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リリアとルルア

作者: 草月叶弥

『ねぇ、リリア』

『ねぇ、ルルア』

『『愛してるわ』』



くすり、くすりと笑い声が木霊する。

ここはおそろしの森の奥深く。

ここにいるのはリリアとルルアの2人だけ……



*****

****

***

**


リリアとルルアは双子の姉妹。

金の目に金の髪に白い肌。そっくりな2人は“おそろしの森”と呼ばれる森の奥深くに2人っきりで住んでいました。


リリアにはルルアしかいません。

ルルアにはリリアしかいません。


リリアとルルアが住んでいるのは小さな小さな洞穴でした。

小さいときは良かったけれど少し大きくなった今では一緒に入るとぎゅうぎゅう詰めになってしまい、ぴったりとくっつかなければ寝ることすら出来ません。

それが楽しくてリリアとルルアは洞穴に入るたびにくすくすと笑ってしまいます。


リリアとルルアは毎日食べ物を探しに出かけます。

リリアとルルアは木の実や根っこや葉っぱなどを沢山拾ってきて洞穴の前に置いておきます。

そうして洞穴に入って笑いながら寝て、起きると食べられる物だけが残っているのでそれを食べてまた探しにいくのです。


リリアとルルアは2人以外のニンゲンを知りません。

なぜ、自分達がニンゲンだと知っているのかも知りません。

リリアとルルアはいろんな事を知っていましたが、それを誰に教わったのかも知りませんでしたし、知りたいとも思っていませんでした。


そんなある日、リリアとルルアはいつものように食べ物を探しておそろしの森の中を歩いていました。

おそろしの森はおそろしい生き物がいるので“おそろしの森”と呼ばれていましたがリリアとルルアはおそろしい生き物など見たことがありませんでした。

いいえ、リリアとルルアは自分達以外の生き物を見たことがなかったのです。

森の中、リリアとルルアの周りには動物はおろかちいさな虫ですら近寄ろうとはしなかったのですから。



いつものように木の実などを集め、リリアとルルアは洞穴に戻ってきました。そして、その日はたまたま洞穴の手前の茂みをかき分けて帰ってきていました。

帰ってきてみると二本足で立つ生き物が洞穴の前で何かを探しています。


『ねぇリリア』

『なぁに?ルルア』

『あれは何だろう?もしかしてニンゲン?』

『ニンゲン?なら私たちと同じ?』

『髪の色はちがうよ。黒色だ。』

『目の色もちがうよ。青色だ。』

『何かを探してるよ。』

『ここには私たちしかいないのに。』

『『私たちを探している?』』


ひそひそとニンゲン?に見つからないようにリリアとルルアはどうするのか相談をしました。


探しているなら出て行こうか?

出て行ったら連れて行かれる?



おそろしの森から出て行くなんてとんでもない!!!



初めてみた自分達以外の生き物に興味はつのりましたが、声をかけたらいけない。見つかってはいけない。とリリアとルルアは強く感じていたので茂みから出て行くことはしませんでした。

そのうちにニンゲン?は悲しそうな顔をして帰って行きました。

リリアとルルアはニンゲン?が帰った後も茂みの中でしばらくじーっとしていました。ニンゲン?が戻ってくるかもしれないと思っていたからです。

やがて日が沈み、辺りが暗くなってきたのでリリアとルルアは茂みから出て洞穴に戻りました。

ぴったりとくっついて寝ていてもなぜか楽しくありません。

この夜、初めてリリアとルルアはくすくすと笑いながら寝ることをしませんでした。


朝起きると洞穴の前に置いていた木の実が寝る前に置いた状態のままでした。

こんな事は初めてでリリアとルルアはびっくりしてしまいましたが

食べられると分かっているものだけ食べることにしました。

そしていつものように食べ物を探しに行きました。

いつもならそこら中にある木の実が今日はどんなに探しても少ししか見つかりません。

リリアとルルアはくたくたになって洞穴に戻るとまた、静かに眠りました。


次の日の朝です。

食べ物はまた、そのままの状態で置いてありました。

リリアとルルアは食べても大丈夫そうなものを少しだけ食べました。

前の日に置きっぱなしだった食べ物に虫が集まっていましたが、リリアとルルアは気付くことなく食べ物を探しに出かけました。


こんな日が何日も続き、リリアとルルアはすっかり笑わなくなってしまいました。

毎日お腹がぺこぺこで、食べ物を探すのもとても大変だからです。

それと同時にリリアとルルアにちいさい虫や鳥や動物が近づいてくるようになりました。

知識では知っていても初めて見る自分達以外の生き物にリリアとルルアは戸惑い怯えました。

怖くて怖くて、リリアとルルアは洞穴から出ることができなくなってきました。

今までなかったことばかりが続いて、リリアとルルアは身体も心も限界でした。


『ねぇ…リリア』

『なぁに、ルルア』

『私たちこれからどうなるのかしら』

『死んでしまうでしょう』

『そうね、きっと死んでしまうわね』


『『死ぬのはイヤね』』


死なないためにはどうすればいいのか…リリアとルルアは一生懸命考えました。

そして、リリアとルルアは決心しました。


ニンゲンに会いに行こう!!


リリアとルルアはニンゲンに会うために洞穴を出ました。


2人が居なくなった洞穴の横にあった木が、さわり…と微かな音を立てて朽ち落ちたのに気付かずに。


洞穴に来ていたニンゲンと出会うまで、後少しーーーー

ぶつ切りか?とも思いましたがリリアとルルアの2人だけで話が進むのがここまでだったのでここで終了。

この後、森を出た2人はニンゲンに出会い、人間としての生き方を学んで行きます。


いつか書けたらいいな。

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