溺愛ハッピーエンドが欲しくて頑張ったのに、なぜか彼氏はヤンデレ化した
【光り輝く二柱】
世界の外側。
眩しい眩しすぎる光り輝く二柱が、物語の最終頁を覗き込み
――同時にガッツポーズを決めた。
『きーーーたぁぁぁぁ!!』
『来た来た来た! この熱量!!』
『甘い! 甘すぎる!!』
『いやこれ溺愛でしょ!? 公式がそう言ってる!!』
『途中でさぁ、「あ、これ失敗した?」って思わなかった?』
『思った思った! 理性の選択ミスった瞬間ね!』
『正直ヒヤッとしたよね』
『そうそう! そこで踏み込めない男は大体負ける』
二柱は同時に腕を組み、うんうんと頷いた。
『でもさ、そこからの加速が最高だった』
『捨てたよね、理性』
『捨てたね。気持ちよく』
『あれはもう、転がり落ちた音がした』
『溺愛がね、気づいたら“囲い込み”に進化してた』
遠く光の中のカレンは、怯えと安心が入り混じった表情で、ベルンハルトの腕の中にいる。
『おっ!「俺だけの彼女」宣言、いただきましたー!』
『はい優勝!』
『溺愛ハッピーエンド!』
『……ただし』
二柱は顔を見合わせ、にやりと笑う。
『ヤンデレ付き』
『むしろ本編』
『彼女どう?』
『逃げてない』
『怖いって言いながら、腕の中に戻ってる』
『 そ れ な ッ 』
少しだけ、声を落として。
『溺愛って、優しいだけじゃ足りないんだよ』
『重さと独占欲、セットです』
『彼女、それを受け取った』
二柱は同時に、うんうんと頷いた。
そしてまた、いつもの調子で~。
『『というわけで!』』
『溺愛ハッピーエンドが欲しくて頑張ったのに——』
『なぜか彼氏はヤンデレ化した!』
二柱は声を揃えて笑った。
『幸せなら、ヨシ!!』
二柱は満足そうに頷き、物語をそっと閉じた。
光が弾け、世界は静かに幕を下ろす。
……
え?
アイナが気になる?
興味あるかな?
ヤンデレ皆無だよ?
ふふふ




