第1話 ミラクル種
サイカシティから飛び立ったジーダはペオンビレッジに向かっていた。進むにつれて、雪が降らなくなり、雪原から深緑の森へと入った。徐々に南下してきたようだ。
1時間ほど飛んでいると、荒野が見えてきた。ペオンビレッジだ。ペオンビレッジはただの荒野になっていた。そこに村があったと思えない程に荒れ果てている。田畑や家屋は何も残っていない。とても静かだ。
ジーダは空から景色を見て、幼少期を思い出した。両親、姉、弟、そしてテッドと過ごしたあの日々。もう戻ってこない。どうして突然奪われなくてはならなかったんだろう。だが、そこで落ち込んでいてはいけない。これからその仇を討つために奴を倒しに行く。
ジーダは荒野に降り立った。冷たい風が吹いている。荒野は静まり返っている。ジーダは寂しさを感じた。人の営みがあったのに。村を焼き討ちにした奴らが許せない。俺が仇を討つ。ジーダは拳を握り締めた。
「着いた・・・」
ジーダは辺りを見渡した。民家が所々にあったのに、今はただっぴろ荒野だ。先人が築いた村がいとも簡単に破壊されるとは。どうしてこんな事になったんだろう。あいつらが許せない。絶対に仇を討つ。
ジーダは実家のあった場所に立った。そこには何もない。ジーダは下を向いた。あの日が懐かしい。できる事なら、あの頃に戻りたい。でももう元に戻らない。父も、母も、姉も、弟も。みんな焼き殺されたかもしれない。
ジーダはいつの間にか泣いていた。楽しい日々だったのに。それが突然失われた。そして、サイカシティで暮らす事になってしまった。こんな屈辱はない。あの日がなければ、平和に暮らしていたのに。あいつのせいで。あの日、何もかも失ってしまった。
少し泣いた後、ジーダは立ち上がった。その先には山が見える。その山の中に女神竜の祠がある。早く女神竜サラに会わなければ。
少し立ち止まった後、ジーダは祠に続く山道を歩いた。歩くのは10年ぶりだ。テッドと過ごした日々が懐かしい。あの時、あいつに殺されてしまったと思われる。殺されるところは見てなかったけど、貨物駅に来なかったのでもう助からなかったと思われる。
10年前と変わりない。相変わらず静かだ。人気がない。小鳥のさえずりやセミの鳴き声しか聞こえない。もう何十年も人が通っていないと思われる。
歩き始めて数分、荒野が見えなくなった。この辺りはこの時期は暑いのに、ここは涼しい。
しばらく歩くと、敵が襲い掛かってきた。黒いドラゴンと赤いライオンだ。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
赤いライオンはジーダに噛みついた。だが、ジーダの皮膚は硬く、歯が折れた。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黒いドラゴンは雷を吐いた。ジーダは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
赤いライオンはジーダに噛みついた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黒いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
赤いライオンはジーダに噛みついた。それでもジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。赤いライオンは倒れ、黒いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンはジーダに噛みついた。ジーダの表情は変わらない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黒いドラゴンは倒れた。
「こんな所にまだ敵がいるなんて。しかも強くなっている」
ジーダはため息をついた。10年前に比べて強い敵が襲い掛かってくる。これも神龍教の力が徐々に強くなってきたからだろうか?
ジーダは再び進み始めた。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。黒いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、黒いドラゴンは氷漬けになった。
「天の怒りを!」
トカゲの魔法使いは魔法で雷を落とした。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダはトカゲの魔法使いに噛みついた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「炎の力を!」
トカゲの魔法使いは魔法で火柱を起こした。ジーダは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。トカゲの魔法使いは倒れた。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。黒いドラゴンは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
ジーダは氷を吐いた。黒いドラゴンは倒れた。
ジーダはため息をついた。こんなにたくさん敵が出るなんて。10年前にはこんなにいなかった。
獣道は次第に上り坂になった。この坂を上った先に女神竜の祠の入口があるはずだ。早く女神竜サラに会わなければ。
ジーダは前かがみになり、先に進んだ。だが、敵が襲い掛かってきた。黒いドラゴンと赤いライオンとトカゲの魔法使いだ。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、赤いライオンとトカゲの魔法使いは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。黒いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「グルルル・・・」
ジーダは黒いドラゴンに噛みついた。黒いドラゴンは倒れた。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは倒れ、赤いライオンは体がしびれた。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。赤いライオンは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
ジーダは氷を吐いた。赤いライオンは倒れた。
獣道はどこまでも続くようだ。徐々に上り坂がきつくなってきた。それでも行かなくては。ひょっとしたら、この世界にかかわる事かもしれない。
ジーダは再び前を向いて歩きだした。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。黒いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは体がしびれた。
「ガオー!」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの体はしびれない。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは倒れた。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは氷を吐いた。黒いドラゴンは表情が苦しくなり、氷漬けになった。
「とどめだ!」
ジーダは氷を吐いた。黒いドラゴンは倒れた。
ジーダは汗をかいていた。ここはそんなに暑くなくて、涼しいのに。より強い敵が襲い掛かってきて、たじたじになってきた。だが、まだまだ序の口だ。これからもっと強い敵が襲い掛かってくるに違いない。気を付けないと。
しばらく進むと、再び敵が襲い掛かってきた。黒いドラゴンと赤いライオンだ。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。それでもジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。赤いライオンは倒れ、黒いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黒いドラゴンは雷を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは黒いドラゴンに噛みついた。黒いドラゴンは倒れた。
しばらく歩くと、舗装されていない道に出た。道には誰もいないし、車が全く通る気配がない。とても静かだ。
ジーダは懐かしさを覚えていた。この道だ。この道の先に祠がある。10年前もここを通って祠に向かった。ジーダは少し気が緩んだ。
だが、気が緩んだその時、敵が襲い掛かってきた。黒いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは体がしびれた。
「ガオー!」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは氷を吐いた。だがジーダは氷漬けにならない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは倒れ、黒いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの体はしびれない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黒いドラゴンは倒れた。
広い道に出てからも急坂が続く。ここも10年前と変わっていない。だが、この坂の先に、女神竜の祠がある。早く目指さないと。ジーダは黙々と歩き続ける。
登るうちに、ペオンビレッジが見渡せるようになってきた。ジーダはペオンビレッジを見渡した。昔はあんなに民家があったのに、今では荒野だけになっている。ここに村があった事をどれだけの人が知っているんだろう。どれだけの人の記憶に残っているんだろう。
少しペオンビレッジを見渡した後、ジーダは再び進み始めた。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。2匹の黒いドラゴンだ。
「ギャオー!」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「ガオー!」
黒いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黒いドラゴンは炎を吐いた。それでもジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、1匹の黒いドラゴンは体がしびれた。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは氷を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。2匹の黒いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黒いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。2匹の黒いドラゴンは倒れた。
ジーダは再び進み出した。だが、間もなくして敵が襲い掛かってきた。黒いドラゴンと赤いライオンだ。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「ガオー!」
赤いライオンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダの体に火が点かない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
赤いライオンは炎を吐いた。それでもジーダの体に火が点かない。
「ギャオー!」
黒いドラゴンは氷を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
赤いライオンは炎を吐いた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「ギャオー!」
ジーダは氷を吐いた。赤いライオンは倒れ、黒いドラゴンは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。黒いドラゴンは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黒いドラゴンは倒れた。
ジーダが前を向くと、洞窟が見えてきた。そこには女神竜の祠があるはずだ。10年前の記憶が蘇ってくる。10年前と変わっていない。この中に女神竜サラはいるはずだ。
「あと少しだ!」
ジーダは足早に祠を目指した。だが、あと少しの所で敵が襲い掛かってきた。2匹の黒いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黒いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの体はしびれない。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受けた。1匹の黒いドラゴンは体がしびれ、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黒いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは倒れ、1匹の黒いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。2匹の黒いドラゴンは大きなダメージを受け、1匹の黒いドラゴンは倒れた。
「ガオー!」
黒いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黒いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。黒いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黒いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黒いドラゴンは倒れた。
ようやくジーダは女神竜の祠に着いた。ジーダは入口を見上げた。あの時と一緒だ。あの日、出てきた後に襲われて、テッドを殺された。あの日を忘れない。必ず仇を討ってやる!
