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さよならまた会う・・かは考えます

 マスター学術都市ってどんな所?


 ひとまず傭兵ギルドに帰って来た。ソフィアさんはニコライ司教に報告に。

 報告とは言っても解決してないので調査する事を伝えるだけだが。


「あぁん?学術都市だ〜?頭の固い連中がうようよ居る所だよ。」


 嫌いなの?相性悪そうなのは想像つく。


「冒険者してた頃依頼で何度か納品があったんだがな?細かいんだよ。薬草は土ごとじゃないとダメとか、モンスターは丸ごとだとか傷があるとか。こっちは身体張ってんだぞ?傷とか気にしてモンスター倒せるかっ!!

 しかも納品して終わりじゃねぇ。どうやって倒したかとか周りの状況とか何処に居たとか報告書を書かせてやがる。覚えてねぇわ!!」


 自分で行けばいいのにね。


「それはもっと勘弁だな。チョロチョロして声を上げたり観察して動かなくなったりするヤツの護衛だぞ?」


 人によるんじゃない?知らんけど。


「そりゃそうだろうが、そんな奴が多いんだよ。口だけは出すからな。あいしろこうしろ、ケチつけやがる。大体の冒険者と相性が悪い。」


 まぁそういうのが大事なんでしょ。知らんけど。

 兎に角さ、しばらく学術都市に行く事になってさ身分証は傭兵ギルドので大丈夫?冒険者ギルドあるんでしょ?加入しといた方がいい?


「んーどっちでもいいんじゃないか?あそこは確かに冒険者ギルドがあるけど依頼自体はさっき言った護衛メインだな。モンスター討伐も採取もあるが遠征が必要になるからな。学術都市行くのは勇者の事調べに行くんだろ?冒険者ギルドの依頼はお前に不向きだ。パーティ組む必要もあるからな。」


 あー確かに護衛なんて無理だね。むしろ守って欲しいぐらいだし。

 遠征も調べ物したい・・そこまでしたい訳じゃないな。まぁ調べ物するならやめた方がいいね。


「パーティ組めないしな。」


 しつこいな。組めないんじゃない組まないんだ!!俺と居たら多分俺が殴られる!!


「だろうな。まぁ傭兵ギルドもあるから生活費はそっちで稼げ。でいつ行くんだ?」


 そうする。出発は明日。弟子の弟子が早く帰らないといけないんだって。


「えらく急だな?弟子の弟子ってなんだ?」


 賢者の弟子の弟子の人。賢者の弟子が師匠なんだって。賢者の弟子の人がもしかしたら勇者の事知ってるかもって賢者の弟子の弟子の人が言っててね。明日弟子の弟子が学術都市に戻るからついて行くの。賢者の弟子の人紹介してくれるんだって。


「弟子弟子うるせぇ!!」


 何回弟子って言ったで、痛いよ?

 ちょっと急ぎ気味なのは別の理由なんだけどね。国が教会に秘密にしてたっぽい俺の事が教会に知られてねー。ちょっとヤバいかも?


「何してんだよ。そういや教会行ってたな。スキルはどうだったんだ?」


 投擲が生えたっ!!スライム2回に草と石。召喚前からの積み重ねもあったのかな?

 ジャックには感謝だね。


「そうじゃない、読めないスキルの方だ。あとジャックには謝れ!!」


 明日までに会うかな?スキルは何も分からないかったよ。調べに来たのが賢者の弟子の弟子のソフィアさん。その時会って学術都市に行く事になったんだ。


「その時神父にもバレたのか。」


 その話はやめよ。誰も得しないよ?


「まぁ想像つくな!!」


 何わろてんねん!!


「怒んなよ。そのソフィアって人について行くんなら大丈夫だろ。護衛も居るだろうからな。野営道具もテントとお前が買ってきたので充分だろ。ああ、保存食だけは一応用意しとけよ?」


 そうするよ。今から買いに行って来る。出発は朝からだからね。


「そうか・・。騒がしかったがそれなりに楽しかったぞ?元気でやれよ。いつか顔を出しに来い。俺は・・多分ここに居るからよ。」


 なんかしんみりしてるけど俺ここで寝てるからね?すぐ帰って来るし、すぐ顔見るけど大丈夫そ?

 言うタイミング間違えてない?茹で蛸みたいになってるけど大丈夫そ?


「ッ!!」


 煽り過ぎたっ!!行ってきます!!

 追いかけてくるなタコ!!


「ぐらぁぁ!!」


 傭兵ギルドの前で怪獣が吠えてるけど怖くて帰れないかも。俺大丈夫そ?


 *     *     *     *


 じゃ行ってきまーす。


「さっさと行け」


 昨日、保存食を買って帰る時に見つけたお酒を献上して事なきを得た。

 そして今日、王都の門近くまで見送りに来てくれた。なんだかんだで凄く優しい傭兵ギルドのギルドマスター。


 行ってきますタイラーさん。またね。


「彼はなんであんなに不機嫌なんだい?」


 色々あったんだよ。弟子の弟子のおねぇさん。


「しかし彼はなんで傭兵ギルドのギルドマスターなんてしているんだい?

 彼は確かこの国の侯爵家の人間だろ?昔師匠を尋ねて来たんだが、どう見ても貴族じゃないのに侯爵家と名乗ったから驚いたよ。印象的だったからまだ覚えている。」


 えっ貴族?侯爵?あれで?

 ん?待て、もしかして監視されてたの?!

 人間不信になりそうなんだが!!俺ダメそ!!


「多分大丈夫だよ?侯爵は反王家派閥だからね。王家の利益になる事はしないよ。キミが警戒してるのは王家とその派閥だろ?」


 派閥は知らなかったけどそうだね。そういえばタイラーさん冒険者してたって言ってたな。貴族だけど変だから大丈夫だろ。多分。

 俺大丈夫そだけどまだ出発したばっかなんだよね。

 本当に大丈夫なのかな?昨日も散々煽ったし不敬罪間違いなし?

 もう会わない方がお互い幸せかも。


 さよならタイラーさん


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