第4話 友よ
那須野豊はゴルドの国、アズマに住む少年。両親ともに妖狐族で豊は九尾の狐だ。兄弟姉妹はいない。九尾の狐としての姿は黒い銀狐だ。両親は白い体毛だが、なぜか黒で生まれてきた。だが、彼はあんまり気にしていなかった。
ある日の夜、豊は熱風で起きた。部屋の向こうから煙が出ている。火事だ。豊は驚き、窓から逃げようと考えた。両親はどこにいるんだろう。だが、今は考えてはいない。脱出することしか考えなければならない。
豊は九尾の狐に変身して、窓から飛び降りた。人間なら普通倒れるが、狐なら肉球があるので大丈夫だ。そう思い、狐の姿で飛び降りた。
豊は燃える家を見ていた。どうして火事が起きたんだろう。火の不始末だろうか? それとも、ストーブから引火したんだろうか? それとも、放火だろうか?
「豊、逃げて!」
突然、誰かの声が聞こえた。母だ。逃げ遅れて、炎に囲まれている。もう逃げられないだろう。そう思い、逃げるように命令していると思われる。
と、父の姿も見える。父は焼けただれて、苦しんでいる。それを見て、豊は呆然となった。どうしてこんな目に遭わなけらばならないんだろう。どうしてこんな運命になるんだろう。
「お父さん! お母さん!」
豊は叫んだ。だが、両親は炎に包まれた。豊は泣きながらその様子を見ていた。だが、両親の声はもうしない。もう死んだと思われる。
「豊、大丈夫か?」
豊は夢を見ていた。もう何日もこんな夢を見ている。あれは4歳の頃だった。平和な日々だったのに、火事で両親を失った。それ以来、豊は別の町、コウで暮らしている。そんなに辛いことはない。だが、毎日こんな夢を見る。まだ火事の事がトラウマになっている。
目の前には烏森翼がいる。陰摩羅鬼族の少年で、豊の親友だ。火事以来、豊を居候として迎え入れ、一緒に暮らしている。
「大丈夫だよ」
豊は笑顔を見せた。だが、本当は大丈夫じゃない。それを隠すために笑顔を見せている。
「またあの夢を見たのか」
翼にはわかっていた。毎日あんな夢を見ている。よほどショックなんだろう。よくわかるけれど、負けずに生きてほしい。
「うん」
結局認めた。もう何日もこうだ。いつになったらいい夢を見れるんだろう。豊は下を向いた。
突然、男が家に入ってきた。町の人のようだ。
「また見張り頼む」
「ああ」
ここ最近、敵がこの町に襲い掛かってくることが多くなった。そのため、町の人は交代交代で見張りを立てて、対策している。だが、それもいつまで持ちこたえるんだろう。不安もある。だが、守らなければならない。
豊と翼は見張りをすることになった。豊は忍者刀を手に取り、町の入口に向かった。翼は魔法の杖を持った。
この時間には毎日見張りだ。学校がある日は夜に見張っている。だが、今は夏休みなのでいつ回ってくるかわからない。
「今日も見張りか?」
「うん」
今日も朝から見張りだ。一体いつになったら来なくなるんだろう。そう思いつつ、豊は翼と一緒に見張りに出ることにした。
2人は町の入口にやって来た。入口には2人の男がいる。見張りだ。
「交代だよ」
「あ、ありがとう」
2人は男達に変わって見張りを始めた。間もなくして、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「氷の力を!」
翼は魔法で5匹を氷漬けにした。5匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「覚悟しろ!」
豊は持っていた忍者刀で赤いオオカミを斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「ガオー!」
赤いオオカミは翼に噛みついた。だが、翼はびくともしない。
「天の怒りを!」
翼は魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミが倒れ、残った2匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。それでも2人はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは翼に噛みついた。翼は少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
残った黄色いドラゴンは豊に噛みついた。豊は少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「大地の力を!」
翼は魔法で地響きを起こした。3匹はダメージを受けた。2匹の赤いオオカミは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「今日もよく出るな」
「うん」
豊はため息をついた。ここ最近はなぜかよく出る。それはまるで何かの予兆のようだ。
翼もため息をついた。その時、再び敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミと3匹の1つ目のヘビだ。
「天の怒りを!」
翼は魔法で雷を落とした。6匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミと2匹の1つ目のヘビは体がしびれた。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
突然、1つ目のヘビは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「炎の力を!」
翼は魔法で火柱を起こした。6匹はダメージを受けた。1匹の1つ目のヘビは倒れ、残った2匹の1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「大地の力を!」
翼は魔法で地響きを起こした。4匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは倒れた。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは少し表情が苦しくなった。
「炎の力を!」
翼は魔法で火柱を起こした。2匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミは倒れ、残った赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。残った赤いオオカミは倒れた。
「大変だな」
「いつまでこんな日々が続くんだろう」
2人は不安に思っていた。だが、町のために頑張らねば。そう思っていたら、再び敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「雪の力を!」
翼は魔法で吹雪を起こした。5匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなり、1匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
