタリアに行くことが決まってから妻は色々と調べてくれていたようだった。


「それで急だったけどお休みはしっかり取れたの?」と妻が質問してきた。

「そりゃもうバッチリとね。久しぶりの旅行だし、折角だから丸々一週間取ってきたよ」と答えた。そうなのだ。日頃の行いがいいのか、夏休みが近いからなのか(たぶん後者)今週末から一週間も休みが取れたのだ。

「そう。一週間もあれば色々と都市を巡れるわね」と嬉しそうに妻は言った。

「やったー。おでけけたのしみだな〜」と娘も楽しそうにはしゃいでいる。

「ほほ〜。取ってきたかいがあってよかった」と、僕まで嬉しくなってきた。


「実は候補がありすぎて週末だけで収まるか心配だったのよ」と、妻は僕にリストを手渡してきた。どれどれ〜。ベネチア、ミラノ、フィレンツェ、ローマ、ナポリ。ふむ、見覚えあると思ったら冒頭で言ったのと同じじゃねえかよ。まあ、そこは夫婦の愛が為せる技とでもしておこう。

「単純にメジャーなところを書いただけよ」と、妻がジト目を送ってくる。

「ぱぱ。ちゃんとほんばのぴっつぁ、ユリにたべさせてよね」なぜか娘もジト目を送ってくる。

「はいはい。ちゃんと本腰入れて旅行準備するか。それとユリ、覚悟しておけ!イタリアにはピザしかないぞ」と僕は答える。

「そんな嘘教えないで、あなた。パスタとか他にもあるからね」と妻は呆れ気味に言った。


「はぁ〜。ねむい」と横に座っていた妻がもたれ掛かってくる。

「ああ、そうだね。もう夜も遅いし今日はもうおしまいにするか」と妻と娘を抱き寄せながら言った。


 あれから夕飯を食べ、風呂に入ってから、さっきまでずっと旅行に向けての調べごとをしてきた。続きはまた明日やるとして今日はここまでとするか。しかし、妻が先に調べておいてくれたおかげで割とすぐに計画の目処がついたな。今回の旅行の予定はこんな感じかな。


 一日目&二日目:ナポリ

 三日目&四日目:ローマ

 五日目&六日目:フィレンツェ

 七日目:ベネチア


 少し駆け足気味の旅程だけどいい感じなのでは?結局ミラノは距離と時間の関係上、今回の旅では省くことにした。


 もうすっかり夜遅いおがげで娘はぐーすか夢の中。風邪を引かないようにタオルケットを掛けてあげつつ、家族みんなで一緒のベッドへ。


「おやすみなさい、こーくん」

「おやすみ、みっちゃん」

「すぴー」

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