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十七戦記    作者: ヨロイ
第二次世界大戦
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十七戦記  5話 リメンバー 

アメイジス合衆国では反大日帝国の運動が、ハワイ、西海岸奇襲後、一気に高まり、大日に宣戦布告した。アメイジスの合言葉はいまや


「リメンバー パールハーバー リメンバー ウェストコース」


だが、ハワイ、西海岸、フィリピンにあった太平洋艦隊の全滅により、アメイジス合衆国がとった作戦は、物量戦と、極秘裏に生物兵器の量産に出た。


アメイジスとの開戦から1カ月後


中華連邦 旧首都 南京城の近くの大日帝国軍南京城攻略司令部

2週間前に中華連邦と開戦し、一気に太平洋側地域を占拠していった大日軍は南京まで迫った。

          この戦争のきっかけは非常にくだらない。


中国にいた大日人の子供と、中華人の子供がケンカをした。それを仲裁しに来た双方の親だが、仲裁する前に、大日人の子供が勝ってしまった。その結果が気に食わなかったのか、突然、相手の子供を殺した。

そして、中華人の親が悪い 大日人の子供が悪い と、両国もめて、力で決めてやるという話になり、中華連邦と大日帝国は、同時に宣戦布告した。 


「まったく、たかが、子どものケンカがここまで行くとは。」


「こちらも向こうも戦争したかったみたいですよ?」リコが即座に言う


「だろうな。合衆国に中華、巨大国家とやりあう力あるのかこの国は」と小さく言い


「ここを落としても、恐らく意味はない」


中村中隊長も、そのほかの人も、なぜという顔をした。


「理由は」と言いかけた時、大谷少佐が「耳口少尉 作戦会議の時間だ」と知らせてきた。


「わかりました では諸君、話はまた後で」


作戦会議室といっても、ただのテントの中だ。南京城の外には、建物は無い。敵が見えやすいように、見晴らしをよくするためだ。おかげさまで、なかなか南京城を落とすことができない。


「またあったな 耳口くん」


「森口大将殿」とびっくりしたような声で言った。そりゃそうだ。こんなところに大将がくるなんてふつうはありえないから。


「君に伝えたいことがあるからね。 耳口少尉 西海岸奇襲において、敵の研究所の破壊 タイラント討伐の栄誉を称え、現時刻をもって君を大尉に昇進だ。」


「ま、誠にありがとうございます。」こんなうれしいことはない。このままいけば、きっと後方の内地勤務だ。


「では、作戦会議だ。」


森口大将をはじめ、加賀中将、その他合計 18人いた。


「まずは、状況報告」


「まず、南京城近くにある固定砲台の全滅を確認。城壁にある砲台は特別戦闘班がほぼ壊滅させたと。」と加賀中将の報告


「それについては私も報告があります」


「なにかね、耳口大尉」


「西側以外の大砲は破壊しました。そらから見ている限り、西側は、かなり厳重に守っているみたいです。逆に北側は、兵が少ないです。ですが、恐らく北側は罠です。」

と、はっきりと答えた。


「なぜだ?」


「北側にいる兵があまりにも少なすぎる」

いくらなんでも兵が少なすぎる このことから考えられることは


「地雷 もしくは、獣人族ワービーストがたくさんいるかもしれません」


「ほう。」


「さすが耳口大尉 短時間でここまで考えるとは」


「では、こういう案はどうだ?」


森口大将の案は


「南側の城壁を破壊して侵入。破壊は特別戦闘班がやってくれ。で、他の隊は、城壁の破壊を確認後、進攻。短期間で敵を制圧してくれ。何か質問は?」


(また俺らは、敵のど真ん中へ行けという事か。だが上の命令だ。仕方がない。)

「その作戦でいいと思います。」


「では、この作戦名を、南京解除とする 作戦決行は、3時間後とする。以上 解散」とおおごえで言った森口大将は、普通の声で


「耳口大尉は残ってくれ」といった。


いまこの部屋に残っているのはたったの2人だ。


「耳口くん この戦争はどうなると思う?」


なぜこんなことを聞くのか全く分からなかった。


「恐らく、前の戦争 第一次世界大戦を遥かに上回る規模の戦争になります。 第二次世界大戦と言ってもいいです。」


「第二次世界大戦か。やっぱりそうか」


「そして、中華連邦全土、その他の国々が敵となります。」


「中華連邦全土だと!」と驚いたような顔だ。


「はい。中華連邦は、広大な領土を持ちます。その上、人口も非常に多く、徹底抗戦の構えです。」


「確かに。今、合衆国とも戦闘状態の今、巨大国家二つも相手取るのはきついな。」


「はい。そして総力戦となるかもしれません」


「総力戦?」 初めて聞いたような顔だ。まだこと時の大日は経験してはいない。


「ええ、持っているすべての資源、人を大量に戦争に送り消費していく。国家がそれで滅びるとしても。」


「それを回避する方法はないのか?」


(来た。この言葉を待っていた。前の世界で日本が負けた要因の一つをここでなくすチャンスだ)

「あります。」


「どんな方法だ?」


「まず、占領地の治安も問題があります。ので、占領地の人は、大事にすることです。そして、新国家をつくって、連邦をつくります」


「え?」


「他民族異種族連邦国家をつくり、占領地の治安維持は、そっちの役割ということにする。」


「そんなことができるのか。 検討してみよう。それと君の部隊に新しい中隊をいれるぞ」


「中隊ですか」


「ああ、1週間後を楽しみにしな。」



本日の戦況報告


ヒィリピン戦線では、首都を制圧、合衆国軍の空軍はほぼ壊滅。あと数週間で制圧完了


ヨーロッパ地方では、

フーリ共和国が多額の金を使ったマジ要塞をガン無視したドイト軍は、フーリ共和国首都の首都近くまで迫った。

東ヨーロッパは、協商連邦以外はドイト側の領土となった。



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