「ここが女神竜の祠か」
ジーダは10年前にテッドと行った時を思い出した。あの時と変わっていない。だが、テッドはもういない。10年前に殺された。
ジーダは女神竜の祠に入った。だが、中がまるっきり違っている。とても複雑だ。どうしてこうなったんだろう。
ジーダが首を傾げたその時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは体がしびれた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの体はしびれない。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは洞窟の中を進んだ。だが、明らかに10年前と違っている。壁画がない。所々に骸骨が転がっている。
ジーダは首をかしげた。どうしてこうなったんだろう。ひょっとして、神龍教が支配しているためにこうなったんだろうか? それとも、神龍教がやって来るのを防ぐためだろうか?
入口の明かりが見えなくなった頃、再び敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと2匹の赤いライオンだ。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、1匹の赤いライオンは氷漬けになった。
「ガオー!」
赤いライオンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。それでもジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは2匹とも氷漬けになった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。ジーダの表情は変わらない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、2匹の赤いライオンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。3匹は大きなダメージを受けた。2匹の赤いライオンは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは持っていたカンテラに火を点けた。目の前には分かれ道がある。あの時は分かれ道なんてなかった。どうして変わったんだろう。
ジーダは右に進んだ。その先は何も見えない。そして、その先で道が途切れていた。行き止まりのようだ。
ジーダは引き返した。だが、振り向くと敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと赤いライオンだ。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは体がしびれた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダは体がしびれない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは氷を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは分かれ道に戻ってきた。その先も暗い。どこまで行けば女神竜サラの所までたどり着けるんだろう。
ジーダは進み続けた。必ず女神竜サラに会うんだ。そして、どうして呼んでいるのか聞きたい。
しばらく進むと、広い場所に出た。ここは鍾乳洞だ。この祠にこんなのあったかな? ジーダは首をかしげた。
ジーダは狭い崖に沿って進んだ。その下の池には、大量の肉食魚がいる。肉食魚はジーダを見ると、口を広げて獲物を待ち構える仕草を見せた。あいつらに食われたくない。家族やテッドの分も生きるんだ。
ジーダは狭い崖の道を抜けた。崖の先には、洞窟の入口がある。その先には何も見えない。その先には何があるんだろう。先に進もう。
だが、先に進もうとした時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「ギャオー!」
ジーダは氷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「天の怒りを!」
トカゲの魔法使いは魔法で雷を落とした。だが、ジーダは体がしびれない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなり、体がしびれた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。黄色いドラゴンは大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
洞窟の先は、祠の最深部だ。ジーダはようやく女神竜サラと出会った場所にやって来た。10年前と変わっていない。本当に懐かしい。今でも女神竜サラはいるんだろうか?
「ようこそジーダ、あなたをお待ちしていました」
突然、誰かの声が聞こえた。女神竜サラだ。ジーダは笑顔を見せた。祠で色々迷ったけど、ようやく女神竜サラに再会できた。
「女神竜サラ様?」
「はい、そうです。私は200年前、世界を作り直し、人間を滅ぼそうとした邪神龍、王神龍を封印しました。ですが、封印は200年で切れます。今年、王神龍が蘇ろうとしているのです。いや、もう蘇ったと思われます。ですが、その時、世界を救う5人の英雄が現れると言われています。ジーダ、あなたはそのリーダーだと言われています。そして、それに従う4人の仲間は、藪原太一、シンシア・アイソープ、那須野豊、ダミアン・クレイマーです。一刻も早く出会い、王神龍を封印しなければなりません」
女神竜サラは王神龍王封印して世界を救った時の事を思い出した。
それは今から200年余り前の事だ。世界は危機に満ちていた。この世界に王神龍という邪神が現れ、人間は次から次へと王神龍の生贄に捧げられた。
そして、王神龍を崇拝する神龍教によって、世界が作り直されようとしていた。その新しい世界は、王神龍を崇拝する人間だけが残り、崇拝しない人間は絶滅する。それを阻止するために、様々な人々が立ち向かった。だが、王神龍の持つ『神の力』は強大無比で、誰も歯が立たなかった。
だが、その時、サラというドラゴン族の女が立ち上がった。サラは、4人の仲間と出会い、4つの精霊の手助けと、7つの最高神の力を手にして、アカザ城に向かった。
アカザ上の屋上で、サラと4人の仲間は王神龍に立ち向かった。だが、王神龍の力にまるで手が出なかった。
誰もが絶望していたその時、奇跡の光が起こり、人々の願いがサラに届いた。すると、サラが金色の巨大なドラゴン、カイザードラゴンとなった。カイザードラゴンの放つゴールデンブレスによって、王神龍はようやく封印された。
そして、世界が救われた。その功績をたたえ、サラは死後、女神竜としてこの世界を見守る事になった。
「そんな・・・、自分がそんな運命を背負っていたとは」
ジーダは驚いた。まさか自分が今度はその伝説を再現するとは。若くして家族をみんな失い、教会で育った自分がこんな運命を背負っているとは。とても信じられない。
「信じられないようですが、本当の事です」
女神竜サラは真剣な表情だ。これはこの世界の未来にかかわる重要な事だ。この世界を絶対に失ってはならない。何としても王神龍を封印しなければならない。
「・・・、この世界のためにも、そして何より、故郷を焼き討ちにしたあいつらに復讐するためにも」
ジーダは10年前に故郷を焼き討ちにした奴の事を思い出した。あの時の無念を今でも思い出す。そして、最高の親友、テッドを失った。これほど辛い事はない。何としても復讐しなければ。ジーダはいつの間にか拳を握り締めていた。
「その思いです。その思いが強ければ強いほど、奇跡は起きるのです」
女神竜サラは笑顔を見せた。その強い思いが必ず世界を救う力となる。そして、世界を救った英雄として語り継がれていくだろう。
ジーダは祠を後にした。辺りは相変わらず静かだ。だが、いつ敵が襲い掛かってきてもおかしくない。何としてもその事実をクラウドに伝え、早く冒険に出なければ。これはこの世界にかかわる事だ。王神龍を封印して、世界を救わねば。今度は自分がその伝説を引き継ぐ時だ。
ジーダはペオンビレッジのあった荒野に戻ろうとした。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと2匹の赤いライオンだ。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、2匹の赤いライオンは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダの体はしびれない。
「ギャオー!」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、2匹の赤いライオンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。3匹は大きなダメージを受けた。2匹の赤いライオンは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダの体に火が点かない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ここからは長い下り坂だ。早くサイカシティに戻って、クラウドに事情を話さねば。
ジーダは先を急いだ。荒野まではまだまだ遠い。急がねば。だが、再び敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは体がしびれた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。それでもジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。2匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダの表情は変わらない。
