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十七戦記    作者: ヨロイ
三章 第三次世界大戦
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十七戦記 19話 怠惰王フェミニスト

「これは失礼、我が名は怠惰王フェミニスト以後お見知りおきを」


だれも反応できなかった。突然すぎて。


「我が名は怠惰王フェミニスト以後お見知りおきを」


「いや、そういうことではない。」


「そうか。」


怠惰王フェミニスト かつて十王と呼ばれていた。幻想族ファンタズマの一体であり通常のやつの100倍以上の力があるといわれている。

最近では幻術で人を堕落させているという。


「で、堕落王さんはここでなにしてんの」


と挑発するリコ


「堕落王ではない。怠惰王だ。そこ大切だぞニセ天使」


「人を堕落させているんだから堕落王でしょ~」


「なに?知り合いか?」


「ええ。3000年ほど昔、神討伐したあとにこいつと遭遇、戦闘となり、40体中19体死亡し、負けました。」


「あの時は楽しかった。最高だったよ。」


と楽しそうにいうフェミニスト。


「さあ、ここであったんだし、一戦やる?」


「いや、やらない。今帰還中だから今度ね」


即答でかえす耳口。


「そ、ならいい。じゃあねー」


消えていった。



領剣 北方方面軍総司令部 耳口と真田大将と森口大将がいた。


「耳口君、温泉にいくか?」


珍しく森口大将がやわらかい口調で言った。


「いや、別に行かなくても」


「そうだな。休暇だ。ここにいってこい」


真田大将が耳口に書類を渡した。

書類にはグリア湖と司令部について書いてあったが、グリア湖は通商連邦領だ。

つまり


「ここを攻めるんですか」


「いや、ここはもう落ちる。」


グリア湖はかつて炎王イフリートがいた。その影響で一年中26度以上で湖は温泉となっている。観光地でもある。ただ夏は平均70度以上になるため冬限定だ。

さっむいシベリアで温泉旅行。銃をもって。


「わかりました。」



グリア湖にきた特別戦闘班

あちこちに仮設テントがある。なにより、シベリアなのに、


「半袖半ズボンで暮らせるなんて、最高。前線じゃなかったら」


谷口が残念そうにいう。

事実、時折砲弾の音が聞こえてくる。


「おい、任務だぞ。偵察任務だ。いままでに比べればずいぶんらくだぞ」



グリア湖から北へ5㌔いったところで異様な光景をみた。

それは、幅1.7㌔、全長は、何キロかわからないくらいの巨大な灰色の道があった。

あきらかにおかしい。


「なんなんだこれ?」


とりあえず着陸し調査をはじめた。

どうやら灰色は砂と石だった。なんでこんなことになっているのか。


「大隊長、みてくださいこれ!」


谷口中隊長が見つけたのは灰色の砲台と人間をかたどった石。

いや、


「化石。」


それを見たものはみんなそうつぶやいた。


「これは妖魔族デモニアの魔力反応がします。おそらくこれは」


リコは残念そうなこえで


煙王えんおうです。」


煙王は体はケイ素でできており心臓はケイ素原子サイズといわれていて炭素を食らいケイ素に変える。つまりこの砂はすべて二酸化炭素

煙王はかつて妖魔族デモニア、自身の神をくらい、他の種族の神などを食らい現在の姿になったという。


「かつて私たちはこいつを殺すために天撃、天使の一撃を20発ぶつけ消し飛ばした。けど奴の心臓をつぶせなかったため復活してた。」


「こんな化け物がこの辺をうろついているというわけか。さすがシベリア。常に生還率40%を下回る地域」


生還率とは各地域に設定された、民間人がその地域から生きて帰れるかという基準値だ。

シベリアは冬の寒さと野生動物、そして野良の妖魔族デモニアの宝庫のため常に低い。


「あのぉ、大隊長、この方向まずくないですか?」


という幸太郎。


「なんでだ?」


「この道の方向、連邦の中都市、セレムシンク市があるはずですが」


その場にいたものは、セレムシンク市が化石都市となっていることを考えてしまった。


「見に行くぞ!」


セレムシンク市。そこはしずかっだった。静寂で包まれていた。すでに化石都市となっていた。

砲台は石となり、人は化石となっていた。


「なんなんだこれ。こんなやつと戦いたくないぞ」


「煙王はおそらく北に戻っていきましたよ。」


「ならいい。偵察もこれでいいだろ。帰ろうか。」


耳口は帰ってこのことを報告していた。


「真田大将、セレムシンク市はなくなりました。」


「うむ、煙王か。これ以上、北部の進行は無理だな。」


そんなこといっていた時に突然緊急アラームがなった。

緊急アラームは前線が崩壊する時になる。つまり今がそれだ。


いそいでテントにはいってきた男が


「き、緊急事態です!」


「状況は!」


「北、西、東から大量の上級悪魔がきました。数がおおすぎて前線は壊滅寸前です!」


「撤退だ。全軍撤退しろ。」


ここで奮戦するより一度さがって体勢を整えた方がいいと考えた。


さらに最悪な知らせが飛んできた。


「退路が断たれました!」

「フハハハハハ、次回予告をこの怠惰王フェミニストが紹介するよ。次回で三章はおわりー。俺は怠惰王フェミニストだよー。どっかの誰かさんみたいに堕落王なんていうなよー」

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