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Magical Wars 2 ~Friends~  作者: 口羽龍
第3章 伝説、再び
23/30

第7話 女の秘密(後編)

 その先に進むと、行き止まりになっている。そして、床には鍵が落ちている。この鍵を使うんだろう。


「これが鍵?」

「そうみたいだ」


 ジーダは鍵を取った。今さっき拾った鍵と一緒だ。きっとこの2つの鍵を使って開けるんだろう。


「早く戻ろう!」


 5人は戻ろうとした。だが、振り向くとそこには敵がいる。氷のドラゴンと白いマンモスと2つの動くつららと2匹のイエティと雪の魔法使いだ。


「炎の裁きを!」


 ダミアンは魔法で巨大な火柱を起こした。だが、7匹はびくともしない。


「食らえ!」


 豊は目を赤く光らせた。2匹のイエティは体がしびれ、白いマンモスは毒に侵された。


「天の裁きを!」


 シンシアは魔法で強烈な雷を落とした。2つの動くつららはしびれて動けなくなり、雪の魔法使いは表情が苦しくなった。


「覚悟しろ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。雪の魔法使いは倒れた。


「グルルル・・・」


 ジーダは雷を吐いた。白いマンモスは体がしびれた。


「ガオー!」


 氷のドラゴンは目を赤く光らせた。突然、太一とシンシアは苦しみ出し、倒れた。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。だが、6匹はびくともしない。


「それっ!」


 豊は空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。白いマンモスは表情が苦しくなった。


「不死鳥の力を、我に!」


 ジーダは不死鳥となって、太一とシンシアを復帰させた。


「ギャオー!」


 氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。だが、5人はびくともしない。


「炎の裁きを!」


 ダミアンは魔法で巨大な火柱を起こした。白いマンモスは倒れ、2つの動くつららは表情が苦しくなった。


「えいっ!」


 豊は4人に分身し、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。1匹のイエティは表情が苦しくなった。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。2つの動くつららと1匹のイエティは倒れ、残った1匹のイエティは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。残った1匹のイエティは倒れた。


「ガオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。だが、氷のドラゴンはびくともしない。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法でシンシアを復帰させた。


「覚悟しろ!」


 豊は空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。氷のドラゴンは体がしびれた。


「それっ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「とどめだ!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。氷のドラゴンは倒れた。


 ジーダはため息をついた。これほど敵が出てくるとは。だけどまだまだ行くべきところがある。そこではもっと出るだろう。ここでへこたれてはいけない。


「ここでも敵が出る。しつこいな」

「早く向かおう!」


 5人は再び進み出した。だが、またしても敵が襲い掛かってきた。2匹の氷のドラゴンと白いマンモスと3匹のイエティと雪の魔法使いだ。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。だが、7匹はびくともしない。


「覚悟しろ!」


 豊は空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。白いマンモスは体がしびれた。


「天の裁きを!」


 シンシアは魔法で強烈な雷を落とした。2匹のイエティは体がしびれ、雪の魔法使いは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。雪の魔法使いは倒れた。


「ギャオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。だが、6匹はびくともしない。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。だが、5人はびくともしない。


「ガオー!」


 もう1匹の氷のドラゴンは豊に噛みついた。豊は一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法で豊を復帰させた。


「炎の裁きを!」


 シンシアは魔法で巨大な火柱を起こした。白いマンモスは表情が苦しくなった。


「それっ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。白いマンモスは倒れた。


「グルルル・・・」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。3匹のイエティは表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 氷のドラゴンは目を赤く光らせた。だが、5人はびくともしない。


「ギャオー!」


 もう1匹の氷のドラゴンは太一に噛みついた。太一は一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法で太一を復帰させた。


「覚悟しろ!」


 豊は4人に分身し、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。1匹のイエティは倒れた。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。2匹のイエティは倒れた。


「ガオー!」


 ジーダは雷を吐いた。1匹の氷のドラゴンは体がしびれた。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。


「炎の裁きを!」


 ダミアンは魔法で巨大な火柱を起こした。氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「とどめだ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。氷のドラゴンは倒れた。


 5人は入口にやって来た。その先には鍵がかかった扉がある。その扉には2つの鍵がある。恐らくここで見つけた鍵で開けるんだろう。


 ジーダは鍵を入れた。早くこの先に向かわないと。


「これを開けてっと」


 鍵が外れ、扉が開いた。これで先に進める。5人はほっとした。


「開いた!」

「進むぞ!」


 扉の先には、通路がある。その通路は上下で分かれている。どっちかに行けば先に進める通路だろう。


「上下で分かれている!」


 ジーダは考えた。どっちが正しいんだろう。だが、悩んでいたら時間の問題だ。早く進まねば。


「どっちかが正しい通路だろう」


 と、太一はとっさにひらめいた。だが、自信がない。だけど、行ってみないと。


「まずは上から行こう!」

「うん!」


 5人は上に進み出した。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。3匹の氷のドラゴンと白いマンモスと2つの動くつららと雪の魔法使いだ。