赤いオオカミは翼に噛みついた。だが、翼はびくともしない。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊もびくともしない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人ともびくともしない。
「大地の力を!」
翼は魔法で地響きを起こした。5匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミは倒れ、2匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは豊に嚙みついた。だが豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
残った黄色いドラゴンは翼に噛みついた。翼は少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「とどめだ! 天の怒りを!」
翼は魔法で雷を落とした。3匹は倒れた。
気が付くともう日が暮れて、暗くなっている。いつまで見張りをしなければならないんだろう。
「まだ交代は来ないのかな?」
「我慢して待とう!」
2人は次の見張りを気長に待っていた。だが、再び敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「天の怒りを!」
翼は魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミは体がしびれた。
「覚悟しろ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが2人はびくともしない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは豊に噛みついた。豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが豊はびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは翼に噛みついた。だが、翼はびくともしない。
「雪の力を!」
翼は魔法で吹雪を起こした。3匹はダメージを受け、表情が苦しくなった。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、翼は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「とどめだ! 天の怒りを!」
翼は魔法で雷を落とした。残った赤いオオカミは倒れた。
「もう遅いわね」
「いつまで続くんだろう」
2人はため息をついた。だがその時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミと1つ目のヘビだ。
「雪の力を!」
翼は魔法で吹雪を起こした。4匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミと1つ目のヘビは氷漬けになった。
「それっ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「大地の力を!」
翼は魔法で地響きを起こした。4人はダメージを受けた。赤いオオカミは倒れ、残った赤いオオカミと1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンはびくともしない。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で豊を回復させた。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは翼に噛みついた。翼は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
翼は魔法で自分を回復させた。
「えいっ!」
豊は氷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「とどめだ! 星の力を!」
翼は魔法で大量の隕石を落とした。残った2匹は倒れた。
見張りは夜遅くまで続いた。見張りを終えて、2人は家に戻ってきた。2人とも疲れていた。どうしてこんなことをしなければならないんだろう。いつになったら襲い掛かってこなくなるんだろう。
「いつまでこんなことが続くのかな?」
豊はため息をついた。どんなにやっても切りがない。どうすればいいんだろう。
「わからないけど頑張ろう」
「もっとみんなと遊びたいのに」
豊は泣きそうになった。それを見て、翼は肩を叩いた。
「今は我慢だ。ごめんな」
「いいんだ。翼くんはちっとも悪くないから。いつか平和な日々が来ると信じてる」
翼は少し笑顔を見せた。自分はちっとも悪くない。そう思うと、嬉しくなった。
「そうか」
翼は部屋の置時計を見た。もう夜も遅い。もう寝る時間だ。
「今日はもう遅いな。おやすみ」
「おやすみー」
翼は豊の部屋から出て行った。翼の表情はいつもと変わらない。いつもと変わらない夜だろうと思っていた。
だが、豊は知らなかった。その夜が翼と過ごす最後の夜だとは。
翼は1階にある自分の部屋に向かった。階段が暗い。翼は電気をつけた。誰もいない。静かだ。その下の廊下は暗い。
翼はゆっくりと階段を降り、1階にやって来た。翼は廊下の電気をつけ、階段の電気を消そうとした。だが、玄関から誰かの声が聞こえる。
「翼・・・、翼・・・」
父の声だ。もう寝ているはずなのに、何だろう。何か大変なことがあったんだろうか? 急遽町の見張りに呼ばれたんだろうか?
翼は玄関を開け、外に出た。翼がこの家にいたのは、これが最後になった。その後、翼の姿を見た人はいないという。
次の日、いつものように豊は起きた。今日も快晴だ。朝からセミの鳴き声が聞こえる。
豊は部屋の扉を開け、下に降りようとした。だが、おかしい。朝から廊下が騒然としている。翼の家族が歩き回っているようだ。一体何だろう。そう思いつつ、豊は階段を降りた。
階段を降りて、1階の廊下を見た豊は驚いた。翼の家族が歩き回っている。一体何だろう。豊は首をかしげた。
「おはよう」
豊はいつものようにあいさつした。だが、誰も振り向かない。大慌てになっている。やはりおかしい。一体何が起こったんだろう。
「あれ、翼は?」
突然、通りがかった翼の母が声をかけた。翼の父同様、翼の母も焦っていた。朝から大汗をかていた。走り回ったと思われる。
「いないの?」
「うん」
豊は呆然としていた。本当に翼がいなくなったとは。一体何だろう。
「どうしたんだろう」
母は心配していた。翼に何があったんだろう。ひょっとして、誰かにさらわれたんじゃないか?
