十七戦記 22話 XXXを訪ねて。 君の名を探す
山形県の田舎、そこにある普通の家にきたロバート達は、
「ここが沖田元中将の家か。」
呼び鈴をならし家から人がきた。
怖い目をした男だ。
「誰だお前ら」
「私たちはニューヨークタイムズの記者で大戦の真相を追っているんです。」
「ほう、帰れ!お前ら帰れ!」
と怒った顔で言った。さらに
「お前らはあの大戦を、あの地獄を知らんだろ!知らん奴が言うな!」
と追い返された。
その後、他の人の家にも行ったが結果は追い返された。
「ロバート、どういうことですかこれ?全くネタがありませんよ?」
「仕方ないのかもな。記者が、やってはいけないことをやってしまったことがあるんだからな。仕方ない。静岡市でおこった静岡市大崩壊を追うぞ!」
ロバート達は静岡市にきた。
新生静岡市、1941年12月24日突然この町が崩壊した。崩壊した原因は不明、死者45万人、人口の9割りが死んだ未曽有の大災害だ。
そして報道規制もかかった。つまりこの町の災害原因は隠蔽されたのだ。
これからその災害の生き残りである元軍人の家に行く。
家の前に来たロバート達。
「ここに確か、岡山元少尉がいる。その人があの災害の生き残りだ。」
そして、呼び鈴を鳴らした。
中から年老いた人が出てきた。
「お前さんら、何用か?」
事情を話し、うまく取材できるようにしてもらった。
「ほう、あの災害の話ね。あれは今から19年前、」
1941年12月24日12時 ご飯を食べ終わって帰っていた時、地下鉄である男を見かけた。
その男はトランプを使ってマジックショーをしていた。芸名は怠惰王フェミニストだった。
それを見ていたら、突然変な音と衝撃があった。その正体を確かめるために地下から出たとき、天井が崩壊した。
その中であの男がこう叫んだ!
「はは、ついに来たか!この俺を殺せる魔法をつくるとは!」
と叫んでいた。
「その後、近くの岩が崩れて、岩がわしの頭に当たって、気絶した。で、気が付いたら瓦礫の山と化した静岡市があった。あの男もどうなったかは知らん」
「で、この話を聞いてお前らはどう記事にするんか?」
「それはありのままにやりますよ。」
「ほう。その発言した人はいままでに10人いた。」
「はい?」
「いままでに79人ほど記者が来た。だがそのうち誰も本当のことを書いた奴はいなかった。みんな、自分の国の宣伝しかしねぇ。それどころか中には魔法なんて存在しねぇなんて言うやつもいた。」
「俺は昔魔導士でした。」
「ほう。魔導士はみんなあの日きれいになくなったはずだぞ。」
「俺、ロバートは第一次世界大戦の西部戦線の義勇兵の魔道部隊にいた。だけど、航空戦で球が頭部にあたり、その影響で魔力がなくなってしまったんだ。だから俺は魔法を知っているんですよ」
「ほう、では怠惰王フェミニストを知っているのか?」
「はい。」
昔、この世界に十王がいた。
存在するだけで災害をおこすという。そのなかに怠惰王フェミニストがいると聞いたことがある。
幻想族の一体、かなりつよく、たしかあの時代では人間相手にゲーム吹っ掛けていたはず。
魔法がなくなったからこの世界からもういないはずだ。そもそもあれ以来十王は発見されていない。
ということは怠惰王フェミニストはあの日静岡市で死んだ?
なら、他の市にも十王がいた?
「なあバートン、たしか他にも穴だらけの土地があったはずだよな?」
「ええ、カナダの北部にクレーターがあったのと、ココリランド西部でも巨大クレーターがあった。ですかね。あと、ココリランドのほうは煙王がいたはずです。」
「やはりか。どうやら十王、魔力が高いやつのところには大量の光の槍がきたのかもしれん。」
「どうやら君たちはまだましな記者なようだ。どうだ、他にも話があるのなら聞くぞ?」
「では、ビルマ戦線での話を聞かせてもらえませんか?」
ビルマ戦線、第二次世界大戦中、王国連邦植民地インドゥーに攻めていった大日軍は、ビルマで激しい戦闘となった。ヨーロッパにあった西部戦線並みかそれ以上の状態だった。
噂では、死亡率は常に90%を超える。昨日までいた奴が今日は死んだなんて日常というとこだったと。
「そこか。あそこは本当に地獄だった。わしはあそこにとある中隊の歩兵だった。…」
わしはあの戦線で地獄を見ていた。わしのいた部隊は最初120人いる部隊だった。だが最後の方では19人となっていた。
その戦場でわしは神を、戦神をみた。
「戦神?」
「そなたは知らんだろうが、当時あそこにいた人はそう呼んでいた。たしか正式名称は特別戦闘班だったはず」
「特別戦闘班。どっかで聞いたような?」
「ロバート、真田さんがいってたココリランド関係部隊ですよ。」
と荷物から書類をだした。
「あれはすごかった。たった一つの部隊であらゆる敵を排除していった。ある日は敵の砲台をつぶしたり大きな穴をあけたりしたものだ。」
「どういうことですか?特別戦闘班は普通の魔道部隊とは違うんですか?」
「そうだな。あの時にはなかった発想、選抜された魔道部隊に天使部隊を足した部隊さ。」
あの時代、他種族は確かに強いが、強すぎるため、なるべく使わないようにしてた。使うのではなく利用して終わり。そんな考えだった。
そのあと岡山は、ビルマ戦線で負傷したため、少尉となって静岡市に帰ってきたという。
「お話ありがとうございました。」
岡山元少尉の家から出たロバートは近くの公園のベンチに座っていた。
「XXXとは、おそらく特別戦闘班の人物だろう。さあ、探すぞ。」