「天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。2つの動くつららはしびれて動けなくなった。


「食らえ!」


 豊は4人に分身し、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。白いマンモスは体がしびれた。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。雪の魔法使いは表情が苦しくなった。


「覚悟しろ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。1匹の氷のドラゴンは体がしびれた。


「グルルル・・・」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。雪の魔法使いは倒れた。


「ガオー!」


 氷のドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは一撃で倒れた。


「ギャオー!」


 もう1匹の氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。だが、4人はびくともしない。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法でシンシアを復帰させた。


「それっ!」


 豊は4人に分身し、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。1つの動くつららは表情が苦しくなった。


「えいっ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。もう1つの動くつららも表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 ジーダは雷を吐いた。2つの動くつららは動かなくなり、白いマンモスは表情が苦しくなった。


「ギャオー!」


 氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。それでも5人はびくともしない。


「グルルル・・・」


 もう1匹の氷のドラゴンも強烈な氷の息を吐いた。5人は表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 ダミアンは魔法で自分と他の4人を回復させた。


「覚悟しろ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。白いマンモスは倒れた。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。だが、3匹の氷のドラゴンはびくともしない。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。もう1匹の氷のドラゴンは体がしびれた。


「ギャオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。2匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンは目を赤く光らせた。突然、豊は苦しみ出し、倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法で豊を復帰させた。


「炎の裁きを!」


 シンシアは魔法で巨大な火柱を起こした。2匹の氷のドラゴンは倒れ、残った1匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「とどめだ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。残った1匹の氷のドラゴンは倒れた。




 上の通路を歩きながら、ジーダは考えた。この道で大丈夫だろうか? また戻ってこないだろうか?


「ここであってるのかな?」

「とにかく行ってみよう!」


 5人はその後も進んだ。だが、真ん中まで来たときに、敵が襲い掛かってきた。2匹の氷のドラゴンと2頭の白いマンモスと動くつららとイエティと雪の魔法使いだ。


「天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。動くつららとイエティは体がしびれた。


「覚悟しろ!」


 豊は4人に分身し、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。1頭の白いマンモスは体がしびれた。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。雪の魔法使いは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。だが、白いマンモスはびくともしない。


「グルルル・・・」


 ジーダは雷を吐いた。もう1頭の白いマンモスも体がしびれ、雪の魔法使いは倒れた。


「ガオー!」


 氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。だが、5人はびくともしない。


「ギャオー!」


 もう1匹の氷のドラゴンは太一に噛みついた。太一は一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法で太一を復帰させた。


「それっ!」


 豊は4人に分身し、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。動くつららは表情が苦しくなった。


「炎の裁きを!」


 シンシアは魔法で巨大な火柱を起こした。動くつららは動かなくなり、2頭の白いマンモスとイエティは表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。2頭の白いマンモスとイエティは倒れた。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンは目を赤く光らせた。突然、太一とシンシアは苦しみ出し、倒れた。


「ガオー!」


 もう1匹の氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。3人は表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 ダミアンは魔法で自分と他の2人を回復させた。


「覚悟しろ!」


 豊は目を赤く光らせた。1匹の氷のドラゴンは毒に侵され、もう1匹は体がしびれた。


「不死鳥の力を、我に!」


 ジーダは不死鳥となって、太一とシンシアを復帰させた。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。それでも2匹の氷のドラゴンはびくともしない。


「それっ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。1匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「天の裁きを!」


 シンシアは魔法で強烈な雷を落とした。1匹の氷のドラゴンは倒れ、もう1匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「とどめだ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。残った1匹の氷のドラゴンは倒れた。


 その先の階段を降りると、通路の出口だ。どこにつながっているんだろう。また同じ部屋だったらどうしよう。


「大丈夫だろうか?」

「とにかく行こう!」


 5人は進み出した。だが、扉を開ける直前で敵が襲い掛かってきた。3匹の氷のドラゴンと白いマンモスと2つの動くつららと雪の魔法使いだ。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。だが、7匹はびくともしない。


「覚悟しろ!」


 豊は4人に分身し、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。白いマンモスは体がしびれた。


「天の裁きを!」


 シンシアは魔法で強烈な雷を落とした。2つの動くつららはしびれて動けなくなり、雪の魔法使いは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。だが、氷のドラゴンはびくともしない。


