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花かんむりの眠る場所で 番外編  作者: 綾取 つむぎ
長編番外 人狼ゲーム
23/30

嘘と狂気の宴【10】

一日目同様、風夜さんの口から会議の開始が宣言され、二日目の会議が始まった。


昨日は何を議論するか迷った末に、異能力者「占い師」が名乗りを上げることになった訳だが…………。


「……まず、二人の占い結果でも確認しますか?」


風夜さんの言葉通り、今回名乗りを挙げた占い師は私と、そしてもう一人。


「そう、ですね」

「そうですわね」


占い結果の共有しよう、という風夜さんからの提案に、私、そして引き続いて淡海真夏さんが返事をする。


……そう。一人しか現れないはずの占い師の枠、私の異能力に対抗して名乗りを上げたのは淡海真夏さん。


「わたくしはちゃんと占い結果が出ておりますが、月乃さんの方はいかがでしょう?」

「ご冗談を。淡海さんの占い結果の方こそ、正確な結果が出ているのでしょうか?いくら思い込んだところで、それは占い結果ではありませんけれども」


勿論、私からみた淡海さんは偽物であり、淡海さんからみた私は偽物な訳なので、こうして占い師の話題が出たら大体バチバチする。


「おい、占い師候補二人、お互いがお互いに抱く感慨もわからなくはないが、このままだと埒が開かないからさっさと結果を………………」

『候補ではありません!!』

「お、おう………………」


思わず反射で一条さんに反論をしてしまったが、一条さんの言う通り、このままでは埒が明かないのも事実。


そのあたりは淡海さんもちゃんとわかっているのだろう。

目線でどちらから発表しますか、と問いかけられた。


「…………すみません、話を脱線させてしまいました。

私の方から結果の共有をさせていただきます」


一度、息をついて気持ちを切り替えると、私はそう言って立ち上がる。


「まず、今日占ったのは白杜さんです」

「え、あ、私?」

「すみません、大した意図はないのですが、昨日、風夜さんの「異能力者開示」の話に反対していたのが印象深く、恐らく人間側なのだろう、という印象を抱いたので、確証を得るたえに占わせていただきました」


私が白杜さんを占ったと聞いて、本人は、何か疑われるようなことをしていたのか、疑問だったのだろう。


「そして、結果もその直感の通り、人狼ではない、と出ました。

私から見て、白杜さんが狂人ということはおそらくないであろうと思っていますので、白杜さんは人間陣営と見れるかと」

「そう、ありがとう」


占ったのは逆にプラスの理由、そして結果も問題なしだと伝えると、白杜さんはほっとしたようだ。


「占いの理由も、違和感は感じねぇな」

「そうですね。確かにあの場で一番初めに反論を上げた白杜さんはかなり人間陣営のことを考えてくれているように思えました」


その占い結果を聞いていた他のみんなも、私の占い結果を聞いてそう評した。


「ただまだそれは一方の意見にすぎなくってよ。偽物の占い師の当てずっぽうが確かに当たることもありましょうが、それだけでは信頼に足るとは言えませんわね」


そして、私の話を終えたところで、淡海さんがそう言いながら立ち上がった。


「…………まぁ、それは同時にわたくしもでしょうけれども、一先ずわたくしも占い結果を共有させていただきますわね」


今度は私も椅子に座り、淡海さんの占い結果に耳を傾ける。


「今回、わたくしが占ったのは風夜お姉様ですわ。理由は、司会進行を務めることが多いように見受けられましたので、お姉様が人間側だと知れれば安心できると思いましたの。もし仮に、人狼側に司会進行を握られていたと考えると恐ろしくありませんこと?」


その問いかけにみんなその状況を想像してうっと顔を顰めた。


「ですがその心配は杞憂でしたわ。お姉様は紛れもなく白。人狼ではないとの占いがでました。

わたくしから見た狂人は月乃さんなので、風夜お姉様は、人間陣営かと」


そうして占いの結果を伝え終わると、淡海さんは一礼して席に座った。


両者の結果共有が終わったわけではあるが、両者ともにだした結果は「白」そして占った人選も特に違和感がなかったため、占い結果についての議論は少し難しい。


「うーん、お互いが占った人を占ってみるとかしたら、人間側の人について、もっとちゃんと確証えられるのかな……」


如月さんが、明日や今後の占い対象についての話をする。しかし――


「いや、僕は白の方の確証を取るよりも、黒の方……人狼の確証を取るように動く方がいいと思う」


峰さんはそれについて別の意見を出した。


「白についての確証を取ったら確かに安心はできるけど、その分その人は人狼に狙われるし、人間側がわかったところで、その人一人を人狼候補から抜けるだけだ。それなら今日みたいに各々の基準で占ってらって、どちらかが黒を当てたら、その人をもう一方に占ってもらうようにした方がいいと思う」

「あぁ、確かに。峰さんの意見を聞いたらその通りだね……」


二人の間での議論となっていたが、とりあえず、今後の占い方向についても大方決まりそうだ。


「これからの占いも、今日と同じようにやって行っていただきましょうか。

黒が出たらその時に占い先を合わせる形で」


そう風屋さんがまとめ、一先ず占いについての話は幕を閉じた。

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