「とどめだ!」
ジーダは雷を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは獣道に入った。獣道は行きのように静かだ。だが、いつ敵が襲い掛かってくるかわからない。ジーダは警戒しつつ先に進んだ。
獣道に入って1分ほど歩いた頃、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは体がしびれた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。それでもジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダは体がしびれない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だがジーダは氷漬けにならない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「グルルル・・・」
ジーダは炎を吐いた。3匹は大きなダメージを受けた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなり、2匹の黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダは体がしびれない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダの表情は変わらない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹の黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、ジーダは体がしびれない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「とどめだ!」
ジーダは雷を吐いた。2匹の黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダは前を向いた。徐々に集落の廃墟が見えてきた。ここは誰もいなかったので、焼き討ちの被害を受けなかった。荒野まではあと少しだ。
ジーダはほっとした。あと一息だ。ジーダが安心したその時、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと赤いライオンだ。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
赤いライオンはジーダに噛みついた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ガオー!」
ジーダは氷を吐いた。3匹は大きなダメージを受けた。赤いライオンは表情が苦しくなり、氷漬けになった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、赤いライオンは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「グルルル・・・」
ジーダは氷を吐いた。2匹の黄色いドラゴンは大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。2匹の黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダが前を向くと、荒野が見える。荒野まであと少しだ。荒野に着いたら、サイカシティまでひとっ飛びで行こう。
だが、あと少しの所になって、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いだ。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンとトカゲの魔法使いは体がしびれた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダの表情は変わらない。
「ギャオー!」
ジーダは炎を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「グルルル・・・」
ジーダは雷を吐いた。3匹は大きなダメージを受け、トカゲの魔法使いは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ガオー!」
ジーダは炎を吐いた。2匹の黄色いドラゴンは大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「とどめだ!」
ジーダは炎を吐いた。2匹の黄色いドラゴンは倒れた。
ジーダはペオンビレッジだった荒野に戻ってきた。だが、そこには男がいる。10年前、テッドを倒したあの男だ。ジーダは拳を握り締めた。
「やはり来ていたか」
ジーダは10年前に家族やテッドを殺された事を思い出した。とても悔しい。今日はその敵を討ちに来た。覚悟しろ!
「お前は・・・」
「よく覚えていたな。私が10年前、ここを焼き払った。10年前に逃げたあのドラゴンがここにいるとはな」
男は笑みを浮かべている。懲りない男だ。こんな奴なんか、神様の生贄に捧げられたらいいのに。
「許せない・・・、許せないぞ!」
「どこからでもかかってこい! 私は将来、この世界の支配者になるのだからな」
男は高笑いをした。ジーダは男が許せないと感じた。ジーダは男に襲い掛かった。男はドラゴンに変身して、臨戦態勢に入った。
「グルルル・・・」
ジーダは激しい炎を吐いた。ドラゴンは笑みを浮かべている。
「ガオー!」
ドラゴンは激しい炎を吐いた。だが、ジーダはびくともしない。
「ギャオー!」
ジーダは氷を吐いた。だが、ドラゴンは氷漬けにならない。
「私に勝てると思ってるのか?」
ドラゴンは不敵な笑みを浮かべ、雷を吐いた。それでもジーダはびくともしない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。だが、ドラゴンは体がしびれない。
「無駄だ!」
ドラゴンはジーダに噛みついた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
ドラゴンは激しい炎を吐いた。ジーダの表情は変わらない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。だが、ドラゴンはびくともしない。
「ギャオー!」
ドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「グルルル・・・」
ジーダは激しい炎を吐いた。ドラゴンの表情は変わらない。
「これで勝てると思ってるのか?」
ドラゴンは高笑いをして、激しい炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。
「お前は俺様に勝てない」
自信気な表情で、ドラゴンは氷を吐いた。だが、ジーダは氷漬けにならない。
「ガオー!」
ジーダは雷を吐いた。だが、ドラゴンの体はしびれない。
「こんな攻撃、通用せぬわ」
ドラゴンは灼熱の炎を吐いた。ジーダは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
ジーダは魔法で自分を回復させた。だが、魔力が切れてしまった。
「お前が私に勝てるわけない!」
ドラゴンは灼熱の炎を吐いた。ジーダは一気に表情が苦しくなった。
「ガオー!」
ジーダは最後の力を振り絞って激しい炎を吐いた。だが、ドラゴンはびくともしない。
「遊びは終わりだ!」
ドラゴンは灼熱の炎を吐いた。ジーダは気を失った。
「愚かな奴め、俺に勝てると思ってたのか?」
男は誇らしげに倒れたジーダを見下ろしていた。この男はこの後牢屋に連れて行こう。そして後日、偉大なる創造神王神龍様の生贄にしよう。
ジーダは目を覚ました。だが、そこは牢屋だ。奴らに捕まえられたと思われる。世界を救おうとしているのに。こんなにあっけなく捕まって、殺されてしまうなんて。絶対に嫌だ。
「ここは・・・、どこだ?」
ジーダは悔しかった。またあいつに負けた。その上に、牢屋に閉じ込められた。これからどうなるんだろう。女神竜サラの期待に応えられずに、このまま命を落とすんだろうか? そんなの嫌だ。この世界を救いたい。
「くそーっ、閉じ込められた」
ジーダは牢屋をゆすった。だが、誰も助けに来ない。その向かいには別の女性が閉じ込められている。彼女の服はボロボロで、元気がなさそうだ。もう何日も食べてないんだろうか? ジーダはおびえていた。あの女みたいになるんだろうか? そんなの嫌だ。早く逃げて、世界を救いたい。だが、牢屋に閉じ込められて、何もできない。
絶望の中で、ジーダは肩を落とした。こんな事で人生を終わるなんて、信じられない。世界を救って幸せに生きたい。
リプコットシティは今日も賑わっている。200年と変わりないようだ。彼らはひしひしと迫っている神龍教の影など、全く感じていなかった。世界が危機に陥った時、女神竜サラが世界を救ってくれると思っていた。
シンシアはサイレス港からリプコットシティまで船でやって来た。シンシアは黒い魔法服を着て、方からはショルダーバッグを下げている。目指すはサイカシティだ。そこには世界を救う英雄のリーダー、ジーダ・デルガドがいる。まずはそこを目指そう。そして、ジーダに会って、共に世界を救う旅に出るんだ。
シンシアは人工島に建てられた巨大な女神竜サラの銅像を見ていた。女神竜サラは5人をどう見ているんだろうか?
