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中途半端な拓哉君   作者: sou
1/1

始まり

souです。初めて書く小説で、いろいろ至らぬ点があるかもしれません。私個人も暇つぶしの一種として活動させていただくので、暖かい目で暇つぶしくらいに読んでいただけると幸いです。

 眠たくなるこの日差しを受けて、非常に寝心地のいい歴史の授業を受けながら今日もまた一眠りを、

・・・キーンコーンカーンコーン・・・

間が悪くチャイムが鳴ってしまった。何度もバレもしないのに警戒して体勢を変えながら寝ているうちに本格的に寝ることができなかったので、そこそこ不満になりつつ次に控える現代文というこの眠たくなる授業2連続をどう乗り切るか考えながら過ごしていると、

「拓哉ぁ、今日のこの時間割マジ眠たくならね?」

と、拓哉にとって希少で数少ない友人の宏がそう呟く。

「なんだ宏か、俺はどうでもいいから早く帰りたいね。」

答えになっていない返事をし、会話すら面倒だと、アピールをする。

「そんなんだから友達できねぇんだぞ?」

「うるせぇ、余計なお世話だ」

「うわ、怒った」

宏がそう笑いながらからかうと、あっという間にチャイムが鳴る。

「宏のせいで眠気が消えたじゃねぇか」

愚痴交じりに呟き、それに答えるかのように宏が笑う。

また退屈な授業を乗り切るために、適当にノートを取りながら聞いていると、そのまま授業が終わる。

「あれ、こんな早く授業って終わるもんだったかな?」

不思議そうに時計を見ながら考えていると、

「なんだ拓哉さんよぉ、集中しすぎてあっという間だったなぁって思ったんか?」

いつものからかいながら笑う宏が、今日はなんだか友達と青春してるという感覚に陥る。

他愛のないその会話に、無駄に青春を感じるのはまさに高校生ならではと言えるものではないだろうか。

「なんだよ~返事もしないのかぁ?」

宏が柄にもなく幼い感じの態度で聞いてくるもんだから余計にそう感じてしまう。

「なんだよその聞き方、気持ち悪いな。」

若干笑い気味で答えた。


 こうして放課後を迎えいつも通り下校する。一人で素早く歩いていると後ろから聞きなじみのある声がした。

「お~~い!なんで置いてくのぉ!」

宏だ。特に用事もないから速攻で帰ろうとしていた拓哉にとっては今一番話しかけられたくない人物だ。

「なぁー。おい無視すんなしぃ。」

「てか寄り道して帰ろうぜ」

と緩急なしに一方的に会話をする。

「なんだよ。俺は一刻も早く帰りたいんだ。」

「家に帰っても特にないだろ?」

「特にないって失礼な!帰ったらゲームすんだよ!」

咄嗟に出た誤魔化しだった。

「まぁまぁ、ゲームなんていつでもできんだろ?」

それなら突き通そうと

「今日で、イベント終わるんだよ。周らないと。」

「よくわかんねぇけどまあいっか・・・」

宏はとりあえず折れてくれた。といっても、拓哉は本当にやることはない。仕方なくゲームを周回して、一応有言実行する。

 そして次の日宏は学校に来なかった。


「あいつがいないと静かで楽だな。」

そうため息交じりで呟いた。なんだろう。この感じは。まるで別れを告げられたような感覚にいる。

いやな予感だ。

そう考えていると、前から見知った顔が歩いてくる。

「あれ?拓哉じゃん!久しぶり~元気してた?」

「おぉ。雫か。久しぶり。」

雫は、拓哉と宏の友達である。高校に進学するのにあたり、別の高校に進学したため、会うのは実に1年ぶりといったところか。

「てか、宏は?」

「今日は学校休んでたんだよ」

「え?」

不思議そうに雫が言った。

「え?」

予想もしていなかった返答に同じ返事を返してしまった。

「今日、朝に制服姿の宏を見かけたんだけど」

「まじか。それならなんで今日、学校に来なかったんだろう。」

先の嫌な予感がますます拓哉の心を支配する。

宏に何があったのか考えながらも介入していい問題なのか躊躇っていた。所詮高校生だ。親と喧嘩でもしたのだろうか。少し考えこんでいると、

「なんか今の拓哉の顔見たら宏を探さないといけない予感がしてきたよ?何かいなくなる前にあったの?」

雫が真剣に言う。

「心当たりなら・・・一つある。でも、いなくなったって決めるには早くないか?休んだのも一日だけだぞ?」

「なによ!宏のあの顔深刻そうだったから心配してたのに」

「いや、それ早く言えよ!」

そうだ。そんな顔、昨日の反応からしてするはずがない。

でも探すにしてもどこを探せばいいのか。仮に見つかったとしてなんて声をかければいいのか全く拓哉はわからなかった。

「すごい残念だけど私はこれから用事があるから拓哉!宏のこと頼んだよ!」

「・・・」

「拓哉?」

「あぁ!ごめん。ちゃんと探すよ」

雫と別れた後、どこから手を付けていいものか考えこんでいた。

「まずは連絡してみないとな。」

まだ迷いのある手がゆっくりとスマホへと伸びていく。

「頼むから出てくれよ」

拓哉本人にとっては「勝手にいなくなったのは宏だ。探すにしても一日程度でこんなに必死に探すべきなのか」と面倒なことだと、中途半端な思考でいっぱいだった。

「やっぱり出ないか。」

拓哉は、何回か試したがやはり出ない。

状況も整理したいし、頭の中がごちゃごちゃしているから探すのは明日にしよう。そう後回しにして今日も家に帰るのだった。

中途半端な拓哉君を最後まで読んでいただきありがとうございます!まだまだこれからというところですが、何となく切りも良かったので、ここまでにします。

不定期に更新しようとしているので、見かけたら読んでやってください。

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