第3話 使命
ここはエムロックタウン。185年前の崩壊から時が流れ、町はまた平凡な日々が流れている。まるで何事もなかったかのように。ここには閃光の祠があり、よっぽどの事がない限り、そこには誰も近づかない。その祠にいる閃光神ルーネの怒りに触れる。
ここはエムロックタウンの中心部。役場や商店が集まり、バスの終点もある。ここまで通じていた鉄道の痕跡は跡形もなく消え、鉄道なんてなかったかのようになっている。炭鉱の跡はかろうじて残っているが、徐々にそれも消え失せようとしている。
春のある日の昼下がり。今日は快晴だ。この時期は公園の桜を見に多くの観光客が訪れる。その桜は、サラによって世界が救われた事を記念して植えられた。だが、それも作り話のように考えられるようになってきた。
今日も多くの観光客が訪れている。この町に住む若者、ティム・ホプキンスも彼らの対応に大忙しだ。ティムは観光客のために屋台でたこ焼きを作っている。多くの人が並び、たこ焼きができるのを待っている。
ティムは夏ではないのにタオルを首にかけている。朝から忙しくて、夏ではないのに汗をかいている。
「おい、ティム」
「何だい?」
突然、近所の友達が声をかけた。何事だろうか? ティムは首をかしげた。
「来てみろよ」
ティムは妻に後を任せて、友達についていく事にした。
友達の実家のだんご屋にやって来た。今日もだんご屋は多くの客でにぎわっている。その中には、だんごを持ち帰って、桜を見ながら食べる人もいる。
だんご屋の前のベンチには、赤ん坊が捨てられている。その赤ん坊はティムと同じウルフ族で、オオカミの姿をしている。まだ変身する力を制御できていないようだ。
「こ、これは?」
「す、捨て子か?」
2人は驚いた。まさか、こんな所に赤ん坊が捨てられているとは。
「うむ・・・、この子は誰が育てようか?」
ティムは頭を抱えた。自分には2人の息子がいる。2人だけでも子育てが大変なのに、あともう1人育てるなんて。しかも血のつながらない子供を。
「私が育てる」
その時、ティムは雷鳴を聞いた。ティムは、その雷鳴を起こしたのは誰なのか知っていた。山奥に住む光の最高神、閃光神ルーネだ。
「どうしたんだ?」
友達もその雷鳴に驚いた。何事だろうか?
「ルーネ様!」
「うむ・・・?」
ティムは山から聞こえる声を聞いた。閃光神ルーネの声だ。
「ルーネ様、どうかなさいましたか?」
「ティム、そなたが育てろ!」
閃光神ルーネは強気な声だ。何か大事なことを知っているようだ。だが、何なのか話さない。
「そんな・・・」
ティムは頭を抱えた。結局育てるとは。だが、閃光神ルーネの命令だ。逆らえない。逆らったら天罰を食らう。
「私の決断だ。逆らうな!」
「は・・・、はい・・・」
ティムはひざまずいた。閃光神ルーネの前では抵抗できない。
「この子の名も決めている。シンシア・アイソープだ」
「シンシア・・・」
まさか名前も決めているとは。ティムは驚いた。どうしてだろう。何か大切な理由があるんだろうか?
「かしこまりました!」
それ以来、ティムはその赤ん坊をシンシアと名付けて育てることにした。その赤ん坊が15年後、世界を救う旅に出ることを知らずに。
それから15年後、シンシアは高校生になった。この年から町を離れてサイレスシティの高校に通っている。初めての下宿で、とても緊張していたが、あっという間に慣れた。
シンシアは育ての父親のティムをおじさんと呼び、閃光神ルーネをお父様と呼んでいた。様々な魔法を教えてくれた閃光神ルーネを尊敬し、自分を大きくしてくれた。だから、閃光神ルーネをお父様と呼び、敬意を表している。
最初、神をお父様と呼ぶシンシアにティムは戸惑っていたが、徐々に慣れてきた。ティムの2人の息子はすでに独立し、リプコットシティで働いている。
夏休みに入り、里帰りしていたティムは、高校の同級生、レイラを連れてエムロックタウンを案内していた。同級生はエムロックタウンに行ったことがなかった。
レイラはドラゴン族で、赤いドラゴンに変身することができた。力はそんなに強くないが、信頼は厚い。
昨日の夜は雨だったが、今日は快晴だ。夏のエムロックタウンはのどかだ。桜の時期とは違って、あまり人がいない。
シンシアは朝から出かけようとしている。夏休みを迎え、久々に故郷に帰ったので、閃光神ルーネにも顔を見せようと思っていた。
「シンシア、朝からどうしたの?」
レイラは驚いた。こんなに朝早くからどこへ行こうというんだろう。
「お父様に会ってくるから」
シンシアは笑顔を見せた。久々に閃光神ルーネに会える。元気にしているだろうか?