「わからんな」
豊も翼の母も首をかしげた。どうしてこんな事になったんだろう。翼は何か悪い事をしていたんだろうか?
「翼くんに変なことあった?」
「あったと言えば、怖い夢を見たぐらいだな」
最近、翼は変な夢を見ていた。毎晩うなされて、豊はそれを心配していた。だが、その事を豊以外の誰にも話していなかった。
「怖い夢?」
「白い龍の生贄になる夢」
翼はその夢の事をよく覚えていて、豊かにその内容を話していた。牢屋に閉じ込められて、礼拝所で巨大な白い龍の生贄に捧げられる夢だ。その白い龍は3つの目を持っていて、見るからに恐ろしい。一体何だろう。悪い神様だろうか?
「何だそれ」
「わかんない」
豊は首をかしげた。先日いなくなった翔のような白い龍だが、そんな3つ目の龍なんているだろうか? もしいるとしたら、神様だろうか?
「まさか、王神龍・・・」
翼の母は昔話で王神龍の事を知った。まさか、王神龍が復活したのでは? いや、そんなことはない。アカザ島に封印されているはず。もう蘇らない。
「そんなわけないって。それは作り話さ」
突然、翼の父がやって来た。父はその話を聞いていた。赤竜伝説なんて作り話だと思っていた。
「豊・・・、豊・・・、どうしたんだ?」
豊は何か考え事をしていた。あの白い龍の事だ。豊に忍法を教え込んだ古狐の白雪坊の語った話に似ている。ひょっとして、本当に神龍教の信者にさらわれたんじゃないか? だとすると、翼は神龍教の生贄に捧げられるんじゃないか?
「いや、何でもないよ」
焦った顔で、豊はなんでもない表情を見せた。だが、本当は気になっている。ひょっとして、彼らにさらわれたんじゃないのか?
「そうか」
「じゃあ、ちょっと出かけてくるね」
豊は白雪坊のいる洞窟に行ってみることにした。翼がどうしてさらわれたのか? ひょっとして、神龍教の信者がさらったんじゃないか?
「う、うん」
豊は大急ぎで家を出た。行先はこの裏山にある白雪坊の洞窟だ。白雪坊とは時々会っているが、翔がいなくなってからは初めて行く。
豊は町を後にして、裏山に向かった。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと赤いオオカミだ。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。それでも豊はびくともしない。
「覚悟しろ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
赤いオオカミは豊に噛みついた。豊は少し表情が苦しくなった。豊は持ってきたパンをかじって回復した。
「それっ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「とどめだ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは倒れた。
ここ最近、敵が多い。どうしてだろう。自分を狙っているんだろうか?
豊は再び裏山に向かって歩き出した。だが間もなくして、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと1つ目のヘビだ。
「これでも食らえ!」
豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。豊はびくともしない。
突然、1つ目のヘビは豊に噛みついた。それでも豊はびくともしない。
「それっ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。1つ目のヘビは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。豊は少し表情が苦しくなった。豊は持ってきたパンをかじって少し回復した。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。豊はびくともしない。
「とどめだ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
豊は前を見た。裏山まであと少しだ。だがあと少しの所で敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンだ。
「それっ!」
豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなり、体に火が点いた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは雷を吐いた。それでも豊はびくともしない。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「ガオー!」
残った黄色いドラゴンは豊に噛みついた。豊は表情が苦しくなった。豊は持ってきたパンをかじって回復した。
「食らえ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなり、体がしびれた。
「とどめだ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
豊は裏山の麓に着いた。豊は丘を見上げた。丘は未開発で、木がうっそうと立っている。白雪坊の洞窟はこの中腹にある。ここから獣道を登ることになる。頑張らねば。
豊は獣道を進み始めた。だがすぐに敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと赤いオオカミだ。
「これでも食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなり、体に火が点いた。
「ガオー!」
赤いオオカミは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、豊はびくともしない。
「覚悟しろ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。豊は表情が苦しくなった。豊は持ってきたパンをかじって回復した。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「とどめだ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
歩き続けると、洞窟が見えてきた。白雪坊の洞窟だ。あと一息だ。だが、あと少しの所で敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンだ。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは豊に噛みついた。それでも豊はびくともしない。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。豊は表情が苦しくなった。豊は持ってきたパンをかじって回復した。
「これでも食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。しかし豊はびくともしない。
「とどめだ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
豊は息を切らしていた。どうしてこんなにも敵が襲い掛かってくるんだろうか。自分は狙われているんだろうか?