夕方、シンシアはフェリーからリプコットシティに降り立った。シンシアだけではなく、多くの人が乗り降りした。シンシアはリプコットシティに行ったことがなかった。サイレスシティよりずっと賑やかで、まさに大都会だ。
「ここがリプコットシティか」
シンシアはフェリー乗り場に隣接したリプコット・セントラル駅に入った。この駅は世界で最も大きな駅で、数多くの番線がある。サイカシティへ向かう列車は1階から出る。本数はそんなに多くなくて、そこまで行くには断然夜行特急や夜行急行だ。
シンシアは路線図を見た。だが、サイカ駅は載っていない。特急の停車駅を表した案内にはサイカ駅がある。シンシアは決めていた。夜行特急で行こう。もし、部屋や席が取れなかったら、夜行急行の自由席を使おう。
「サイカシティはここからずっと北か」
時刻表を見ると、その夜行急行は夜に出るようだ。シンシアは夜行急行でサイカシティに向かう事にした。まだ時間がある。シンシアは待合室でサイカシティに着いてからの事を考えた。着いたらクラウドという神父にジーダがどこにいるか調べないと。彼は世界を救う5人の英雄のリーダーだ。
待合室の前にはいろんな人々が行き交っている。彼らはこれから起こるとんでもない事を知らないようだ。彼らは神龍教が世界を作り直し、人間を絶滅させようとしているのを知っているんだろうか? 女神竜サラの伝説を知っているんだろうか?
待合室の屋根からは、電車の走る音が聞こえてくる。電車はひっきりなしに発着している。一体どれだけの人が利用しているんだろう。サイレスシティと比べ物にならない。
発車の30分前、シンシアは1階にあるサイカシティへ向かう列車の発着するホームに向かった。もう外は暗い。夕方のラッシュが終わり、駅は少し静かになっている。2階のホームに向かう人は多いが、1階に向かう人はそれほど多くない。すでに夜行急行はホームに停まっている。だが、清掃中で、まだ入れない。手動扉の入口はチェーンでふさがれている。
ホームでは旅行をする人々が何人かいる。彼らの多くはキャリーケースを持っている。リプコットシティは暑いのに、彼らは厚着を持っている。この時期でもサイカシティは寒い。サイカシティは1年中寒い地域だ。
サイカシティには世界一の魔法学校と言われる『聖クライド魔法学校』がある。その魔法学校は、世界で唯一、聖魔導が生まれる学校として知られ、戴帽式には多くの人が訪れる。また、それと並行して聖魔導祭りが行われ、この世界を救った聖魔導バズをほめたたえる。そのような事から、サイカシティは『北の聖都』とも言われる。
しばらく待っていると、向かい側からディーゼル特急がやって来た。特急には多くの人が乗っている。普段は空席がちらほらあるのに。この時期は戴帽式と聖魔導祭りがあるため、多くの人がサイカシティに訪れていると思われる。
シンシアは昔、聖魔導に憧れた事がある。だが、費用が足りない上に、さほど成績が良くないので夢をあきらめた。こんな所に入るの、夢のまた夢だと思っている。
発車20分ほど前になって、車内清掃が終わり、中に入る事ができた。乗客は中に入った。シンシアも中に入った。中は木目調で、何十年も前に作られたようだ。乗客はけっこう乗っているが、座れない程ではない。
シンシアはボックスシートに座った。車窓には多くの人がいる。だが、乗ろうとしない。この後の電車を待っているんだろうか?
定刻通りに夜行急行は発車した。乗客はそこそこいる。寝台や指定席は満席だという。自由席の人はそんなにいない。シンシアの座っている席とその向かいの席には誰も座っていない。
シンシアは足を伸ばして流れる車窓を見ていた。しばらくは街の中を走っていたが、次第に非電化になり、山林の中を走るようになった。自由席の車内はとても静かだ。みんな疲れているんだろうか?
客室は乗客の声がよく聞こえる。旅を楽しんでいるんだろうか? 今、世界が危機だというのに、こんなに楽しそうにしていていいんだろうか? 今の世界の現状を考えると、シンシアはその輪の中に入れなかった。今は世界の危機。楽しんでいられない。
夜行急行は次第に山岳区間に入った。辺りには無人の山林が広がる。誰も住んでいないと思われる。この頃になると、車内は静かになった。中には、寝ている人もいる。疲れているんだろうか?
山岳区間をしばらく走っていると、大きな構内の駅に着いた。だが、ホームは島式の1つだけで、側線がいくつもある。側線には何両も連なった石炭車が停まっている。
この駅から丘を越えた所には、アフール鉱山がある。アフール鉱山は、かつて神龍教が管理していて、捕まえた人間に過酷な強制労働をさせていた事で悪名高い。現在は過酷な労働ではなくなり、豊かな鉱山の町になった。
シンシアは、アフール鉱山で起きた出来事について、閃光神ルーネから聞いた事がある。人間にこんな仕打ちをしていたなんて。自分だったら逃げていただろうな。
夜も遅くなってきた。自由席の車内の人はみんな寝ている。客室の照明は眠りの妨げにならないようにある程度暗くなっている。シンシアは静かに車窓を見ている。辺りは無人の山林のようで、明かりが全く見えない。
シンシアはつまらなくなり、自然と眠たくなってきた。そして、いつの間にか眠ってしまった。明日、ジーダに会える事を願いながら。
翌朝、シンシアは目覚めた。車内は静かだ。まだ誰も起きていない。外は雪景色だ。徐々にサイカシティが近づいてきたんだろうか? シンシアは寒気を感じ、持ってきたマントを着た。
シンシアはデッキにやって来た。最後尾からは外が見える。連結面の扉は開いていて、チェーン1本だけでふさがれているだけだ。シンシアは息を飲んだ。見渡す限り美しい雪景色だ。雪国にやって来たとシンシアは実感した。
シンシアはワクワクしていた。もうすぐ世界を救う英雄の1人に会える。どんな人だろう。かっこいいんだろうか?