「えっ、お父さんに会えたの?」
レイラはシンシアがティムの養子だと知っていた。まさか、お父さんに会えたんだろうか?
「いや。本当のお父さんじゃないんだ」
シンシアは照れくさそうな表情だ。父と思ってくれるんだろうか? ティム同様、血のつながりがないし、子供とは無縁だから。
「シンシアがお父さんっていてる人、誰かな?」
レイラは思い浮かべた。優しい人だろうか? 怖い人だろうか?
「会いたい?」
「うん」
「じゃあ、行こう」
2人はそこへ向かう事にした。レイラはワクワクしていた。
2人は町を離れ、山に向かった。その先の山は、普段誰も立ち入ろうとしない。近づくと、山の神様の怒りに触れると言われている。だが、なぜかシンシアだけは大丈夫で、この町に住んでいた頃はよく立ち入っていた。お父様と呼ぶ存在に会うために。
「誰もいないわね」
「でしょ? ここは誰も近づこうとしないの。行ったら、山の神様の怒りに触れるから」
シンシアは笑顔を見せた。普通に行けるからそんなに問題ない。それに、父のような人に会えるから、とても嬉しい。
「大丈夫なの?」
「私は大丈夫なの」
レイラは驚いた。どうしてシンシアが入れるんだろうか? シンシアは何か特別な子じゃないかな?
「シンシア、あなた特別な子なの」
「そんなこと教えてもらったことない。普通の女の子だと思ってる」
シンシアは普通の女の子のように育ててもらった。なので、自身も普通の女の子だと思っていた、お父様と呼んでいる人の事以外は。
2人は雑木林に入った。雑木林は静かだ。この雑木林は、シンシア以外誰も入ろうとしない。山の神様を恐れている。
「静かだね」
「でしょ?」
2人は辺りを見渡した。ひょっとしたら、魔物が襲い掛かってくるかもしれない。
その時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
シンシアが拳を握り締めると、シンシアの体が徐々にオオカミに変わっていく。顔が犬になり、尻からは尻尾が生える。
レイラが拳を握り締めると、レイラの体が徐々にドラゴンになっていく。顔が徐々に恐竜のようになっていき、背中からは羽が生える。足は太くなり、尻からはトカゲのような長い尻尾が生える。
「炎の力を!」
シンシアは魔法で火柱を起こした。3匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミの体に火が点いた。
「グルルル・・・」
レイラは氷の息を吐いた。3匹はダメージを受け、1匹のオオカミは氷漬けになった。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。だが、レイラもびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。3匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
レイラは氷の息を吐いた。3匹はダメージを受け、1匹のオオカミは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受けたが、びくともしない。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で吹雪を起こした。2匹はダメージを受け、赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。2匹はダメージを受けた。赤いオオカミは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「とどめだ!」
レイラは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
「ここ最近、敵が多いわね」
ここ最近敵が多い。なぜかはわからない。だが、王神龍の復活が近いからだと言われている。
「うん。お父様からも注意されてるわ」
シンシアもそのことを知っていた。王神龍の復活が近いのはお父様からも言われている。
「ふーん」
だが、再び敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと1つ目のヘビだ。
「炎の力を!」
シンシアは魔法で火柱を起こした。3匹は熱がったが、びくともしない。
突然、1つ目のヘビはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。3匹はダメージを受け、1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受けたが、びくともしない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「グルルル・・・」
レイラは炎を吐いた。3匹はダメージを受け、1つ目のヘビは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、レイラは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。2匹はダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受けたが、びくともしない。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で2匹を氷漬けにした。1匹の黄色いドラゴンは倒れ、残った1匹は表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
レイラは残った黄色いドラゴンに噛みついた。残った黄色いドラゴンは倒れた。
「気を付けなくっちゃね」
2人は再び進もうとした。だが、敵に行く手をふさがれた。3匹の黄色いドラゴンだ。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で猛吹雪を起こした。3匹はダメージを受け、1匹が氷漬けになった。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。3匹はダメージを受けたが、びくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で3匹を氷漬けにした。3匹はダメージを受け、1匹は表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
レイラは黄色いドラゴンに噛みついた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。2匹はダメージを受け、氷漬けになってない黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「グルルル・・・」
レイラは氷の息を吐いた。2匹はダメージを受けた。1匹の黄色いドラゴンは倒れ、残った黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「とどめだ! 氷の力を!」
シンシアは魔法で黄色いドラゴンを氷漬けにした。残った黄色いドラゴンは倒れた。
「ここにも敵がいるわね」
「注意しないと」
2人は周りを警戒した。その時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは体がしびれた。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。4匹はダメージを受けたが、びくともしない。
突然、赤いオオカミはレイラに噛みついた。だが、レイラはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
レイラは炎を吐いた。4匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは倒れた。
