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十七戦記    作者: ヨロイ
第二次世界大戦
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十七戦記  8話 ビルマ戦線

南方ビルマ戦線に俺たちはいる。

ここ最近、8割り血だまり2割り空が見えるという状態が続いている。というか、ここ2カ月だ。

王国連邦アジア方面主力軍 10万とインドゥー帝国主力軍 1億人に対して、大日軍 200万人だ。

圧倒的に人が足りないなか、最新兵器で対応しているが、ここを突破することはほぼ不可能だ。

天使の力で陣地を何回も消し飛ばしたが、焼け石に水といった状態だ。


「総員、撤退指示だ。」

砲弾が飛び交う上空で俺はそういった。


作戦伝令所に帰った俺は、ここの責任者である沖田少将に呼ばれた。

沖田少将は、あの日通戦争で、難攻不落の要塞を落とした人だ。見た目は老人だが、なんかすごみがある。


「君が耳口大尉か。」


「はい。」


「噂は聞いているよ。この前の北方のこと、ご苦労だったな。君にいいお知らせがある。前から言ってたが、新しい中隊を追加した件だが、その中隊が来た。大切にしなよ。 おい、入れ」


扉から来た18人出てきた。


「僕は、本日より333番 特別戦闘班所属に入ります、小二田 幸太郎少尉であります。」


なんかとよりなさそうな顔をした男だ。だがこいつは、


凶運こううんの幸太郎ですか」


凶運こううんの幸太郎 今までいくつもの危機があったのに死者が出たことがない奇跡の男だが、

心臓がいくつあっても足りないくらいの最悪の事態を呼ぶ男でもある。


この小二田中隊の人数は、15人だ。


「この度、特別戦闘班にありました 大矢部 勇気少尉です。」


暗い声で言った男は、別名、死神の大矢部と呼ばれている。

理由は、彼の隊に入ったものはすぐに死ぬという。現に、18人ほどいたメンバーは今や本人入れて3人だ。


「俺が特別戦闘班 大隊長 耳口 茜大尉だ。これからよろしく。」


と適当に挨拶をし、


「さて、その辺を散歩でもして親睦を深めようか」


といった。




(これが散歩!?)


銃弾、砲弾が飛び交う前線に来た幸太郎はこう思った。


「今は何時だ?」


「は、耳口大尉 今 18時であります。」


「覚えとけ、新人ども、この戦闘は、こんばんわの挨拶代わりだ。これと似たようなことが一日に三度ある。これと、朝の5時、正午だ。」


そう、これが、ビルマ戦線の日常。

そう会話していたら、こちらに向かって、光の槍が飛んできた。


「退避!レーザー光線が来たぞ!」


正式名称は、ダイシャミトインガという。光の槍を放つため、こう呼んでいる。

このレーザー光線は、魔法を無効可にする効果があり、光線の中心には、砲弾が入っている。奴らにしか使えない、いやな兵器だ。

これが、ここから5㌔先に大量に配置されている。


「また来たぞ」


今度は、目視だけでも70くらい確認できた。よけることはほぼ不可能に等しい。


「大隊長! これは、」あわてる中村中隊長


「総員、退避だ。」間に合わない。そんなことはこの場にいた全員がそう思った。


だがしかし、突然、上空から火の玉が見えた。


「こちらビルマコントロール、エリア35地点にて、隕石群が落ちてきている。上空を注意せよ。」


「あれが隕石群か。」


この場にいたものは、開いた口がふさがらなくなるような光景をみた。

この隕石群が、レーザー光線すべてに命中。

かなり運がいいと思ったが、


「さすが凶運こううんの幸太郎」


この言葉を聞いてみんなが納得した。そして理解した。


これから突然絶望を味わい、それを打ち消す奇跡が起こるのだと。


「こちらビルマコントロール、特別戦闘班に告ぐ、特別任務が入った。至急、任務地に急行してください。」


「こちら特別戦闘班 耳口大尉 了解した。任務地とはどこでしょうか?」


「沖田少将に話してあります。」


「了解した。   諸君、仕方がない、散歩はこれで終わりだ。」




伝令室に来た耳口大尉は、沖田少将にこういわれた。


「耳口大尉、ミッドウェーにて大きな海戦が予想されているんだが、そこに向かう合衆国太平洋艦隊の残党が珊瑚海に集まっている。その艦隊を倒してきてほしい。」


「了解しました。」

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