歩いて数十分、豊は洞窟に着いた。ここに白雪坊はいる。その洞窟は丘の中腹にある。その丘は未開発で、白雪坊以外誰も住んでいない。そして豊以外誰も近づこうとしない。
洞窟の中は暗い。所々にあるろうそくが洞窟をかすかに照らしている。洞窟の中は静かだ。だが豊は恐れずに進んでいた。この洞窟を何度も行き交っているため、全然怖くない。
しばらく洞窟を進むと、開けた所に出た。そこは部屋のようだ。側壁や天井は素掘りで、机やベッド、たくさんの本棚が置かれている。ろうそくが洞窟よりも多く、洞窟よりも明るい。
その奥には、白いマントを着た狐がいる。白雪坊だ。白雪坊は妖術や変化術だけでなく、魔法にも詳しい。この街には何百年も生きていて、この町をいつも見守っている。
「おはようございます、白雪坊様」
豊はお辞儀をした。古狐の前ではこれを欠かさない。
「おはよう。あれっ、翼くんはどうしたの?」
白雪坊は驚いた。いつも一緒に来ているはずの翼がいない。どうしたんだろう。
「いないんだよ」
「えっ、本当に?」
白雪坊は信じられなかった。いなくなったとは。やはりあの噂は本当だったのか。
「うん」
「あの話って、本当なのかな?」
豊は赤竜伝説の事が気になった。あの話は本当にあったんだろうか? だとすると、翼は神龍教にさらわれた可能性が高い。
「何の話かい?」
「赤竜伝説」
すると、白雪坊は表情を変えた。何かを知っているようだ。
「みんなは作り話だと言ってるけど、本当にあったんだよ」
白雪坊は後ろを向き、何かを考え始めた。白雪坊は世界が王神龍によって作り直されようとしていた時の事を思い出した。今思い出しても涙が出そうになる。
ある日、町が空襲にあった。最初、何が起こったのかわからなかった。その後、空襲を起こしたのは神龍教で、彼らの唯一神である王神龍が世界を作り直そうとしていることが明らかになる。そんなこと許さない。誰もがそう思った。だが、神に誰も太刀打ちできなかった。
誰もが絶望し、明日への希望を失いかけていたその時、奇跡の光が降り注いだ。そして、世界を救うために赤いドラゴンが戦っている様子が映し出された。人々はそれにくぎ付けになり、声援を送った。その声援は赤いドラゴン、サラの力となり、サラは金色のドラゴンとなった。金色のドラゴンはこの世界を救うために、黄金の息を吐き、王神龍を封印した。そして、世界は救われた。
「そうなんだ。僕も信じられないけど」
「神龍教も、本当にあった宗教なんだよ」
長年生きている白雪坊はその事をよく知っていた。今思い出しても、あれは嫌な思い出だ。
「じゃあ、あの夢で見た白い龍ってのは?」
「あれ、見てしまったのか?」
白雪坊は驚いた。まさか、豊がその夢を見てしまったら、もうすぐさらわれてしまう。必死で守らなければ。
「翼くんが見たって」
まさか、翼がその夢を見てしまったのか。だとすると、昨夜に姿を消したのはこれが原因だったのか。早く救わないと。
「それってまさか・・・」
白雪坊は呆然となった。翼は何か悪い事をしたんだろうか?
「どうしたの?」
「その夢を見た人は、やがて神龍教にさらわれて、王神龍の生贄にされるんだよ」
白雪坊はその夢の事を知っていた。その夢はやがて本当に起こる事の前兆で、ある日さらわれて王神龍の生贄に捧げられる。その様子はあまりにも残酷で、誰もが見たくない。だが、信者はそれがいい事だと思っているらしい。
「それって、本当なの?」
「ああ」
白雪坊は下を向いた。いよいよ王神龍が蘇る時が近いんだろう。いや、もう蘇っているのでは? だとすると、世界を救うと言われている豊は行かなければならないだろう。
「じゃあ、翼くんは神龍教にさらわれたって事?」
「その可能性もないとは言い切れない」
白雪坊は悩んでいた。今度こそ世界が作り変えられるんじゃないかな? いや、それまでに豊と4人の魔族が立ち上がらなければならない。
「翼って、何か悪いことしていたかな?」
「さぁ」
豊はその理由が全くわからなかった。翼が悪い事をしていたなんて、聞いたことがない。一体何だろう。
昼前になって、豊は家に戻ってきた。家では翼の両親がまだ翼を探している。朝同様、家は騒然としている。それだけではない。町の人が総出で翼を探している。
豊は考えていた。本当の事を話していいんだろうか? 翼は何か悪い事をしていたんだろうか?