「ガオー!」
残った赤いオオカミは炎を吐いた。2人はダメージを受け、レイラは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「グルルル・・・」
レイラは赤いオオカミに噛みついた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「ギャオー!」
レイラは炎を吐いた。2匹はダメージを受けた。赤いオオカミは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。レイラは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「とどめだ!」
レイラは氷の息を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
「見えてきた! あの祠よ!」
ようやく祠の入口が見えてきた。だが、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で4匹を氷漬けにした。4匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
レイラは雷を吐いた。4匹はダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンは体がしびれた。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが。シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンと1匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
レイラは赤いオオカミに噛みついた。赤いオオカミは倒れた。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。3匹はダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
残った黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。だが、レイラはびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。2匹はダメージを受け、赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
レイラは炎を吐いた。2匹はダメージを受けた。赤いオオカミは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「とどめだ!」
レイラは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
しばらく歩くと、祠のような入口に着いた。その先にいるお父様とは誰なんだろう。レイラは首をかしげた。
「この祠の中に?」
「うん」
シンシアは笑顔で答えた。久しぶりに会えるのが楽しみだ。
「ここにお父さんがいるの?」
「うん」
「シンシアがお父さんって言ってる人、誰だろう」
レイラはシンシアのお父様を思い浮かべようとした。だが、思いつかない。普段誰も近づかない所にいるなんて、仙人だろうか?
2人は暗い洞窟の中を歩いていた。中は素掘りだ。照明はない。装飾もない。シンシア以外、誰も来ることのない場所だ。最後にシンシア以外の人が入ったのはいつだろう。
その時、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「大地の力を!」
シンシアは魔法で地響きを起こした。4匹はダメージを受けたが、びくともしない。
「グルルル・・・」
レイラは氷の息を吐いた。4匹はダメージを王家、2匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受けたが、それでもびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。4匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミが倒れ、残った2匹は表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。シンシアは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。だが、レイラはびくともしない。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。3匹はダメージを受け、2匹のオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「ギャオー!」
レイラは氷の息を吐いた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「とどめだ!」
レイラは炎を吐いた。黄色いドラゴンは倒れた。
「ここにも敵が多いわね」
「最近多いのよ」
シンシアはここ最近、この洞窟に敵がいることを気にしていた。閃光神ルーネもそのことを気にしていた。
その直後、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の1つ目のヘビだ。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは体がしびれた。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。4匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは雷を吐いた。それでも2人はびくともしない。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で4匹を氷漬けにした。4匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
レイラは氷の息を吐いた。4匹はダメージを受け、2匹の1つ目のヘビは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。それでも2人はびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。2人はダメージを受け、少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「グルルル・・・」
レイラは炎を吐いた。2匹はダメージを受け、表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが2人はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。それでも2人はびくともしない。
「とどめだ! 天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。2人の黄色いドラゴンは倒れた。
「どうしてこんなに敵が出るんだろう」
「きっと神龍教の影響だろう」
シンシアも閃光神ルーネも神龍教が力をつけてきたからだと思っていた。そして、自分の旅立ちの日が近いだろうと思っていた。
そう考えていると、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと1つ目のヘビと赤いオオカミだ。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、赤いオオカミは体がしびれた。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。4匹はダメージを受けたが、びくともしない。