「ギャオー!」


 ジーダは雷を吐いた。2匹の氷のドラゴンは体がしびれ、雪の魔法使いは倒れた。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。だが、5人はびくともしない。


「天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。2つの動くつららは表情が苦しくなった。


「それっ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。白いマンモスは表情が苦しくなった。


「炎の裁きを!」


 シンシアは魔法で巨大な火柱を起こした。白いマンモスと2つの動くつららは倒れた。


「えいっ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。だが、氷のドラゴンはびくともしない。


「グルルル・・・」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。それでも氷のドラゴンはびくともしない。


「ガオー!」


 氷のドラゴンは目を赤く光らせた。突然、太一とシンシアと豊は苦しみ出し、倒れた。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。氷のドラゴンの表情は変わらない。


「不死鳥の力を、我に!」


 ジーダは不死鳥となって、太一とシンシアと豊を復帰させた。


「ガオー!」


 氷のドラゴンはジーダに噛みついた。だが、ジーダはびくともしない。


「炎の裁きを!」


 ダミアンは魔法で巨大な火柱を起こした。1匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。1匹の氷のドラゴンは倒れた。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。残った2匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「覚悟しろ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。1匹の氷のドラゴンは倒れた。


「とどめだ!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。残った1匹の氷のドラゴンは倒れた。


 5人は扉を開け、次の部屋に入った。だが、同じ部屋だ。どうやら下に行けば正解だったようだ。


「あれ? 今さっきの場所だ」

「今度は下に行ってみよう」

「そうだね」


 5人は下の通路を進もうとした。だが、すぐに敵が襲い掛かってきた。3匹の氷のドラゴンと白いマンモスと2匹のイエティと雪の魔法使いだ。


「天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。白いマンモスは体がしびれた。


「覚悟しろ!」


 豊は空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。1匹の氷のドラゴンは体がしびれた。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。雪の魔法使いは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。雪の魔法使いは倒れた。


「グルルル・・・」


 ジーダは雷を吐いた。1匹の氷のドラゴンと2匹のイエティの体がしびれた。


「ガオー!」


 氷のドラゴンは豊に噛みついた。豊は一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法で豊を復帰させた。


「炎の裁きを!」


 シンシアは魔法で巨大な火柱を起こした。2匹のイエティは表情が苦しくなった。


「それっ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。だが、白いマンモスはびくともしない。


「ガオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。2匹のイエティは倒れ、白いマンモスは表情が苦しくなった。


「ギャオー!」


 氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。だが、5人はびくともしない。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。白いマンモスは倒れた。


「食らえ!」


 豊は目を赤く光らせた。だが、3匹の氷のドラゴンはびくともしない。


「大地の裁きを!」


 シンシアは魔法で大きな地響きを起こした。それでも氷のドラゴンはびくともしない。


「覚悟しろ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。氷のドラゴンはなかなかびくともしない。


「ギャオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。1匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンは太一に噛みついた。太一は一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法で太一を復帰させた。


「それっ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。1匹の氷のドラゴンは倒れた。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。2匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「とどめだ!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。2匹の氷のドラゴンは倒れた。


 5人が進んでいくと、再び出口が見えた。だが、以前と違って、その先に扉がなく、光が見える。どうやら下に行くのが正解だったようだ。


「あれ? 光が見える」

「正解っぽいな」

「よかったよかった」


 5人は安心してその先に進もうとした。だが、あと少しの所で敵が襲い掛かってきた。2匹の氷のドラゴンと白いマンモスと3つの動くつららと雪の魔法使いだ。


「炎の裁きを!」


 ダミアンは魔法で巨大な火柱を起こした。だが、7匹はびくともしない。


「覚悟しろ!」


 豊は空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。白いマンモスは体がしびれた。


「天の裁きを!」


 シンシアは魔法で強烈な雷を落とした。2つの動くつららはしびれて動けなくなり、雪の魔法使いは表情が苦しくなった。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。だが、氷のドラゴンはびくともしない。


「ガオー!」


 ジーダは雷を吐いた。雪の魔法使いは倒れた。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。だが、5人はびくともしない。


「ギャオー!」


 もう1匹の氷のドラゴンはシンシアに噛みついた。シンシアは一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法でシンシアを復帰させた。


「それっ!」


 豊は目を赤く光らせた。白いマンモスは毒に侵された。


「えいっ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。白いマンモスは表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。白いマンモスは倒れ、3つの動くつららは表情が苦しくなった。