「ただいまー」
豊は元気がなかった。最愛の親友を失ったショックを今でも隠し切れない。
「おかえりー」
母は焦っていた。いつも以上に大汗をかいている。朝から歩きまわって走り回って疲れていた。だが、翼のためなら止める事は出来ない。
「まだ見つからないんだ」
「うん」
父も焦っていた。だが、全く見つからない。
「今日、白雪坊様に会ってきたんだ。あの夢の事が気になって」
豊は、今朝白雪坊から知った真実を話すことにした。
「夢?」
母は驚いた。夢にどんな関係があるんだろう。
「翼くん、白い龍の生贄に捧げられる夢を見たんだって」
「まさかそれって・・・」
父は驚いた。あの昔ばなしと同じ事だ。まさか、翼は王神龍の生贄に捧げられようとしているんじゃないか? 父は手が震えた。
「その事が気になって、今朝、白雪坊様に聞いたんだ。やっぱり神龍教にさらわれたって」
「やっぱりそれか」
父は下を向いた。こんな事で翼の命が奪われるなんて。とんでもない事になった。
「あなた、それは作り話なんじゃないの?」
母はいまだに昔話の事が信じられなかった。
「いや、私は本当にあったと聞いた」
父は本当だと信じていた。父も白雪坊にあった事があり、その昔話は本当にあった事だと聞かされてきた。
その夜、豊は公園にいた。昨日の夜は翼と遊んでいた。だが、今日は1人だ。1人で遊ぶって、こんなに寂しいんだな。そう思うと、下を向いた。
豊は、これまで過ごした翼の事を思い出した。幼稚園で初めて出会った時、火事で家と両親を失い、居候することになったあの日、一緒に遠足に行ったあの日。思い出すと、涙が出てくる。友達を失うって、こんなに寂しいんだ。
その時、誰かがやって来た。学校の同級生、磯崎七海だ。栄螺鬼族で、豊や翼のクラスの学級委員長を務めている。とても思いやりのある少女で、誰もが信頼していた。
「豊くん」
「七ちゃん、どうしたの?」
豊は驚いた。こんな時間に七海が来た。一体何だろう。何か大切な事だろうか?
「私、翼くんの秘密を知っているの」
七海の表情は真剣だ。何か大きな秘密のようだ。
「どんな?」
「いじめていたこと」
七海は、翼が同級生の釜戸翔をいじめていたことを知っていた。だが、話したら自分もいじめられると思い、話せなかった。翔が自殺して、七海は後悔していた。自分が止めていたら、話していたら、死ななかったんじゃないかと思っていた。だが、もう翔は帰ってこない。
「それ、本当か?」
「だから、翔くんは自殺したんじゃないかって」
七海は泣き出した。自分が止めていれば、救われていたかもしれないのに。後悔でしかない。
「じゃあ、翼くんがいなくなったのは?」
「おそらく、あの復讐かもしれない」
豊は腕が震えた。翼がこんな事をしていたなんて。気づかなかった自分が恥ずかしい。どうして気づかなかったんだろう。
「そっか、そんな事があったのか」
「だとすると、翔くんは生きてるのか?」
そこで疑問に思ったのが、そのいじめを誰が通報したのかだ。誰がいじめの事を伝えて、連れ去ったのか。
「そうかもしれない。だとすると、神龍教の信者になったとか。それか、一度自殺して神龍教の司祭の手で蘇ったとか」
豊は色々な事を考えた。司祭や王神龍は、死んだ人を生き返らせる力を持っていると聞く。だとすると、翔は一度死んだが、神龍教の信者として生き返ったんじゃないかな?
豊は決意した。明日、翔の両親に聞いてみよう。翔が死んだ後どうなったのか。ひょっとしたら生き返っているんじゃないか?
