十七戦記 1話
世界標準暦1935年 この世界には、人類族と希少種族 計十七種族がいた。人は国を作り、希少種族を仲間にし、領土を広げていった。
そして今、 世界は戦火に飲まれかけていた。
10種族20の国を巻き込んだ世界大戦からわずか30年
大敗したドイト帝国は、30年で、地精族の空中戦艦の技術を発展させた。
そして隣国イタリマ王国 隣国オーストン=ハンガリー二重帝国、東にある国、大日帝国と同盟を結んだ。
対陣営は、海を越えたさきにある王国連邦、ドイトの隣国 フーリ共和国、ポートランド王国 大日帝国の隣国、中華連邦と通商連邦だ。
そして舞台は大日帝国 首都 東の宮
1935年1月27日 帝国参謀本部の作戦会議室に10人程人がいた。
そのうちの一人坂東英二似の人 坂本 大輔情報部総司令官が
「これから、またおこるであろう世界大戦についての会議を始める。まず、わが情報部から発表する 同盟国ドイト帝国は、昨日、ポートランド王国の西にある小国 リド公国に対し宣戦布告したとのことだ。このままいけば、来月辺りに、ポートランド王国と戦争になるだろ。そうなれば、第二次世界大戦が起きる。」
ちょび髭をはやしている森口 総一郎陸軍大将が
「昨日、中華連邦の首都南京から南に30キロ地点で、我が軍と中華軍との大規模衝突があった。」
「なんですと。」
中華連邦と大日は仲が悪い。そのためたびたび衝突があった。
「明日にでも戦争が始まるかもしれん。あの国は厄介だ。国土が広い上に、戦闘獣族がいる。一般兵には、きつい。」
戦闘獣族 身体能力が高く、接近戦では勝てる奴はいない。
ヤクザにいそうな怖い顔した山本 五郎特別戦闘班中将が
「なら、序列7位 天使族を使うか。」
「それでいくか。」
「では、次の問題だ。アメイジス合衆国とのコリア半島問題をどう解決しようか?耳口少尉 なにかいい案はあるかね?」
耳口 茜特別戦闘班兼司令部作戦研究班所属 少尉 わずか15歳でノモ戦でわずか4体の天使と46人の兵士でコリア&中華連邦義勇軍 計2万の軍に圧勝した若き天才。相手を徹底的につぶすその戦いかたから、戦争の悪魔と影で言われている。
「いっそ、アメイジスと戦争したらどうでしょうか?」
その言葉に誰もが耳を疑った。なぜなら、アメイジスとの国力差は、子どもと大人との差ぐらいあったのだ。
「まず、ハワイのオアフ島とその周辺の敵基地を徹底的に破壊します。それと同時に、西海岸のカルニア半島を天使と我々が攻めます。西海岸の基地とドックを破壊したのち、包囲陣の要であるフィリピン諸島を落とせば、資源が手に入ります。これでどうですか?」
「ほう、敵の太平洋艦隊を潰し、本命のフィリピン攻略を始めるというわけか。だが、大陸東南地域は
フーリや、王国連邦の植民地があるんだぞ。」
「その点は、ドイトが解決してくれますよ。ドイトとフーリ、王国連邦が戦争すれば、植民地の防衛は緩くなる。そこをつけばいいんですよ。」
「ドイトを利用するという事か。面白い。その作戦でいくか。」
そして、3月11日 ドイト帝国がポートランド王国に宣戦布告した。第二次世界大戦が幕を開けた。