早朝、夜行急行は駅に停まった。早朝の駅は静まり返っている。その中で、駅員と弁当を売る人の声が聞こえる。弁当を売る人の声を聞いて、何人かの乗客がやって来た。シンシアもその声を聞いて、弁当を買う事にした。
サイカシティの中心駅、サイカ駅へは正午頃に着く。弁当を買ったシンシアは外から駅の構内を見つつ、買ってきたサンドイッチをほおばった。自由席の車内には何人か乗客がいる。彼らはすでに起きていて、朝食を食べている。
数十分停車して、夜行急行はサイカ駅に向かって出発した。夜行急行が出て行くと、駅は再び静けさを取り戻した。次の列車は1時間後だ。その時まで静かなままだ。
夜行急行は雪景色の中を走る。この辺りは無人の山林で、その向こうには山が見える。その山にはかつて炭鉱があったそうだが、すでに閉山した。そのまた奥には辺境の村があったそうだが、ある日焼き討ちに遭い、ただの荒野になった。
サイカシティはまだ先だ。車窓からは全く見えていない。まだまだ先は長そうだ。シンシアは再び眠った。フェリーと夜行急行の長旅で疲れていた。だが、これから長くつらい冒険が待ち構えている。その冒険は、世界を救う冒険だ。疲れたとは言っていられない。世界の命運がかかっている。
夢の中で、シンシアはレイラと過ごした日々を思い出した。小学校、中学校を共に過ごし、高校も一緒だ。とても仲が良かったのに、突然いなくなってしまった。神龍教に連れ去られたレイラは今頃、どうしているんだろう。一刻も早く救い出さなければ。そして何より、世界を救わねば。
目を覚ますと、そこは住宅地だ。夜行急行はすでにサイカシティの中だ。終点のサイカ駅まではあと10分ほどだ。乗客はあわただしく降りる支度をしている。自由席だけでなく、指定席、寝台車の乗客もだ。
正午近くなって、夜行急行はサイカ駅に着いた。多くの乗客が降りた。ここは厳しい寒さで知られる。そんなサイカシティは魔獣の英雄の1人、バズ・ライ・クライドが発展させた事で知られる。そんなバズは、このサイカシティにある世界一の魔法学校、聖クライド魔法学校の創立者だ。毎年この頃になると新しい聖魔導の任命式があり、聖魔導祭りが行われる。
シンシアは白い息を吐いた。外はとても寒い。リプコットシティとは正反対だ。果たしてジーダに会えるんだろうか? シンシアは楽しみにしていた。
牢屋の中で、ジーダはうずくまっていた。牢屋は暑い。だが、冷房はない。寒気もよくない。ジーダは汗をだらだらかいていた。
昨日もまた1人、人間が王神龍の生贄に捧げられた。その様子はのぞき窓から見る事ができる。捕まった人々はその様子を怯えながら見ている。いつか自分もそうなるに違いない。そう思うと、震えが止まらなくなる。
ジーダは考えていた。俺は、何か悪い事したんだろうか? 牢屋に入れられる人は、何か悪い事をした人だ。僕は何も悪い事をしていない。なのにどうして閉じ込められるんだろう。ジーダはいつの間にか涙を流していた。
「大丈夫か?」
突然、誰かが声をかけた。ぼさぼさの長髪で、ボロボロの服を着ている。もう何ヶ月もこの中にいるようだ。
「うん。何とか」
ジーダは元気そうな表情を見せた。だが、本当は元気じゃない。いつ来るかわからない死に怯えている。
「あんた、何て名前だ?」
男は優しそうな表情だ。まるで死んだ父のようだ。
「俺? ジーダ。ジーダ・デルガド」
「ふーん。おいら、アレックス。アレックス・ホランド。よろしくな」
2人は握手をした。とてもフレンドリーな性格のようだ。
「よろしく」
「あんた、不思議なオーラを放ってるな」
ジーダを見て、アレックスは何かを感じた。ジーダを見ていると、何か心が安らぐ。どうしてかわからない。まるで、リプコットシティにある女神竜サラに抱かれているような感じだ。どうしてだろう。
「えっ!?」
「君といると、なぜか優しい気持ちになれる。何だろう」
アレックスは首をかしげた。初めて会ったのに、この感覚は何だろう。不思議だな。この子は何かを持っているんだろうか?