突然、1つ目のヘビはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、2人はそれでもびくともしない。
「炎の力を!」
シンシアは魔法で火柱を起こした。4匹はダメージを受け、赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
レイラは氷の息を吐いた。4匹はダメージを受け、赤いオオカミは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。シンシアは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。だがレイラはびくともしない。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で吹雪を起こした。3匹はダメージを受けた。1つ目のヘビは表情が苦しくなり、1匹の黄色いドラゴンは氷漬けになった。
「グルルル・・・」
レイラは雷を吐いた。3匹はダメージを受け、1つ目のヘビは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。だがレイらはびくともしない。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。2匹はダメージを受け、表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「とどめだ!」
レイラは炎を吐いた。残った黄色いドラゴンは倒れた。
「この先よ」
「どんな人だろう」
あと少しの所までやって来た。だが、敵が襲い掛かってきた。3匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受けたが、びくともしない。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。5匹はダメージを受け、2匹の黄色いドラゴンと1匹の赤いオオカミは体がしびれた。
「グルルル・・・」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「炎の力を!」
シンシアは魔法で火柱を起こした。5匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
レイラは炎を吐いた。5匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「ガオー!」
レイラは氷の息を吐いた。3匹はダメージを受け、少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはレイラに噛みついた。レイラは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でレイラを回復させた。
「グルルル・・・」
レイラは炎を吐いた。3匹は表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「とどめだ! 天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。3匹の黄色いドラゴンは倒れた。
2人はある部屋にやって来た。その奥には、大きな雷獣がいる。
「お父様、おはようございます」
レイラは驚いた。こんなに大きな魔物は見たことがない。
「えっ、この人って?」
「光の最高神、閃光神ルーネ様」
シンシアは笑顔を見せた。神様をお父様と呼んでいるなんて。レイラは信じられなかった。
「そんな・・・」
2人に気付くと、閃光神ルーネは笑顔を見せた。
「シンシアか、大きくなったな」
閃光神ルーネは幼少期の頃を思い出した。幼少期から度々祠に姿を見せ、たくさん遊び、たくさんの魔法を教わった。
「ありがとうございます」
シンシアはお辞儀をした。いろんなことを学び、一緒に遊んだ閃光神ルーネに感謝していた。
「ついに今年か」
閃光神ルーネは深刻な表情だ。何かを考えているようだ。閃光神ルーネは下を向き、何かを思い出した。忘れてはならない、この世界を守るためにも。
「何のことですか?」
「王神龍が復活する時だ」
シンシアは驚いた。ついにこの年が来たか。度々聞かされたが、まさか、今年とは。
「あの、王神龍が?」
王神龍の事は子供の頃からよく聞かされた。かつてこの世界を作り直し、人間を絶滅させようとした邪神だ。だが、5人の魔獣の英雄によって封印された。作り話だと思われているが、本当にあった話だ。
「ああ。そして、その時、再び5人の魔獣の英雄が現れると言われているのだ」
「は、はい」
シンシアは真剣にその話を聞いていた。何か決意を決めているようだ。
「そして、その中に、シンシア、お前の名前もあるのだ。覚悟はできておるな?」
閃光神ルーネは真剣な表情だ。閃光神ルーネがシンシアを引き取ったのは、世界を救う英雄となることを知っていたからだ。その時までに多くの事を教えて、やがて来る王神龍の復活に対抗するためだ。
「はい。できております」
シンシアはそのことをよく知っていた。自分は世界を救う存在。いつの日かその時が来る。覚悟はできていた。だが、今年だとは。
「その4人の仲間とは、リプコット国、サイカシティに住むジーダ・デルガド、ゴルドの国、シナの地に住む藪原太一、ゴルドの国、アヅマの地に住む那須野豊、リプコット国、インガーシティに住むダミアン・クレイマーだ」
閃光神ルーネは他の4人の事を知っていた。彼らを探し出し、彼らと共に世界を救えと度々言ってきた。そして今、その時が来た。今こそ、仲間と共に立ち上がる時。
「シンシア、お前は運命を背負って生まれてきたんだ」
「私はわかっていた。だから私は、父のような存在としてお前を見守ることにしたのだ」
閃光神ルーネは真剣な表情だ。ここまでシンシアを育てたのは、世界を救う英雄となる存在だからだ。
「かしこまりました!」
シンシアは決意を固めた。自分は世界を救う運命を背負って生まれてきた。今こそその力を発揮する時だ。4人の仲間と出会い、世界を救わねば。
「ならば、向かえ! 友に旅をする4人の仲間と出会い、世界を救え!」
その夜遅く、シンシアは夜空を見ていた。いよいよこの時が来たんだ。
「シンシアって、まさか、こんな運命を背負って生まれてきたなんて」
シンシアは横を向いた。レイラがやって来た。レイラはなかなか眠れずに起きていた。
「でも、私、知ってたの。お父様から度々聞かされて、いつの日か復活する時が来るから」
シンシアは笑顔を見せた。必ずこの世界を救う。それが自分の使命だ。世界を救ってその名前を刻むんだ。
「ふーん」
レイラはじっと見ていた。本当にシンシアはその名を刻むんだろうか?
「いつの日か、私が英雄になるんだ」
シンシアは夜空を見た。雲一つなく、星々がよく見える。果たして、4人の仲間はどこにいるんだろう。
「シンシアがその名前を歴史に刻むんだね。すごいね」
「ありがとう」
シンシアは誓った。必ず世界を救ってみんなの未来を守るんだ。
レイラは沈んだような表情をしている。何かに悩んでいるようだ。その表情を見て、シンシアは心配そうな表情を見せた。
「寝ないの?」
「うん。ここ最近変な夢ばかり見るんだ」
シンシアは不安になった。ここ最近同じ夢を見る。自分が変な奴らに捕まえられて白い龍の生贄に捧げられる。誰もその理由を知らない。やがて自分の身に起こるんじゃないのかと思い始めた。
「ふーん」
「誰もその理由がわからないんだ」
レイラは下を向いた。ここまでわからないと誰も信用できなくなってきた。彼らも奴らの仲間なんじゃないかと思い始めた。だが、みんな仲間じゃないと言っている。本当だろうか? レイラは疑い深くなってきた。
「へぇ。大丈夫?」
シンシアはレイラの事が気がかりになった。大丈夫だろうか? その夢が現実に起こらないだろうか?
