十七戦記 05話 消滅
投稿遅れました。レポート等に追われてました。
今度、十七戦記一周年迎えるので記念の番外編出します!
(記念日に出せないかもしれない。)
その中心にいたキールとアリス。
そこは、海水が蒸発した所にいた。
次々と地面が消滅していく中、アリスが持っている最大防御で何とか神の一撃の余波を耐えていた。
やがて地面から黒いコマがゆっくりと昇ってきた。
「あれ、が、魔力の源。」
そういい、アリスは続けて
「私、は、あれに、触れれない。」
どういうことだ?そう思うキールは、仕方なく自分で触ろうとしたが、
その瞬間右手が、
無くなった。
なぜ無くなったのかは分からなかった。だが理由が分かったアリスは、
「私の願い、きいて、くれる?」
と初めて言った。
「なんだよ願いって?」
「それは、私が犠牲となって、コマ、をとる、から。はなさないで、ね。」
そう言ってアリスはコマに触れた。
魔力は時には毒になる。特に人間には少量の魔力でも体に合わなければ死ぬ。
それを知っていたアリスは、キールの為に、自身を犠牲にして、魔力変換をした。
キールにあった魔力に変えていったが、その代償としてアリスはコマに吸われていった。
その勢いは物凄く、あっという間に消えていった。
「おい、アリス、返事しろよ。アリス!」
とアリスの残像に手を伸ばし、コマを手に入れた。
「おい、アリス。返事してくれ。」
やがてアリスはこの世から亡くなったと心にいいきかせ、そして世界再構築を始めた。
その日、灰で覆われた空はなくなり、太陽が出てきた時に太陽はおとぎ話ではなかったと知った。
焼けた大地は元の草木が生え、灰も無くなっていった。
「ははは、なあ、見ろよアリス。俺たちは勝ったんだぜ。クソッタレの神共に勝利したんだぞ。俺は願うよ。大戦前の世界になって、今後他種族は人間のペットという存在になったら、どれだけ楽だったんだろうか?どれだけ死者が出なくなっただろうか?そんなもん分かるわけねぇな。」
同時にこう思った。あのアーサー、予定通り生き残った人類を束ねること出来るのかな。それだけ分からなかったのが気がかりかな。
ははは。おかしいな。なんで俺、泣いてんだ?なんで、泣いてんだよ。
なんでだよ。俺ってもしかして、アリスの事を。
失ってから気づくなんて遅すぎだよ。
遅すぎる。
あれ?おかしいな。手の感覚が、なくなっている。
どうやらアリスが命をかけてやった魔力変換も、すべての魔力を変換できなかったみたいだ。
あまりにも量が多かった。そうか。なら俺はもう、死ぬのか。
「ならせめて最後の願いだ。最初で最後の願いをささげるよ神さま。どうか、どうか、今よりもましな世界に。」
夢に出てきたとある世界にあったとても高いビル。それにいろいろな球技場があり、人が幸せそうに生活している世界
「あのような世界になってくれ。人が魔法を使える世界に。」
やがて消えていった。
この日、ながいながい戦争が終わった。星を壊し続けた戦争は、突然現れた人類によって戦争の終止符を打った。
やがて人類は魔法を手に入れ、アーサー王は人類統一国家をつくった。
生き残った影たちはだれにも言わずに死んでいった。
影たちの活躍は誰にも語られることはなかった。