「そんな・・・、どうして?」
ジーダは呆然としていた。ただ、女神竜サラと話ができるぐらいで、自分は普通の黒いドラゴンだ。何も特別な力はないに違いない。
「俺たち、どうなっちゃうんだろう」
ジーダは不安になっていた。自分はいつ、王神龍の生贄に捧げられるんだろう。いつまでこの世にいられるんだろう。
「王神龍の生贄に捧げられるんだ。ここにいる奴らはみんなそうさ。悪い事をしたからさ。それで憎んだ奴らが王神龍に心を奪われて、俺達を捕まえた。あんな事さえしていなければ、今も元気にしていたのに」
アレックスも運命を感じていた。ここにとらえられた人々は王神龍の生贄に捧げられる。果たしてそれはいつなんだろうか? アレックスも、いつ来るかわからない死に怯えていた。
「僕は何も悪い事していないのに」
「わかるわかる」
泣き崩れるジーダを、アレックスは慰めた。アレックスは悪い事をしてしまった。だが、ジーダは悪い事をしていない。どうしてこんな事になるんだろう。ただ世界を救おうとしているだけなのに。
突然、何かの声が聞こえた。すると、とらえられた人々はその様子を見始めた。礼拝室では、儀式が行われようとしている。アレックスはおびえている。それこそ、神炎の儀だ。
「ぎ、儀式が始まるぞ!」
アレックスの口は震えていた。想像するだけでもびくびくする。
「えっ、何?」
ジーダは神炎の儀の事を全く知らなかった。
「神炎の儀だよ。僕らを神の炎で焼き殺すんだよ。王神龍は憎い人間の魂を糧とするんだ」
アレックスはその様子を何度も見ていて、よく知っていた。自分もいつはそんな事をされるんだと思うと、なかなか眠れない。
「そんな・・・」
「俺たちもこんな目に遭うんだろうな」
2人はその様子をじっと見ていた。礼拝室では不気味な祈りが聞こえる。彼らは神龍教の信者だ。彼らは目を赤く光らせている。彼らは神龍教に心を奪われている。そして、王神龍に仕えている。
「大丈夫大丈夫。きっと救世主が現れるよ」
「そんなの来ないさ。サラはもういない」
アレックスは絶望した。あの時世界を救ったサラはもういない。ミラクル種のドラゴンなんて、生まれるわけがない。
やがて、司祭と思われる男がやって来た。その男の顔を見た時、ジーダは驚いた。10年前にテッドを殺した男だ。彼は神龍教の司祭だった。ジーダは拳を握り締めた。絶対に許さない。自分の手で敵を討ってみせる!だが、牢屋の中では何もできない。
「我らの唯一神よ、父なる創造神王神龍様よ、我らをお守りください。我らは魔獣の子。新たなエデンの到来を祈り、父なる創造神王神龍様への忠誠を誓い、愚かな人間の魂を捧ぐ。我らの光を、堪えぬ安らぎを!」
信者は赤い目を光らせて祈りを捧げている。彼らの声も不気味だ。明らかに洗脳されているようだ。
やがて、ボロボロの服を着た女がやって来た。レイラだ。あのシンシアの友達のレイラだ。今日、王神龍の生贄に捧げられるのはレイラのようだ。
「やめて! 離して!」
レイラは泣き叫んだ。だが、親友のシンシアは助けに来ない。自分はどうして王神龍の生贄に捧げられなければならないんだろう。もっと生きたいのに。
レイラは祭壇に寝かされた。レイラは抵抗したが、何もできない。抑えている彼らが強い。
そこに、司祭がやって来た。司祭は真剣な表情だ。これからこの女を王神龍の生贄に捧げる。間違いのないように呪文を唱えなければ。
「我らは魔獣の子。我らは父なる創造神王神龍様の子。我らは創造神王神龍様の再来を願い、ここに愚かな人間の肉体を捧げる」
司祭がレイラの頭を撫でた。すると、司祭の手はレイラの頭の中に入り、レイラの頭の中を抜き取った。レイラは泣き叫んだ。自分の頭が目の前にある。こんな事、あるんだろうか? 夢であってほしい。
「愚かな人間に神罰を! 我ら魔族に光あれ!」
司祭が脳を掲げると、信者は歓声を上げた。彼らは愚かな人間の頭がさらけ出されるのを嬉しく思っているようだ。
突然、司祭の目が赤く光った。すると、レイラの脳は見る見るうちに解けて、跡形もなくなった。ジーダは呆然としていた。いずれ、自分もこんな事になるんだろうか? こんな事で人生を終えたくない。
「父なる創造神王神龍様、我ら魔獣の子を讃えよ。今ここに愚かな人間の肉体と言霊を捧げる。今こそその素晴らしき姿を現し、神罰を与え、この世界の愚か者を消し去りくださいませ」
信者は不気味な声で祈りを捧げている。牢屋の人々はおびえながらその様子を見ている。信者はまるで誰かに操られているような表情だ。
「父なる創造神王神龍様、ここに生贄をを捧げます。どうか蘇りください」
司祭の声とともに、3つ目の白い龍が現れた。王神龍だ。ジーダは驚いた。あの祠の壁画で見つけたあの龍だ。あれは、王神龍だったのか。そして、あの壁画は、神炎の儀を描いたものだったのか。
それと共に、レイラの体は宙に浮いた。レイラは辺りを見渡した。自分の体が宙に上がっていく。何が起きているんだろう。レイラは開いた口が塞がらない。
王神龍が現れると、信者は歓声を上げた。我々が神とあがめている王神龍が目の前に現れた。彼らは王神龍を、世界を作り直し、我らを理想の世界へと導く神だと思っている。
「父なる創造神王神龍様、我らは魔獣の子。新たなエデンまで、愚かな人間を生贄として捧げる」
すると、王神龍の目が光った。王神龍は目の前にあるレイラを見つめ、不気味な笑みを浮かべた。王神龍は大きく息を吸い込み、炎を吐いた。その炎は、ジーダが吐く炎とは比べ物にならない程大きく、熱い。
レイラは神炎を浴びた。熱い。とてつもなく熱い。だが、すぐに熱くなくなった。あっという間に体がなくなり、息絶えたからだ。魂の姿になったレイラは呆然となり、王神龍を見つめた。
王神龍は大きな口でレイラの魂を飲み込んだ。すると、信者は歓声を上げた。これでまた1つ、王神龍が新たな世界を迎える力を蓄えた。
「おお我が神よ、父なる創造神王神龍様、我らは魔獣の子。我らに力を与えたまえ。世界に平和をもたらしたまえ。大いなる力で我らをお守りください」
信者はひざまずき、王神龍に祈りを捧げた。すると、王神龍は消えた。王神龍はまだこの地上ではまだ幻のような存在で、長い時間いられない。だが、生贄を捧げる事によってその力を蓄え、その力が十分に達した時、地上に降り立ち、世界を作り直すと言われている。その世界では、人間は存在せず、魔族の世界になるという。
牢屋の人々はじっとその様子を見ていた。自分もこうなるんだろうか? もっと生きたいのに。どうしてこんな目に遭わなければならないんだろう。
ジーダは拳を握り締めた。こんなの絶対に許せない。こんな事で生贄に捧げられ、殺されるなんて、絶対に許せない。
「くそーっ、許せない! 絶対に許せない!」
その時、ジーダの体から光が発せられた。発せられた光によって、牢屋の人以外、何も見えない。ジーダは何が起こったのかわからず、茫然となった。
ジーダは発せられた光に包まれ、金色の巨大なドラゴンとなった。だが、ジーダにはわからない。ただただ茫然としているだけだ。
「な、何だこの光は?」
一緒にいた捕まえられた人々は何が起こったのかわからず、立ちすくしていた。その金色の巨大なドラゴンは何だろう。
金色の巨大なドラゴンは捕まえられた人々をつかみ、背中に乗せた。人々は何が起こったのかわからないまま、背中でじっとしていた。
金色の巨大なドラゴンは彼らを全員背中に乗せると、どこかへ飛び立っていった。
「何だ? 何が起こったんだ?」
大きな物音に気付き、信者がやって来た。礼拝が終わった直後、牢屋で何か大きな音がした。ひょっとして、捕まえられた人々が何かしたんだろうと思い、やって来た。だが、彼らは1人もいない。金色の巨大なドラゴンがさらって行ったようだ。
「あれっ、あいつらどこに行った」
信者は首をかしげた。彼らはどこに行ったんだろう。あの物音とともに消えたんだろうか?
そこに、司祭がやって来た。司祭も物音に気付いて、ここにやって来たようだ。
司祭はあの時発せられた光を思い出した。その光は、王神龍から聞いた事がある。ひょっとして、ミラクル種のドラゴンが放つ『奇跡の光』だろうか?
