メール
『オタク丸出しじゃんww私もまだ決めてないww大学ってどうやって選んだらいいの?』
もう何も気にしないで勢いだけで返信。
メールが返ってくる。
以下メールのやりとり。
『オタクだからなwwそれは俺も聞きたいところだ。とりあえず入って勉強とかについて行けないようなところは入らないほうがいいとは思う』
『やっぱりそーゆーもんなのかな?』
『大学は勉強ばっかりしてるやつは負け組だって鋼の腕と足をもつ身内が言ってた』
『普通に兄さんって言えwwまぁなんかサークルとか色々あるみたいだしね』
『俺はあのリア充な集団に入れるとは思えないけどなww』
『はげどww』
そのあと何件か意味の無い内容のメールを繰り返して終了した。
それにしてもまさかいきなり『www』を使ってくるとは思わなかった。
なんか某掲示板とかも見てそうで怖いな。
今頃スレ立てされてたりして。・・・ないな。
ブブブブブブブブブ。
机の上のケータイのバイブ機能がブブブブと音を立てた。
メールを見ると明子からだった。
アドレスの登録完了しましたメールだった。
明子はどこに行くんだろ?
思い立ったが吉日。
『明子はどこの大学に行くんでゲスか?ww』
『私は保育士の専門学校だわよー(・∀・)』
なんでも、ほとんど書類選考だけで合否がわかるから選んだらしい。
しかも結果が11月までにはわかるらしい。
ようは試験勉強が嫌なのね。
明子らしいや。
でも明子はもともと小さい子が大好きだからむいてると思う。
『私は小さい子を内緒でオタクの英才教育してやるのだww』
この内容のメールがあったけど、さすがにこれは冗談だと思う。いや、冗談だと思いたい。
そんなことをしたら日本終わるぞ?
とりあえず今日得た情報をまとめよう。
長谷川がランクが高い大学。
明子が専門学校。
さて私はどうしようか?
ホントなら長谷川と同じ大学に行きたい。正直一緒にいたいしね。
でも私が行ったところで勉強についていけるとは思えない。
だからと言って明子みたいに専門学校に入るくらいの目標があるわけではない。
うむむむむ・・・
よし。とりあえずは残りの課題でもやるかな。
私は机に夏休みの課題を広げて取り掛かった。
実はもうほとんど終わっていて、このプリントともう2枚ぐらいで終わりだった。
夏休み前の学校の授業中でほとんど終わらせておいて、夏休みは遊ぼう作戦だった。
でもよく考えたら私って明子以外に遊ぶような友達いないから、この作戦は初めから失敗することが決まっていたのだ。
私としたことがぬかった!
でもどうしてこんな時期に課題なんてあるのだろうか?
普通に受験勉強させてくれたらいいのに。
まぁ勉強しないで遊んでる人もいるだろうけど、その人は受験で失敗してしまえばいいと思う。
そう考え始めたら勉強するのめんどくさくなってきた。
本でも読むか。
本と言っても、本棚には漫画とラノベしか並んでない。
私はラノベを読みたい気分だったので、どれにしようかと本棚の前に座って吟味・・・
あれ?このシリーズの3巻の下巻がない。
おかしいなぁ・・・たしか内容は覚えてるから読んだはずなんだけど・・・
棚のほかのところを探しても見当たらない。
そこでふと思い出した。
そういえばこのシリーズってアニメ化したはずだから、それで見たけど本は買ってないのかも。多分そうだ。
「どうしようかなー」
どうせ暇だし買いに行くか。
思い立ったが吉日。善は急げ。
私は着替えて出かける準備をした。
と言っても近くの本屋に行くだけだからかなり適当なコーディネートだ。
外に出て愛車の『エクストリームサイクロン号』(名付け親は私)にまたがってペダルを踏む。
『エクストリームサイクロン号』、通称『ムサイ号』(こっちの名付け親は明子)こと自転車は私の力で動いていく。
本屋に着いて中に入ると、クーラーが聞いていてとても涼しかった。
うちの家にもクーラーが欲しい。
我が家は扇風機だけで生活している。
北海道民の大半がそうなのだが、夏場はクーラーではなく扇風機だけで過ごしている。
クーラーを持っている家庭は割とリッチな家と認定されることもしばしば。
まっすぐにラノベコーナーに向かう。
そして目的のシリーズの前に立って抜けていた巻を手に取る。
ふと話し声が聞こえて隣の本棚を覗いてみた。
もちろん他のお客さんもいるわけだから話し声がしてもおかしくはないんだけど、私はなんとなく覗いてみたくなってこっそり覗いた。
そこには仲良さげに話している明子と長谷川がいた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
感想とか書いていただけるとトランザムできるかもしれません。
そろそろ話を動かしていきまする。
次回もお楽しみに!