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なんでだろう〜なんでだろ〜なんでだなんでだろう〜♪ゆあちゃんと映画になんでだろう〜

何故だかゆあちゃんとデートすることに!?果たしてこの物語はどうなってしまうんでしょうね。

〜次の日〜

指扇駅で愛車のSUVでゆあちゃんを待つ俺、

せっかくなので遠くのショッピングモールまで行こうと言うことになった。


コンコン


助手席の窓を叩く音がした。

そこにはゆあちゃんの姿が


「お待たせしました」


そう言って助手席に乗り込むゆあちゃん。


1時間ほどで現地に到着し、駐車場に車を止め3階の映画館に向かった。


「宮沢さん早く早く、始まっちゃいますよ」


駆け足で向かう2人、映画館は平日の午後のせいか、空いていて非常に居心地が良かった。

チケットを買い、オレンジジュースを買ってゆあちゃんに渡した。


「ポップコーンは?映画といえばポップコーンでしょうが!」


ハァ〜、、ほんとにこの子はワガママだなぁ、

小百合さんだったら笑顔でありがとうございますって言ってるのになあと思った。


「あっ!今小百合さんだったらって考えてたでしょ!37さい!!」


「うるさい!宮沢たかし37歳だろ!」


〜〜2時間後〜〜


「すごく面白かったですね!特に最後のシーン、ゆあ涙でスクリーンが霞んで見えました。」


確かにめちゃめちゃ泣いてたな、しゃくりあげて泣くものだから周りのお客さんの目が痛かった。


「宮沢さん?どこが印象残ってますか?」


「あぁ、俺は中盤でさやかのお父さんが泣きながら娘を嫁に出すところかなぁ」


「やっぱりジェネレーションギャップってやつですね、そんなとこありましたっけ?ゆあまったく覚えてないんですけど?」


「あったろ!父親が男手1人で、、」


「あっ!!宮沢さん!あれ見てください!あれ!」


そう言って吹抜けの1階下の2階のフロアーを指さした、

そこには小百合さんが立っていた。

俺は反射的にゆあちゃんの後ろに隠れてしまった。


「この再会はチャンスですよチャンス。」


そう言って


「小百合さーん小百合さーん!」


したのフロアに通るほど大きな声で叫んで小百合さんに手を振るゆあちゃん

軽く会釈する小百合さん。


しょうがなく、ゆあちゃんに連れ添って下のフロアの小百合さんの元へ向かった。


「いやっ良いってゆあちゃん!しかもこのシチュエーションはなんか勘違いされるだろ、、、

その、、俺とゆあちゃんが、、その、つっつきあって、、みたいな。」


「大丈夫です!ゆあにお任せください!」


そう言って足早に小百合さんの元へ向かうゆあちゃん。


「小百合さんお久しぶりです。

覚えてますか?9月にゆうきくんが迷子になったときの、、、」


「あぁ、サービスカウンターの、あの時はお世話になりました。」


そう言って会釈をする小百合さん。


「今日は、ゆうきくんは?」


「はい、今は友人と、、、。」


「そうですか、、、たかしさんは、わかりますよね?流石に、、、」


そう言ってゆあちゃんの後ろに立つ俺を一瞥して小百合さんに視線を送るゆあちゃん。


「はっはい。」


「ズバリ、小百合さんはたかしさんに対して怒ってらっしゃるのでしょうか?」


そう言ってスマホをマイク代わりに小百合さんに突き出すゆあちゃん。

作戦って正面突破か、、と思いながらも固唾を飲む俺、、


「怒っていたと言えば怒っているのかもしれません、けど、、、今まで抱いていた宮沢さんの印象とは違う一面を伝えられてしまったので、、ショックだったというのが正解なんだと思います。」


「なるほど、、ではこれからも前のようにまたゆうきくんと3人でお会いすることは可能なのでしょうか?」


「あっ、、えぇ、、私の方こそ連絡を無視してしまってごめんなさい。あんな言い方してしまったので、、その、、、バツが悪いと言いますか、、連絡しづらくなってしまって、、、」


ありがとう!ゆあちゃん!

まさかまたこうして小百合さんと会えるなんて、

またこれからも会うことができるなんて。

天にも昇る心地とはこういう事をいうのだろう。


そう思っていた矢先、背後から男性の声がした。


「小百合、すまんすまん結構アイス屋が混んでて」


そう言って現れたのは、ゆうきくんの手を引く優斗さんだった。

瞬間、何も言わずに全力でその場を逃げ出す俺がいた。


「宮沢さん!


小百合さん、御無礼申し訳ありませんでした。

ありがとうございました」


そう言って小百合さんに礼をして俺を追ってくるゆあちゃん。

俺は全力で駐車場へ向かっていた。


帰りの車中、黙って運転する俺。

気を使ってかスマホを触って何も話さないゆあちゃん。

沈黙が続く車内。


♪〜


LIMEの着信音が俺のスマホから鳴った。

小百合さんからだった。


【ずっと連絡を無視してしまってすいませんでした。良ければまた、ゆうきと遊んでいただけますか?】


俺はそれを既読スルーした。

きっとそれが一番だと思ったから。

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