十七戦記 11話 戦争の終わり 前編
俺たち、特別戦闘班は今、ビルマ戦線にいる。
なぜこんなところに来たのかというと、さかのぼること3日前
坂本大将に呼ばれた俺は、東京 総司令部に来ていた。
坂本とふたっりっきりだ。
「耳口大尉、今から重要な作戦を実行してもらう。」
「重要な作戦ですか。」
「ああ、この戦争を終わらせるための作戦の一つだ。 君も今の状況はわかるだろう?」
「ええ、確かに今、大日は連戦連勝です。」
「だが、いま、圧倒的に物資が不足している。」
こちらの言いにくいものを言ってくれるからこの人との会話は楽だ。
そんなことを思った耳口。
「北方、通商連邦は、モンゴルとの戦争でアジア方面の戦力はほぼ壊滅状態だ。 モンゴルは今、スパイらのおかげで、モンゴル派と大日派で内戦に突入てたが、それもこの前、決着した。結果は、大日派の勝利だ。そして、前から始めていた多種族連邦構想がこれでほとんど完成した。 アメイジスとも、この前の海戦で太平洋艦隊を壊滅させたし、残った戦線は、」
「首都第三防衛戦線と、ビルマ戦線ですか」
「ああ。そして今、最も攻略しやすいのがビルマ戦線だ」
「なぜですか?」
「王国連邦のアジア方面主力軍は今、ビルマ戦線にいる。奴らをつぶせば勝利は確実!」
「それができれば、膠着状態にはなりませんよ」
突然、ドアが開き、いかにも科学者って感じの顔をした男 松森 雄一中佐が来た。
「遂に、ついに完成しましたー。例の爆弾と、新型飛行機が!」
場所は変わり研究所の新型爆弾 飛行機が置いてある部屋に連れてこられた。
新型の爆弾は、一部屋分の大きさだった。
「これが、これが新型爆弾だ!E-12 通称原子爆弾3型だ。核分裂を利用した爆弾で、これだけで半径50㎞の建物、生物はみんな死んでしまうのだ。」
「原爆」
久しぶりに聞いた言葉。たしかにこれがあれば、戦線を吹き飛ばすことができる。そう確信した耳口
「なんという威力だ。種族の力でもこんなに威力は大きくはない。今、何発ある?」
「今は、3発だ。」
「これをビルマにぶち込めば」
「驚くのはまだ早いぞ!こっちには新型の飛行機がある」
その飛行機は、筒形の、おおきな翼がなく、まるでミサイルのような形だった。
「貴重な燃料を大量に使い、ものすごいスピードで飛んでいく、これは新型飛行機 H2Aだ。翼をつけない代わりに速度が上昇、その最高速度は、マッハ1.6いままで誰もが到達できなかった音速を、こいつは超えることができる!」
と満足そうに語る雄一中佐
そこへ
「雄一、見たところ方向転換できないみたいなんだけど、そこはどうなってんの?」
と質問する耳口
「方向転換?そんなもんは できん!ただまっすぐ まっすぐ 一直線に、敵に落とされない高度で、速度でこいつは進むんだ!」
そう、こいつは曲がることができない。ゆえに
「天災だな」
「ええ、天の災いですよこれ。 地獄への片道切符しかないとは」
「耳口大尉、君には、いまからビルマに行き、この原子爆弾の投下準備をしてもらう。具体的に言えば、兵の撤退の支援をしてもらう。」
「はい、ですが、敵が簡単に通してくれるかは」
「その点は大丈夫だ。第三国を通じ、ニセの情報をこう流した。 資源不足により、これ以上の戦線維持は不可能だから、近いうちに総攻撃を仕掛けるとな。」
「それって」
「ああ、ちょっと君たちの部隊には無理をしてもらうことになるが。詳しいことはこの書類に書いてある。」
そういって、書類を耳口に渡した。
「仕方ありません。そういう任務なら」
(あんな地獄にまた行かねばならないのか?)
そしてビルマに飛ばされた俺たちは、この、いやな戦線に来てしまったのだ。
対空砲の砲弾をよけつつ、せまりくる王国連邦の魔法部隊の排除をしなければならない。そして何より、敵に撤退の様子を知られてはいけない。
「こちらビルマコントロール、特別班に告ぐ、作戦は成功した。ただちにその場から離れてください。現時刻から10分後に第二作戦決行です。」
「了解。聞いたか?いますぐ撤退だ。負傷者を優先的に守りながら直ちに撤退だ。いそげー」
敵の攻撃を避けながら、なんとか避難できた。
10分後、すさまじい爆発と光、そして爆発音が来た。そして爆風によって、特別班は、軽く吹き飛ばされてしまった。
それから50分たった。俺たちは、人間ロケットに搭乗している。
戦争を終わらせるための作戦の第二弾、アメイジス合衆国の首都近くにある基地を襲撃する。
全く、大量の仕事があって大変だ。