「大丈夫だよ。私は負けないよ」
レイラは笑顔を見せた。だが、ぎこちない。やはり悩んでいるみたいだ。
「そう」
シンシアはレイラを心配そうに見ていた。
「さてと、そろそろ寝ないとね」
「おやすみ」
「おやすみー」
レイラは寝室に戻った。シンシアは夜空を見ていた。自分とともに世界を救う英雄はどこにいるんだろうか? いよいよ明日は旅立ちの日。必ず世界を救ってこの町に戻るんだ。シンシアは決意を新たに、必ず世界を救うと星空に誓った。
シンシアはその時知らなかった。明日、レイラがとんでもない目に遭う事を。
次の日、シンシアは少し遅めに起きた。昨日は夜遅くまで星空を見ていた。そのせいか、寝るのが遅かった。そのため、起きるのも遅くなった。
シンシアは魔法服を着た。いよいよ今日、世界を救う4人の仲間を探す旅に出る。世界を救うためにも、彼らを探し出さなければ。
「あれ?」
目を覚ましたシンシアはレイラがいないことに気が付いた。昨日は自分の横で寝ていたのに。敷布団にレイラがいない。
だが、シンシアは驚かなかった。もう起きているんだろう。眠たい目をこすりつつ、シンシアはリビングに向かった。
シンシアはリビングにやって来た。だが、そこにレイラはいない。ティムしかいない。シンシアは首をかしげた。今日の夕方に帰るはずなのに。
「おじさん、レイラ知らない?」
「ううん」
ティムは首を振った。今朝は全くレイラを見ていない。まだ寝ているんだろうと思って寝室に行かなかった。
「寝室にいなかったから、もう起きてるんだろうと思って」
「いや、本当にいないんだよ」
シンシアは信じられなかった。どうしてレイラがいないんだろう。ひょっとして、事情があって朝早くに出て行ったんじゃないかなと思った。
その時、雷鳴が聞こえた。閃光神ルーネだ。朝早くからどうしたんだろう。何も神の怒りに触れるような事はしていないのに。
「シンシア、来い!」
「はい」
閃光神ルーネだ。何か重要な事のようだ。ひょっとしたら、レイラに関する事だろうか? シンシアは真剣な表情だ。
「何かあったか?」
ティムは驚いた。突然、雷鳴が鳴って、シンシアが真剣な表情になった。一体何だろう。
「お父様が来いって」
「何だろう」
ティムは首をかしげた。閃光神ルーネが呼び出すなんて、何事だろう。
「わからない」
シンシアはその理由がわからなかった。ただ、重要な話だろうと見当はついていた。
「私、行ってくるわね」
「あっ、じゃあ、俺も行く」
ティムはシンシアについて行くことにした。ティムもその理由を知りたかった。
シンシアは閃光の祠に行くことにした。ここは自分もその真相を知らないと。これはひょっとしたら世界の運命にかかわってくることかもしれない。
しばらく歩くと、雑木林に入った。相変わらず静かだ。普通の人は入れない場所だ。ここに入ると閃光神ルーネの怒りに触れる。昔、ここに炭鉱ができ、集落が形成されたことがある。だが、閃光神ルーネの怒りに触れて、鉱山は閉山し、集落は消えた。その廃墟は、ほぼ跡形もなく消え、元の原野に戻りつつある。
突然、敵が襲い掛かってきた。黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「炎の力を!」
シンシアは魔法で火柱を起こした。4匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミの体に火が点いた。
「食らえ!」
ティムは鋭い爪で引っかいた。赤いオオカミは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の赤いオオカミはティムに噛みついた。だが、ティムもびくともしない。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で4匹を氷漬けにした。1匹の赤いオオカミは倒れ、2匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「覚悟しろ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
ティムは鋭い爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、ティムは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは氷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「炎の力を!」
シンシアは魔法で火柱を起こした。赤いオオカミは倒れ、黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
ティムは鋭い爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「やはりここでも敵が襲い掛かってくるか」
「そうみたいね」
ティムもその事を気にしていた。ひょっとしたら、神龍教がまた力をつけてきた兆候ではないか?