「もう遅いわね」
「うん。おやすみ」
「おやすみ。本当の事、話してくれてありがとう」
七海は帰っていった。豊は暗闇に消えていく七海の姿をじっと見ていた。この事を言うにはとても勇気が必要だったに違いない。でも、どうして言うことができなかったんだろう。今の人々は勇気が足りないんだろうか? 世界を救ったあの5人の魔獣の英雄とは違って。時代は変わったんだな。だが、勇気を持つことを失ってはならない。そして、思いやりを忘れてはならない。自分がされて嫌な事をしてはならない。相手が嫌がっている事をしてはならない。どうして人間はしてしまうんだろうか? 女神竜となったサラとは違って、人を思う心を忘れているんじゃないか?
翌日、豊は隣にある村に行くことにした。翔の家族はここに暮らしている。いじめの事を知っていたんだろうか? 豊は確かめるために行くことにした。
「豊くん、私も行くことにした」
突然、誰かが声をかけてきた。七海だ。七海もいじめの事を知っているのか聞きたかった。
「どうして?」
「伝えることができなかったの、謝りたいの」
七海は真剣な表情だ。あの時、何もできなかった。自分が話していれば、翔を助ける事ができただろう。どんな事を言われてもいい。
「なら、いいよ」
2人は隣にある村に向かって歩き出した。どんな事を言われてもいい。それが自分への罰だから。
だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「炎の力を!」
七海は魔法で火柱を起こした。4匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミの体に火が点いた。
「食らえ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは少し表情が苦しくなり、体がしびれた。
「ガオー!」
赤いオオカミは七海に噛みついた。だが、七海はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミは倒れ、2匹の赤いオオカミは体がしびれた。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは七海に噛みついた。七海は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で自分を回復させた。
「それっ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは豊に嚙みついた。豊は少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「氷の力を!」
七海は魔法で2匹を氷漬けにした。2匹はダメージを受け、赤いオオカミは倒れた。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「とどめだ! 氷の力を!」
七海は魔法で黄色いドラゴンを氷漬けにした。黄色いドラゴンは倒れた。
今日もよく敵が出る。いつまでこんな日々が続くんだろう。いつになったら平和な日々になるんだろう。
2人はため息をついた。その直後、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「雪の力を!」
七海は魔法で吹雪を起こした。4匹はダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンは氷漬けになった。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いオオカミは氷漬けになった。
「ガオー!」
赤いオオカミは七海に噛みついた。だが、七海はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷の息を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いオオカミは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。七海は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で豊を回復させた。
「それっ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。2匹はダメージを受けた。赤いオオカミは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
豊は前を向いた。隣の村が見える。あと少しだ。豊は少し笑顔になった。
だが、あと少しの所で敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと赤いオオカミと1つ目のヘビだ。
「炎の力を!」
七海は魔法で火柱を起こした。4匹はダメージを受け、1つ目のヘビの体に火が点いた。
「食らえ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンの体がしびれた。
「ガオー!」
赤いオオカミは七海に噛みついた。だが、七海はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「雪の力を!」
七海は魔法で吹雪を起こした。4匹はダメージを受け、赤いオオカミと1つ目のヘビは氷漬けになった。
「覚悟しろ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受けた。黄色いドラゴンは倒れ、赤いオオカミと1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「えいっ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは倒れた。
「大地の力を!」
七海は魔法で地響きを起こした。1つ目のヘビは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
数十分かけて、2人は隣の村にやって来た。翔の家はこの村ではけっこう大きな家で、赤い屋根が特徴だ。豊は何回かその家に行ったことがある。
2人は翔の家にやって来た。家の庭には雑草が生えている。翔が生きていた頃にはそんなに生えてなかったのに。我が子を失ったショックで気力がわいてこないんだろうか?
「お邪魔します」
玄関で豊が声を出すと、誰かがやって来た。翔の母だ。母は元気がなさそうだ。翔を失ったショックから立ち直っていないようだ。
「あら、豊くん、七海さん。どうしたの?」
翔の母は驚いた。2人が訪問してくるとは。全く予想できなかった。一体何だろう。
「翔くんの事で話があるんですけど」
すると、翔の母の様子が変わった。翔の事が忘れられないようだ。
「何? 何なの? 中に入って話してよ」
「はい。お邪魔します」
2人は家に入ることにした。案内された場所は座敷だ。座敷には仏壇があり、そこには翔の遺影がある。遺影には大好きだったぬいぐるみが添えられている。
「どうしたの?」
「学校でいじめられていたこと」
それを聞いた時、翔の母は青ざめた。翔がこんな事をされていたとは。翔の母は全く知らなかったような表情だ。
「やっぱりそうだったか。私も何か怪しいと思っていたんだ」
その隣にいた翔の父は腕を組んだ。よっぽど苦しかったんだろうな。どんな気持ちだったんだろう。どんなに苦しい思いをしたんだろう。想像するだけで泣けてきそうだ。
「先生に話すことができなかったの?」
母は気になっていた。それを先生に話すことはできなかったんだろうか? そうすればいじめは解決するのに。
「周りから口止めされてたんだって。もし話したら、殺すとか言い返すとか。それに、嘘をついても誰も嘘と言わなかったから、みんなが敵だと思っていたんだと思う」
話すたびに、豊は落ち込んでしまった。翔がこんな事をされていたなんて。信じられない。どうして自分は気づかなかったんだろう。どうして自分は守れなかったんだろう。
「ひどすぎるな」
翔の父も落ち込んでしまった。こんな事があっていいんだろうか?