「あの光・・・、まさか・・・」
突然、誰かの声が聞こえた。今は空の上のアカザ城にいる王神龍だ。その光について何かを知っているようだ。
「父なる創造神王神龍様、どうかなさいました?」
司祭は驚いた。王神龍だ。一体何が起こったんだろう。普通、礼拝の時しか現れないのに。
「いや、サラのようで」
王神龍は、200年前に封印したサラの事を思い出した。サラの母、マーロスを生贄に捧げ、これからサラも生贄に捧げようとした時、まばゆい光が発せられ、サラと友達のマルコスがいなくなった。まさにその時のようだ。
「サラ・・・、どなたですか?」
司祭はサラの事を知らなかった。司祭はリプコットシティに行った事も、女神竜の昔話も知らなかった。
「かつて私を封印した5人の英雄のリーダーだよ。女神竜サラの事だ」
その時、司祭は何かを感じた。ひょっとして、あのジーダは英雄だろうか? あの時、殺しておけばよかった。司祭はジーダを殺せなかったのを悔やんだ。
「まさか、あいつが世界を救う英雄・・・」
「かもしれない。絶対にあいつを殺せ!」
王神龍は真剣な表情だ。必ず今度こそ世界を作り直してみせる。信者のために。そして、自分のために。
「かしこまりました」
司祭は牢屋を去っていった。司祭は肩を落としていた。生贄が全部いなくなった。明日からはまた生贄を集めなければならない。集めないと、王神龍が世界を作り直す日が遅れてしまう。何としても王神龍のために頑張らねば。
「まさかあいつが・・・」
司祭は頭を抱えた。世界を作り直そうとしている時に、それに抵抗する英雄が現れると聞いたが、本当に表れるとは。何としても殺さねば。
「どうしたんですか?」
横で歩いていた信者は気になった。何を悩んでいるんだろうか?
「あの時、殺していれば」
司祭は悩んでいた。その英雄はやがて、4つの精霊と7匹の最高神の力を手に入れ、王神龍を再び封印するだろう。
ジーダは意識を取り戻した。ジーダは空を飛んでいる。だが、誰にも見られていないようだ。
ふと、ジーダはかぎ爪を見た。ジーダは驚いた。黒いはずの体が、金色だ。その時、ジーダは気づいた。あの光によって、自分の体に変が起こった。そして、自分の体の色が変わった。でも、どうしてだろう。ひょっとして、これも自分に秘められた特別な力の1つだろうか?
「ジーダ・・・」
背中に乗せた人々の声に、ジーダは反応した。人々は次第に、その金色のドラゴンがジーダだという事に気付き始めた。
「何が起こったのか、僕にもわからないよ。とりあえず、僕はサイカシティに戻るよ」
とりあえず、ジーダはサイカシティに向かう事にした。何かわからないけど、詳しい事はクラウドに聞こう。
1時間飛んで、ジーダはサイカシティに戻ってきた。サイカシティは今日も雪が降っている。世界が危機だというのに、いつもと変わらない賑わいだ。
「こ、ここは?」
ジーダの背中から降り立った男は辺りを見渡した。雪国のようだ。聖クライドの銅像を見て、ここはサイカシティだと確信した。牢屋から逃げだす事ができたと実感すると、男はほっとした。
「サイカシティだ」
ジーダの背中に乗っていた人々は降りて、牢屋から逃げられた事を実感し、ともに喜びを分かち合った。
「ここは、どこ?」
「サイカシティだ」
人間の姿に戻ったジーダは冷静な表情だ。何事もなかったかのようだ。
「俺たち、どうしてここに」
「僕たち、助かったのかな?」
その中には、今の状況が理解できない人もいる。突然、金色の巨大なドラゴンが現れ、牢屋の人々を助けに来た。あのドラゴンは一体、誰なんだろう。
「寒っ!」
「ハクション!」
その中には、凍えている人もいる。暑い牢屋から寒いサイカシティへ、気温の変化に驚いた。
「牢屋から脱出できたのかな?」
「きっとそうだろう」
人々は笑顔を見せた。死の恐怖から逃れる事ができた。これからも生きる事ができる。もっと人生を楽しめる。人々は嬉しくなった。
「ジーダさん、ありがとう!」
「あんたは命の恩人だ」
「ありがとう!」
人々はジーダに握手した。ジーダはようやく理解してきた。自分はこうやって神龍教の魔の手から人々を救っていくんだ。そして、世界を作り直そうという王神龍に立ち向かい、封印するんだ。彼らのためにも、必ず世界を救わねば。
そこに、クラウドがやって来た。ジーダが戻ってきたのを、クラウドは知っているようだ。クラウドは何かを考えているようだ。
何かの気配を感じ、ジーダは後ろを振り向いた。そこにはクラウドがいる。
「牧師さん」
「やはりそうか」
クラウドは真剣そうな表情だ。クラウドは何かを知っているようだ。
「な、何ですか?」
「寒いから教会で話そう」
ジーダは教会に入った。牢屋から逃げた人々も教会に入った。しばらくここで保護する事になると思う。でも、話って、何だろう。ジーダは首をかしげた。
2人は講堂のベンチに座り、これまでに起こった出来事を話す事にした。逃げた人々はベンチに座り、じっとしている。
「ジーダ、今さっき何かおかしなことが起きなかったか?」
「突然変な力が発動して、気が付いたらサイカシティにいたんだ」
ジーダはようやく自分に起きた事をわかってきた。牢屋に閉じ込められている時、突然まばゆい光に包まれ、金色の巨大なドラゴンとなった。金色の巨大なドラゴンは牢屋の人々を背中に乗せて、サイカシティへと飛び立っていった。
「そうか。ジーダ、ミラクル種のドラゴンって知ってるか?」
その時、ジーダは気が付いた。自分がミラクル種のドラゴンだと。かつてクラウドから教わった、世界が危機の時に生まれ、世界を平和に導くと言われている。
「知ってる。世界が危機に陥った時に世界を救うと言われているドラゴン。金色の体を持ち、不死鳥の炎であらゆる生き物を蘇らせるって言われてる」
ジーダは自分に秘められた力がどんなものかよくわかった。自分は女神竜サラと同じ力を持つ、ミラクル種のドラゴンだ。だから、女神竜サラと話ができたんだ。
「その変な力は、ミラクル種の特徴なんだ」
「徐々にわかってきた。自分はミラクル種のドラゴンだと」
ジーダは決意を固めていた。世界を救うために、王神龍を封印しなければ。
「女神竜サラ様から言われたんだけど、世界を救う5人の英雄のリーダーだって」
「そうか・・・。まさかジーダが世界を救う5人の英雄のリーダーだったとは」
クラウドも驚いた。まさか、自分が保護して育ててきたドラゴンが、世界を救うミラクル種のドラゴンだったとは。