2人は再び進み始めた。だが、再び敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミは体がしびれた。
「食らえ!」
ティムは鋭い爪で何度も引っかいた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミはティムに噛みついた。だが、ティムはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
ティムは氷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
赤いオオカミはティムに噛みついた。ティムは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは鋭い爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「大地の力を!」
シンシアは魔法で地響きを起こした。残った2匹は表情が苦しくなった。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で2人を回復させた。
「とどめだ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「また出てきたな」
「気を付けないと」
ティムは驚いた。こんなにも魔物が襲い掛かってくるとは。200年前もそうだったんだろうか?
「200年前もこんな感じだったのかな?」
「きっとそうだろう」
ティムは腕を組み、首をかしげた。その時、敵が襲い掛かってきた。3匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で吹雪を起こした。5匹はダメージを受け、2匹の黄色いドラゴンと1匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは表情が苦しくなり、体がしびれた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受け、1匹の赤いオオカミは倒れた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはティムに噛みついた。ティムは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。残った3匹は表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
ティムは鋭い爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「大地の怒りを!」
シンシアは魔法で地響きを起こした。残った2匹は倒れた。
「もうすぐだな」
「うん」
祠まであと少しの所まで来た。だが、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の1つ目のヘビと赤いオオカミだ。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で5匹を氷漬けにした。5匹はダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンと赤いオオカミは氷漬けになった。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。1匹の1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
突然、1つ目のヘビはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。別の1つ目のヘビは表情を見ている。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはティムに噛みついた。だが、ティムはびくともしない。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で吹雪を起こした。5匹はダメージを受けた。1匹の1つ目のヘビは倒れ、もう1匹の1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
ティムは鋭い爪で引っかいた。1つ目のヘビは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2匹はダメージを受け、ティムは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2匹はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「とどめだ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。残った黄色いドラゴンは倒れた。
2人は閃光の祠の入口にやって来た。シンシアは入口を見上げた。昨日と何の変わりもない。ただ、一緒にいるのがティムだというぐらいだ。
「行きましょ」
「ここに行くの、何年ぶりだろう」
ティムは懐かしそうに見ていた。普通だったら行けない。行こうとしたら閃光神ルーネの怒りに触れる。だが、今日はシンシアを連れているので行ける。
「そうだね。お父様に逢う事、おじさんはあんまりないもんね」
「うん」
2人は暗い洞窟を進み続けた。洞窟は静かだ。いつ敵が襲い掛かってきてもおかしくない。
ティムはため息をついた。どこまで続くんだろう。ため息をついたその時、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと1つ目のヘビと赤いオオカミだ。
「水の力を!」
シンシアは魔法で水柱を落とした。4匹はダメージを受けたが、びくともしない。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは表情が苦しくなり、体がしびれた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受けた。赤いオオカミは倒れ、1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。1つ目のヘビは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはシンシアに嚙みついた。シンシアは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受けたが、びくともしない。
「ギャオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンは雷を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが2人はびくともしない。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で氷漬けにした。黄色いドラゴンは表情が苦しくなり、氷漬けになった。
「とどめだ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「ここにも敵がいるのか?」
「そうみたいね」
2人は閃光神ルーネまであと少しの所までやって来た。だが、敵が襲い掛かってきた。3匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受け、2匹の黄色いドラゴンは体がしびれた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だがシンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の赤いオオカミはティムに噛みついた。だが、ティムはびくともしない。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受けたが、びくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミは倒れ、残った赤いオオカミは体がしびれた。
「食らえ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは氷の息を吐いた。シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ティムは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。残った2匹の黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「とどめだ! 氷の力を!」
シンシアは魔法で黄色いドラゴンを氷漬けにした。残った黄色いドラゴンは倒れた。
2人は一番奥にやって来た。そこには閃光神ルーネがいる。閃光神ルーネはどこか深刻な表情だ。何かを考えているようだ。
「何かありましたか?」
「レイラがいなくなったのだな?」
閃光神ルーネはレイラがいなくなったことを知っているようだ。さすがは最高神。世界の全てを知ることができる。
「はい」
2人は驚いた。知っていたとは。これが最高神の力だろうか?
「神龍教がさらった。ついに神龍教が復活したのだ」
「そんな・・・」
シンシアは驚いた。まさか、レイラが神龍教にさらわれるとは。一体、どうしてさらったんだろう。シンシアは首を傾けた。
「奴らはレイラを生贄に捧げようとしている。王神龍は人間の憎しみを力としている。人間の憎しみを生んだ者の魂を捧げることで世界を作り直す力を蓄えることができる」
「そうなんですか」
その時、シンシアはレイラが最近見ている夢の事を思い出した。まさか、あの夢が現実になるのでは? だとすると、レイラはもうすぐ生贄に捧げられる? シンシアは拳を握り締めた。絶対にこんなことは許されない。友達は私が守る。生贄に捧げられてたまるか!