「ごめんなさい! 私、知っていたのに、何もできなくて」
七海は涙ながらに話した。どう言われてもいい。自分がどうなってもいい。覚悟はできていた。
「いいんだよ。苦しかっただろう」
父は七海の頭を撫でた。まさか、許してくれるとは。七海はほっとした。怒られると思った。殴られると思った。だが、こんな事になるとは。なんて優しい両親だろう。
「今日は、本当のことを言ってくださって、ありがとうございました。翔はとても辛かったと思います。ですが、かわいそうだと思ってくれる人がいた事だけでも嬉しかったことでしょう。ですが、もう翔は帰ってきません。あれから家族に心の空白ができたような気がします。その空白は、いつになったら消えるんでしょうか? 翔の事を忘れられる日は来るんでしょうか?」
その時、男がやって来た。男は息を切らして、大量の汗をかいていた。大急ぎでやって来たようだ。4人は驚いた。
「豊、大変だ!」
「な、何だ?」
豊は驚いた。何事だろう。自分の身に何かあったんだろうか?
「家が燃えてる!」
「そんな馬鹿な!」
豊は呆然となった。またもや家が火事になるなんて。一体何だろう。
「お、お邪魔しました!」
豊は大急ぎで町に戻った。こんなにも火事になるなんて。どうして自分だけこんな目に遭わなければならないんだろう。
翔の両親はその様子をじっと見つめていた。だが、表情が違う。何かを隠しているようだ。そして、目が光っている。
豊と七海は急いでいた。また住んでいる家が火事に遭う。またこんな事が起こるとは。自分はどうしてこんな事に遭ってばかりなんだろうか? 自分は狙われているんじゃないかな?
2人は先を急いだ。だが、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは体がしびれた。
「それっ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。豊は少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いオオカミは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、七海は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは豊に噛みついた。豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは七海に噛みついた。だが、七海はびくともしない。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。3匹はダメージを受け、表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「とどめだ! 天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。2匹の赤いオオカミは倒れた。
「今日もよく出るわね」
「いつもの事よ」
2人は再び町に向かって走り出した。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の1つ目のヘビだ。
「雪の力を!」
七海は魔法で吹雪を起こした。4匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは氷漬けになった。
「それっ!」
豊は雷を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは体がしびれた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは七海に噛みついた。だが、七海はびくともしない。
「氷の力を!」
七海は魔法で4匹を氷漬けにした。4匹はダメージを受け、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、七海は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で自分を回復させた。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは豊に噛みついた。豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受けたが、びくともしない。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。3匹はダメージを受けた。黄色いドラゴンは倒れ、2匹の1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。1つ目のヘビは倒れた。
「とどめだ! 氷の力を!」
七海は魔法で1つ目のヘビを氷漬けにした。1つ目のヘビは倒れた。
「もうすぐね」
「急げ! 急げ!」
2人は町まであと少しの所までやって来た。だが、あと少しの所で敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミと1つ目のヘビだ。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミと1つ目のヘビは体がしびれた。
「それっ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミは豊に噛みついた。だが、豊はびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは七海に噛みついた。だが、七海はびくともしない。
「氷の力を!」
七海は魔法で5匹を氷漬けにした。5匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミは倒れ、1匹の黄色いドラゴンは氷漬けになった。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。だが、黄色いドラゴンはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、七海は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で自分を回復させた。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で豊を回復させた。
「それっ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。3匹はダメージを受け、表情が苦しくなった。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。黄色いドラゴンは倒れた。
「とどめだ! 雪の力を!」
七海は魔法で吹雪を起こした。赤いオオカミと1つ目のヘビは倒れた。
豊は町に戻ってきた。だが、あまりにも遅すぎた。翼の家はすでに全焼して、跡形もなくなっている。まるで今朝の光景が嘘のようだ。どうしてこうなったんだろう。
「な、何だ?」
「家が燃えちゃった」
七海は呆然としていた。どうしてこんな事になったんだろう。信じられない。今朝はあんなに平和だったのに、どうしてこんな事になったんだろう。
「どうしてまたしてもこんな事に」
豊は生家が火事に遭った時の事を思い出した。どうして自分はいつもこんな目に遭うんだろう。自分は狙われているんだろうか?