「俺も信じられない。でも、世界を救わないと。だってみんな消えちゃうんでしょ?」
ジーダは拳を握り締めた。家族を殺し、村を焼き討ちにして、世界を作り直そうとしている司祭が許せない。必ず倒さなければ。そして何より、この世界を作り直そうとしている王神龍を再び封印せねば。
「うん」
「俺、この世界を守りたい!」
ジーダは強い口調だ。必ず世界を救ってこのサイカシティに戻るんだ。
「わかった。でも、王神龍に会うためには、4つの精霊のオーブと7匹の最高神の力が必要になる。それをすべて集めなさい」
「わかりました」
ジーダは考えた。200年前もサラはこうして世界を救ったんだと。今度は自分が世界を救わねば。
「まずはリプコットシティのはずれにあるアンリスだ。そこの火山には洞窟があり、その先には炎の精霊、サラマンダーがいるはずだ。絶対に見つけ出して、世界を救うと信じてるぞ!」
「はい!」
ジーダはその火山の事を知っていた。この火山は通っている高校の校歌にも登場する。その位置はよく知っている。だが、登った事はない。まさか、ここにサラマンダーのオーブがあるとは。
「じゃあ、あの時、俺たちを救ってくれたのはジーダだったのか?」
逃げてきた男の内の1人は驚いた。やはり、あの時に救ってくれたのはジーダだったのか。
「確かにそうだ。あの時、ミラクル種特有の力が目覚めたんだ」
「そんな! あの子がそんな力を持っていたとは」
「すごい人に出会った!」
周りにいた人々は驚いた。まさか、あの牢屋にいた少年がこんな力を持っていたとは。
「私は知っていた。だが、それを言うとジーダが狙われると思ったので、言わなかった」
実は、クラウドはその事を知っていた。それは、ジーダが10歳の頃だ。ある日、教会の前で男が凍死していた。だが、ジーダが不死鳥に変身して、不死鳥の炎を浴びせた。すると、男は何事もなかったかのように生き返ったという。だが、ジーダはその力が何なのか、全く理解できなかった。
「まさか自分がそんな力を持っていたとは」
「女神竜サラも人間だった頃からその力を持っていたそうだ。だから俺は女神竜サラが見えたんだ」
クラウドは女神竜サラの持っているミラクル種の力の事を知っていた。ジーダがそれを持っていると知られたら、絶対に狙われるだろう。そして、連れ去られて、殺されるだろう。そうすれば、世界は作り直され、人間が滅んでしまう。
「ジーダ、そんなのが見えるんだ!」
逃げ出した人々は驚いた。まさか、女神竜サラが見えるとは。やはり、この男はただものじゃない。
「うん」
「俺、リプコットシティで女神竜サラの銅像を見たんだが、まさか本物を見れた人がいるとは」
男は、遠足で女神竜の銅像に登り、展望台からリプコットシティを見下ろした事がある。あの時の感動は忘れていない。だが、本当にいたとは信じられなかった。
「自分もびっくりだよ。でも、きっとそれは俺が特別な力を持っていたからなんだなって気づいた」
「ジーダって、すごいね」
ジーダは左を向いた。そこにはベニーがいる。ベニーは聖衣と聖帽を着て女神竜の銅像を見ている。
「ありがとう」
ジーダはベニーは頭を撫でた。ベニーは笑顔を見せた。
「保護した人々はここで保護する。このまま故郷に帰っては神龍教に捕まえられるだろうから」
逃げてきた人々は、この世界が救われるまでこの強化で保護する事にした。彼らはすでに神龍教に狙われている。このまま外に出たら神龍教に捕まって、王神龍の生贄に捧げられるだろう。彼らが殺されないための配慮だ。
「ありがとうございます。もうあいつらに捕まえられて生贄に捧げられるなんてごめんだ」
「この教会で過ごす事によって、悔いを改めなさい」
「はい」
彼らはここに残り、今までしてきた罪を償うつもりだ。何も苦しまず、その罪を受け止め、清く生きよう。
ジーダは寝室から外を見ていた。出発は明日にしよう。まずはリプコットシティに行き、アンリス火山に行こう。
「ジーダ」
誰かが入ってきたの気付き、ジーダは左を向いた。アレックスだ。クラウドの話していたジーダの持つ力を聞き耳していた。
「アレックスさん」
「行っちゃうの?」
アレックスは女神竜サラの銅像を見つめている。生前はどんな姿をしていたんだろう。そして、どれだけの人が世界の平和を願ったんだろう。
「はい、行ってきます」
ジーダの意志は固い。世界を救うのがミラクル種の使命だ。今度は自分が世界を救わねば。
「そうか。俺、ジーダが必ず世界を救ってくれると信じてる! だって、ジーダは強い。あんなすごい力を持っているんだから」
「ありがとう」
アレックスとジーダは握手をした。ジーダは強い。だって、金色の巨大なドラゴンになって、誰にも負けない力で立ち向かう。
「もし、世界を救ったら、この教会で会おう」
「うん!」
2人は抱き合った。もし、世界を救ったら、この教会で抱きしめ合い、平和が戻った喜びを共に分かち合おう。
一方、その頃にサイカシティに着いたシンシアは教会に向かっていた。教会にはジーダがいるはずだ。外は雪がちらついている。とても寒い。
シンシアは教会にやって来た。教会には多くの人がいる。彼らはボロボロの服を着ている。寒い日にどうしてこんな服を着ているんだろう。
その中に、黒いドラゴンがいる。ドラゴンは女神竜の像をじっと見ている。ひょっとして、ジーダだろうか? ジーダは黒いドラゴンだと聞いた。
「あのー、ジーダ・デルガドさんですか?」
「そ、そうですけど」
ジーダは戸惑った。突然、誰だろう。誰かが訪ねてくると思っていなかった。
「私、シンシア・アイソープ」
ジーダは驚いた。まさか、ここで世界を救う仲間の1人のシンシアに会うなんて。
「まさか、世界を救う英雄の1人」
ジーダは驚いた。世界を救うと言われている英雄の1人だ。まさか、ここで会えるとは。共に戦う仲間に会おうと思って、ここにやって来たと思われる。
「あなたに会うために、ここに来たの。一緒に世界を救いましょ?」
シンシアは笑顔を見せた。やっと仲間に会う事ができた。これから共に戦い、王神龍を封印して、世界を救おう。
「うん。一緒に戦おう!」
ジーダとシンシアは握手した。厳しい冒険はまだ始まったばかりだ。必ず世界を救わなければ。救出した人々のために。教会に住むクラウドや子供のために。そして何より、この世界の全ての人々のために。