「王神龍は元々人間だった。だが、いじめによって人間への憎しみが強くなった。そして、人間を滅ぼしたいと思うようになった。それを犬神に見抜かれ、世界を作り直す神、王神龍となった。憎しみを力とするのは、その理由だ」
閃光神ルーネは王神龍の事をよく知っていた。シンシアはその話を真剣に聞いていた。人間の感情が邪神を生むなんて。
「私、レイラを助けたい!」
レイラは決意した。レイラを、そして何より、この世界を救いたい! そのためには4人の仲間を見つけ出さなければ。
「ならば、行け! そして、世界を救う4人を探し出せ!」
「はい、かしこまりました!」
そして、シンシアはレイラを、そして世界を救う4人の仲間を探すために旅に出ることにした。まずは、そのリーダーであるサイカシティのジーダに会わなければ。残された時間はいつだろう。だが、1日でも早く探し出さなければ。
「さぁ、町に戻ろう」
「うん」
シンシアは真剣な表情になっている。いよいよその時がもうすぐ来るんだ。そう思うとシンシアの表情が変わった。今までの優しい表情ではなく、戦う女の顔だ。これから長い冒険に出る。生まれた時からそれは決まっていた。今こそその使命を果たす時。
「町に着いたら、しばらくお別れだね」
「うん」
2人は祠を後にして、町に戻ることにした。町に戻ったら、シンシアは世界を救う旅に出る。ついに、その使命を果たす時が来たんだ。シンシアは拳を握り締めた。
2人は行った洞窟を引き返した。だが、あと少しで出口の所で、敵が襲い掛かってきた。3匹の黄色いドラゴンと2匹の赤いオオカミだ。
「星の力を!」
シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。5匹はダメージを受けたが、びくともしない。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の赤いオオカミはティムに噛みついた。だが、ティムはびくともしない。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人ともびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは氷の息を吐いた。それでも2人はびくともしない。
「ガオー!」
更にもう1匹の黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「ガオー!」
別の黄色いドラゴンはティムに噛みついた。それでもティムはびくともしない。
「ギャオー!」
更にもう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「グルルル・・・」
赤いオオカミはティムに噛みついた。ティムは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。3匹はダメージを受け、2匹の黄色いドラゴンは体がしびれた。
「食らえ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「大地の力を!」
シンシアは魔法で地響きを起こした。2匹の黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「とどめだ! 氷の力を!」
シンシアは魔法で黄色いドラゴンを氷漬けにした。黄色いドラゴンは倒れた。
「ここでも敵が出るのか」
「しつこいわね」
シンシアはため息をついた。だがその直後、敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと3匹の1つ目のヘビだ。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で吹雪を起こした。5匹はダメージを受け、3匹の1つ目のヘビは氷漬けになった。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。だが黄色いドラゴンはびくともしない。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが2人はびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは雷を吐いた。それでも2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。5匹はダメージを受け、3匹の1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。それでもシンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の黄色いドラゴンは炎を吐いた。2人はダメージを受け、シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「覚悟しろ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが2人はびくともしない。
「ガオー!」
もう1匹の黄色いドラゴンはティムに噛みついた。ティムは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「グルルル・・・」
残った黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。4匹はダメージを受けた。3匹の1つ目のヘビは倒れた。残った黄色いドラゴンは表情が苦しくなり、体がしびれた。
「とどめだ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「シンシアは強くなったな」
「全部お父様のおかげなの。私、自分の使命を知った時、今まで教えてきたのは、この時のためなんだなって思ったの。今こそ、お父様にそれを感謝する時なの」
シンシアは笑顔を見せた。褒められて嬉しかった。
2人は町に向かって再び進み始めた。だが、再び敵が襲い掛かってきた。3匹の黄色いドラゴンと3匹の赤いオオカミだ。
「氷の力を!」
シンシアは魔法で6匹を氷漬けにした。6匹はダメージを受け、2匹の黄色いドラゴンは2匹の赤いオオカミは氷漬けになった。
「食らえ!」
ティムは氷を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは雷を吐いた。だが2人はびくともしない。
