他種族交流はセンシティブだと思う
「さて、キミに頼む仕事に関する話でも軽くしておくかな。まず私はスキル鑑定装置を作る所から始める。それに当たって必要な素材に足りない物がある。それを集める事をお願いしたい。」
戦闘経験は無いよ?あるとすればスライムくらい?あとは・・ジャック?
ジャックにスライムと石投げた経験があったから投擲スキル生えたっぽいんだよね
「キミは私に人に「人を石で殴ってはいけません」っていってなかったか?」
忘れたよそんな事。その程度だしね。
「・・基本は冒険者に依頼するよ。ただキミもそれに同行して欲しいんだ。冒険者にお願いするには素材が少々不安でね。キミに細かい指示を出すからそれを伝えるか、あるいはキミが採取等を行って欲しい。」
坊主が言っていた細かいヤツだ。紙に書いて渡せば?
説明する必要なくなるよ?
「あまり広めたく無いんだよ。素材でもね。冒険者が教会に目付けられるのは可哀想だろ?だから書いて残したくないんだ。」
俺はいいのか?教会に目付けられるよ?
「もう手遅れじゃないか。司祭の前で言ったらね?」
「なにかやったのか兄ちゃん?」
何もしていないよ?むしろされたの側なのに・・理不尽だよね?
「教会はそうだよ。獣人に優しくないし。アイツらゴミみたいに見てくるんだぞ?そのくせ獣人の多い国に教会つくろうとしてるんだ。」
犬、ええとリュークは嫌な思いがあるんだね。
人間至上主義みたいなのあるのかね?妖精種も?
「獣人ほどではないけどあるにはあるね。一般信徒はそうでもないんだけどね。」
まぁロクな理由じゃなさそうだね。聞いても理解できないから聞くだけ無駄だろう。
「だね。細かい説明は後でするよ。」
りょーかい
「・・・・」
猫、ミーシャが俺の前のケーキを見てるけど・・
「・・・・・・・・」
くっ!!
「ありがと。」
どういたしまして。
「キミは案外子供に優しいんだね。」
子供だよ?よっぽどじゃない限り優しくするよ?流石にね。
何歳か知らんけど
* * * *
職員寮に案内されたけど、なんか豪華。今まで木の床で雑魚寝してたからちょっと引く。有難いけどね。
「おおー広いね兄ちゃん。俺の部屋よりスゲー。」
犬と猫が着いてきた。ココで飼えるかな俺飼ったことないけど、犬は散歩が大変って聞いたけどどうなん?
「散歩は好きだけど・・ペットじゃねーぞ?」
ここにブラシがあるんだが・・
「どうぞ」
猫に言ってない。やるけどさ・・あご下結構フワフワだね。
「俺は?」
後でね。それでソフィアさん、お風呂どこ?
「お風呂は食堂の近くにあるよ。食堂の職員に聞けばいい。他に聞きたいことは?」
うーん、トイレは廊下にあったし・・洗濯は?
「管理人がしてくれるよそこの袋に洗濯して欲しい衣服を入れて管理人に渡して。」
はーい、そんなもんだね。
「ねー兄ちゃんこれなに?キレイだね。」
それは黒丸って石だよ。それの良さが分かるのか。欲しいならあげるよ。
「私も何かない?」
そう言ってミーシャが俺の荷物を漁っていると袋を見つけて
あっ
「クサっ!!」
獣人だかな鼻いいのかミーシャは袋を慌てた感じで投げた。
こっちに飛んできたのでもちろん打ち返す。エルフに
「なんで!!受け止めたらいいだろ。」
だってさ、リュークは可哀想だし権力者だからいい?
「そればっかりだねキミは。私は帰るよ。」
こんなところにいられるかっ!!ってやつだね。
さようなら
「なにか別の意味がありそうだね。じゃ明日ね。」
そう言ってソフィアさんは帰っていったがまだ居るな犬猫。
ミーシャ?それ俺の保存食だよ?
「兄ちゃんは学園に何しに来たの?」
俺さよく分からないスキル持ってるんだけどね?それを調べる為だね。
そういえばさ獣人にとって勇者ってどうなん?教会は嫌いなんでしょ?教会と勇者って近い関係みたいだけどどう思ってるの?
「んー?本読んだことはあるけど特に何も?そういえばさ、なんかどっかの国の勇者が学園に来るらしいよ?」
そうなん?誰だろ?
「高等部に留学するんだって。兄ちゃんは勇者知ってるの?勇者って強いんだろ?ドラゴン倒したって本に書いてあったよ。」
来る勇者はあまり強くないかもね。
「なーんだ。」
もう勇者に興味を失ったのか俺の荷物を漁り始めた。
あれ?ミーシャは?寝てんのかい。リューク?君たちは何処に住んでいる?
ミーシャ送らなきゃ。
「学生寮だよ。男と女は分かれてるよ。ミーシャは寮管に渡せばいいよ。」
ものみたいに。そうするよ
「それでブラシは?」
ハイハイ、ベッドはミーシャが寝てるからそこのソファーでいいか。獣人ってさ触られ欲しく無い所とかある?もちろん人間が触られたく無い所は避けるけどさ、聞いとかないと。
「ミーシャにやってたよね?」
怖いからアゴしかやってないよ?女の子だと怖いよ、セクハラとかさ。
「セクハラ?触って欲しく無い所は尻尾かな?」
あー聞くね。家族以外ダメとかさ。
「家族でも嫌だよ?人間がお尻触られてるのと変わらないよ?」
それは嫌だね。うん。
* * * *
「おはよう、もう起きているかい?」
ノックしてよ。鍵は?プライバシーって大事だよ?
「キミに私の研究室を教えてなかったなって、とりあえず朝食をとってから案内するから行くよ。」
うぃ。