表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/54

第36話 殺意の使者

 その頃、小夜楢未来の敵、西御寺篤也は学校の入口に立ってその光景を見上げていた。

「ヤツめ、まさかここに来て、こうも早く行動を起こすとはな……」


 異変に気づくとともに学校に直行した西御寺だったが、未来に招かれていた昴たちと違い、異分子でしかない彼は、この空間に侵入するのに手間取ってしまった。

 おかげで戦闘用に用意していた呪符は、すべて使い切ってしまい、持ち込めた武器は対術師用の投げ槍と、格闘戦用のトンファーのみだ。


「しかし、なんとういバケモノどもだ」


 その視線は、神獣ではなく超能力を操る姉妹に向けられている。彼の知識において神獣は絶対無敵の存在だった。だが鋼鉄姉妹は、その神獣を圧倒的な力で翻弄している。


「だが、あれではダメだ。いかな攻撃力を持つものでも、あれを倒すことはできない。あれを倒す術はただひとつ……」


 そう言って手にした槍を見つめる。


「まさか、この手で教え子を殺めることになろうとはな……」


 西御寺は北校舎の屋上を見上げた。その瞳に冷たい光を湛えて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