「天の怒りを!」
シンシアは魔法で雷を落とした。6匹はダメージを受けた。1匹の赤いオオカミは倒れ、残りの2匹の赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
ティムは氷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。シンシアは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「食らえ!」
ティムは氷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「大地の力を!」
シンシアは魔法で地響きを起こした。4匹はダメージを受け、2匹の赤いオオカミは倒れた。
「食らえ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「星の力を!」
シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。1匹の黄色いドラゴンは倒れ、もう1匹は表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。残った黄色いドラゴンは倒れた。
「あと少しで町だね」
「うん」
目の前を見ると、あと少しで町だ。だが、あと少しの所で敵が襲い掛かってきた。2匹の黄色いドラゴンと2匹の1つ目のヘビと赤いオオカミだ。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で吹雪を起こした。5匹はダメージを受け、1匹の黄色いドラゴンと1つ目のヘビは氷漬けになった。
「食らえ!」
ティムは氷を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
赤いオオカミはシンシアに噛みついた。だが、シンシアはびくともしない。
「グルルル・・・」
もう1匹の赤いオオカミはティムに噛みついた。だが、ティムはびくともしない。
「ギャオー!」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。だが、2人はびくともしない。
「星の力を!」
シンシアは大量の隕石を落とした。5人はダメージを受けた。赤いオオカミは倒れ、残った赤いオオカミと1つ目のヘビは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。赤いオオカミは倒れた。
「グルルル・・・」
黄色いドラゴンは炎を吐いた。ティムは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法でティムを回復させた。
「食らえ!」
ティムは炎を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
黄色いドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
シンシアは魔法で自分を回復させた。
「食らえ!」
ティムは氷を帯びた爪で引っかいた。黄色いドラゴンは倒れた。
「雪の力を!」
シンシアは魔法で吹雪を起こした。2匹はダメージを受け、表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
ティムは雷を帯びた爪で引っかいた。1つ目のヘビは倒れた。
「とどめだ! 氷の力を!」
シンシアは魔法で黄色いドラゴンを氷漬けにした。黄色いドラゴンは倒れた。
2人はエムロックタウンに戻ってきた。もうお昼だ。町はいつものようにのどかだ。本当に神龍教の手が迫っているんだろうか? 人々は全く知らないかのように生活している。
2人は家に戻ってきた。だがシンシアは家に入らない。このまま旅立つ。そう思うと、ティムは少し寂しくなった。だが、世界を救ったらまた戻ってくる。永遠の別れではない。また会えるんだ。そう思うと、そんなに寂しくない。
「本当に行くんだね」
「うん」
シンシアは笑顔を見せた。どんな時でも笑顔を忘れずに生きていこう。
「今まで秘密にしてたんだけど、俺、知ってた。でも、そんなことを気にせず生きてほしいと思って、言わなかったんだ」
実は、ティムはその子を引き取った時、この子は将来世界を救う子だと閃光神ルーネから聞かされていた。だが、その時が来るまで言わなかった。自由に、自分らしく生きてほしいと思っていた。
「ふーん」
「神龍教の事も、世界が危機って事も、仲間の事も」
ティムは神龍教の事を知っていた。子供の頃、昔話で聞いた事はあっても、本当にこんなことがあったんだろうかと疑問に思っていた。だが、閃光神ルーネからその事を知らされて、本当にあった事だと知った。そう感じて、ティムはシンシアを大事に、一生懸命育てようとした。
「そうだったんだ」
シンシアは感心した。これまでティムが育ててきたのは、たまたま拾ったからではなくて、大きな使命があったからなんだ。今こそティムに、そして閃光神ルーネに恩返しする時なんだ。
「ついにその時が来たんだね」
ティムは空を見上げた。いよいよその時なんだ。世界を救うために5人の魔族が再び立ち向かう時なんだ。
「今までお父様が教えてきたことは、このためだったんだと信じてる。だから今、世界を救って恩返しするんだ」
「いいこと言うじゃないか!」
ティムはシンシアの頭を撫でた。ここまで育ってくれてありがとう。いよいよ自分の使命を果たす時が来たんだ。必ず世界をを救ってここに戻ってくる。世界を救って帰ってきたらまた会いたいな。
「それじゃあ、行ってくるからね」
シンシアはティムに向かって手を振った。
「ああ」
シンシアは生まれ育ったエムロックタウンを後にした。目指すはサイカシティ。サイレス港からリプコット港へ船で向かう。そこからサイカシティへ向かう鉄道へ乗り換える。早く見つけて世界を救わないと。レイラも、ティムも、みんないなくなってしまう。
シンシアは後ろを振り向いた。エムロックタウンはもう見えない。あるのはお父様のいる山だけだ。今度帰ってくるときにはみんながいるように。あの町が残っているように。必ず世界を救って町に帰ってくる。シンシアは拳を握り締めて、一歩一歩力強く、再び前を向いて歩き出した。
もう振り返らない。絶対に仲間を探して、世界を救って、町に帰ってくる。そう決意し、シンシアは海の向こう、サイカシティに向かった。ジーダに会うために。