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ストーカー

変な男を振り続ける生活を続けて、現在6月。

5月のGWの休み明けから付きまとわれていたから、かれこれ1ヶ月になる。


「付き合ってくれ!」

「断る!何回言わせるの!?」

「何回でもさ!」


もうホントにこりないやつ・・・


「なら聞くけど、私のどこが好きなの?」

「どこって言われたら困るんだが・・・全部だ!」

「はいダメー」

「なんでだよ!」

「全部ってことは曖昧すぎるから」

「謀ったなー!シャア!」

「君の父上がいけないのだよ。って何言わせるんだ!とりあえずダメだ!」


振り向いて帰る。

なんか調子狂うな。

あの人、私のオタクネタのツボをことごとくついてくる。

やれやれだぜ。

家に帰ってメールを送る。

最近正樹は忙しいらしく、メールはたまにしか返ってこない。

でも私と正樹は心が通じ合っているから問題ない。



次の日の朝。


「最近加藤君とどう?」


隣の席に座っていた明子が声をかけてきた。

明子とは3年になっても同じクラスで、しかも今は席が隣同士だ。


「なんか忙しいみたいであんまり連絡とってないかな」

「ふーん。じゃああの変な奴は?」

「あいつは相変わらずつきまとってくるよ。ホント勘弁して欲しいよ。こないだもガンダムネタで攻めてきて、思わず乗っちゃったもん」

「マジで?すごいなー。そこまで的確に君子の趣味を突いてくるとはなかなかやるな。ゲルググと名付けようか」

「なんでゲルググ!でもホントに的確なんだよねー。どっかで会ってるのかなぁ?」

「私に聞かれても困るわ」

「だよねー」

「よーし席つけー」

「あ、先生だ」


先生が来たので会話を中断して授業に集中した。



そして放課後。


「アナタノコトガー好キダカラー!」

「・・・・・・」

「ちょっと!無視!?無視は勘弁してください!」

「もう何回来れば気が済むの?」

「あなたが僕の気持ちに答えてくれるまでです」


片膝をついて手を差し伸べてくる。


「だが断る」


その手をバシッと払って歩き出す。


「断らないでよ!加藤よりも俺のほうが絶対にいいって!」


ピタッ。

思わず止まった。


「どうして正樹を知ってるの?」

「あ・・・いや、その・・・」

「そんなことまで調べてるの?サイテー」


後ろで何か言っているが無視して歩き出す。

ただのストーカー気味の男だと思ってたのに、ホントのストーカーでしかも正樹のことを悪く言うなんて許せない。




次の日。


ストーカー男は現れなかった。

ついに観念して告白するのをやめたのか。

長かった。やっぱり昨日の一言が決定的だったんだと思う。

我ながらすごい冷たい声で言ったと思う。

あんなやつに同情なんてする価値も無い。




そのまた次の日。


またストーカー男は現れなかった。




更に一週間。


あれから一度もストーカー男は現れなかった。

私にとってはこれが普通なんだろうけど、少し罪悪感を感じた。

いや、ホントに少しだけだよ?1ミクロンぐらいだよ?

この話を明子に話した。


「いいことじゃないか」

「そうなんだけど・・・」

「なになに?もしかしてもしかしてちょっとさみしいの?」

「そ、そんなことないよ!」

「必死になるところがまた怪しいでござる」

「ちょっとからかわないでよー!」


別に異常から通常に戻っただけなんだから問題ないはずだ。

それに私には正樹が・・・


「正樹・・・何してるんだろ・・・」


あの男のせいで忘れてたけど、ここ最近正樹から連絡がないんだった。

電話は無理でもメールぐらいくれたらいいのに。

まぁ今年は受験もあるから授業とか大変なのはわかるんだけどちょっとさみしいなぁ・・・

ここまで読んでいただきありがとうございます。

感想とかいただけると発狂してます。

ここまでテンプレ。


こんなストーカーなら楽しそうですね。


次回もお楽しみに!

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