その時、1匹の赤いドラゴンがやって来た。そのドラゴンは龍のペンダントを付けている。
「誰だ!」
「殺してやる。お前を殺してやる」
赤いドラゴンはやる気満々だ。いかにも襲い掛かってきそうな様子だ。
「何だと?」
豊は拳を握り締めた。殺してやるなら、こちらもやってやろうじゃん!
「お前は世界を救う運命にある。だから、お前を殺して世界を偉大なる創造神王神龍様の物にするのだ」
「そんな事、許さないぞ」
赤いドラゴンは2人に襲い掛かってきた。
「氷の力を!」
七海は魔法で赤いドラゴンを氷漬けにした。だが、赤いドラゴンはびくともしない。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでも赤いドラゴンはびくともしない。
「ガオー!」
赤いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。赤いドラゴンの体はしびれない。
「覚悟しろ!」
豊は炎を帯びた剣で斬りつけた。赤いドラゴンの体に火が点かない。
「死ね!」
赤いドラゴンは雷を吐いた。七海は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で自分を回復させた。
「それっ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いドラゴンは氷漬けにならない。
「ここで息絶えろ!」
赤いドラゴンは豊に噛みついた。豊は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
七海は魔法で豊を回復させた。
「食らえ!」
豊は炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いドラゴンは笑みを浮かべている。
「死ね!」
赤いドラゴンは氷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。赤いドラゴンの体はしびれない。
「許さんぞ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いドラゴンの表情は変わらない。
「グルルル・・・」
赤いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、七海は表情が苦しくなった。
「雪の力を!」
七海は魔法で吹雪を起こした。赤いドラゴンは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。
「食らえ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「くそっ、これでも食らえ!」
赤いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、豊は表情が苦しくなった。
「天の怒りを!」
七海は魔法で雷を落とした。赤いドラゴンは体がしびれ、ますます表情が苦しくなった。
「くそっ、これがその力か・・・」
「とどめだ!」
豊は氷を帯びた剣で何度も斬りつけた。赤いドラゴンは倒れこみ、前かがみになった。
「くそっ・・・、こいつ・・・、強すぎる。これが・・・、世界を救う・・・、英雄の・・・、力・・・」
赤いドラゴンは息絶えた。豊は息を切らしていた。あまりにも激しい戦いだった。
「そんな・・・。自分がそんな運命を背負っていたから狙っていたとは」
豊は驚いた。自分が住んでいる家が火事に遭うのは、自分が狙われているからだ。自分はこんな運命を背負ってきたんだ。そう思うと、運命に立ち向かわなければならないという気持ちになった。
「豊・・・、お前が世界を救うって」
七海は驚いた。豊がこんな運命を背負って生まれてきたとは。とても信じられなかった。
「信じられないけど、本当なんだね」
「ああ」
焼け野原になった家をじっと見つめて、豊は拳を握り締めた。もう自分の運命から逃げない。自分の運命に立ち向かおう。
「ひょっとして、あの時、狙われたのはそのせいかな?」
「たぶんそうかもしれない」
七海は驚いた。こんなにも火事に遭うのはこれが原因なんだ。だとすると、あの火事は全部放火だったに違いない。豊を狙った放火に違いない。
「放火されたことも、ひょっとしたらそれが原因かもしれない」
「言われてみればそうね。きっと豊の存在が厄介だと思ったからよ」
七海も焼け野原になった家をじっと見つめていた。豊がこんなにも命を狙われていたなんて。
「ならば俺がその運命に立ち向かおうじゃないか!」
豊は強気な表情になった。昔話によると、王神龍を封印したのは5人の魔獣の英雄。4人に出会って、再び世界を救わねば。
「行くの?」
「うん」
豊は決意した。今すぐいかなければ。世界が作り直されるまで時間がない。
「そっか。元気でな」
「必ず帰るよ」
豊は町を後にした。目指すは海の向こう、リプコット大陸。魔獣の英雄のリーダー、女神竜サラの銅像がある場所。そこに行けば魔獣の英雄に関する何かがわかるはずだ。必ず4人の仲間を見つけ出して世界を救う。
もう逃げない。運命に立ち向かう。仲間と出会い、王神龍を封印して、世界を救うんだ。豊は決意して、一歩一歩力強く歩き出した。