「ガオー!」


 氷のドラゴンは目を赤く光らせた。それでも、5人はびくともしない。


「ギャオー!」


 もう1匹の氷のドラゴンは強烈な氷の息を吐いた。5人は表情が苦しくなった。


「癒しの力を!」


 ダミアンは魔法で自分と他の4人を回復させた。


「食らえ!」


 豊は空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。1つの動くつららは動かなくなった。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。2つの動くつららは動かなくなった。


「覚悟しろ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。1匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「ギャオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。1匹の氷のドラゴンは倒れ、残った2匹の氷のドラゴンは表情が苦しくなった。


「グルルル・・・」


 氷のドラゴンはダミアンに噛みついた。だが、ダミアンはびくともしない。


「とどめだ! 天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。2匹の氷のドラゴンは倒れた。




 その先に進むと、そこは開けた部屋だ。壁には巨大な麒麟が描かれている。恐らくそれが刻時神アグレイドだろう。だけど、刻時神アグレイドはどこにいるんだろう。


「ここに刻時神アグレイドが?」


 と、シンシアが指を指した。そこには刻時神アグレイドがいる。だが、石にされている。恐らく神龍教の仕業だろう。


「見て!」


 それを見て、ダミアンは驚いた。ダミアンはそれを知っていた。刻時神アグレイドだ。やはり、神龍教によって石にされたのか。早く元に戻さないと。


「これは刻時神アグレイドだ!」


 と、後ろから女がやって来た。それを見て、ジーダは拳を握り締めた。カノン・ラモンだ。


「来たな、ジーダ」

「カノン!」


 ダミアンは声を上げた。ダミアンはカノンを許せなかった。度々、俺たちの邪魔をしているからだ。今度こそ決着をつけてやる!


「私はお前を待っていた。今日、この時こそ決着をつけるぞ! そして、偉大なるアンディ様のお妃となるのよ!」

「カノン! 絶対に許さない!」


 5人は拳を握り締めた。カノンは赤いドラゴンに変身して襲い掛かってきた。


「天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。だが、カノンはびくともしない。


「食らえ!」


 豊は目を赤く光らせた。それでもカノンはびくともしない。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。カノンは不気味な笑みを浮かべている。


「覚悟しろ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。カノンの体はしびれない。


「グルルル・・・」


 ジーダは雷を吐いた。それでもカノンの体はしびれない。


「ここで死になさい! 星の裁きを!」


 カノンは魔法で大量の隕石を落とした。5人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。


「グルルル・・・」


 続けてカノンは強烈な氷の息を吐いた。それでも5人はびくともしない。


「癒しの力を!」


 ダミアンは魔法で自分と他の4人を回復させた。


「それっ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。カノンの体に火が点かない。


「炎の裁きを!」


 シンシアは魔法で巨大な火柱を起こした。それでもカノンの体に火が点かない。


「えいっ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。カノンの表情は変わらない。体力が高いようだ。


「ガオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。それでもカノンの表情は変わらない。


「これで勝てると思うのか?」


 カノンは目を赤く光らせた。突然、シンシアと豊は苦しみ出し、倒れた。


「グルルル・・・」


 続けてカノンは雷を吐いた。3人はびくともしない。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。カノンには全く効いていないようだ。


「覚悟しろ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。カノンは不敵な笑みを浮かべている。


「不死鳥の力を、我に!」


 ジーダは不死鳥となって、シンシアと豊を復帰させた。


「ここで息絶えろ! 天の裁きを!」


 カノンは魔法で強烈な雷を落とした。シンシアは一撃で倒れた。


「ガオー!」


 カノンは灼熱の炎を吐いた。だが、4人はびくともしない。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法でシンシアを復帰させた。


「それっ!」


 豊は目を赤く光らせた。だが、カノンには全く効かない。


「えいっ!」


 太一は空高く飛び上がり、毒を帯びた鎌で斬りつけた。だが、カノンは毒に侵されない。


「ギャオー!」


 ジーダは雷を吐いた。それでもカノンの体はしびれない。


「なかなかやるわね! これではどう?」


 突然、カノンはまばゆい光に包まれた。そして、カノンの首が2つになった。


「天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。カノンの表情は変わらない。


「覚悟しろ!」


 豊は目を赤く光らせた。それでもカノンの表情は変わらない。


「星の裁きを!」


 シンシアは魔法で大量の隕石を落とした。カノンの表情は変わらない。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、雷を帯びた鎌で斬りつけた。太一はカノンの首を斬り落とした。だが、そこから再び首が出てきた。


「グルルル・・・」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。カノンの表情は全く変わらない。


「ここで息絶えるがよい!」


 カノンは2つの首を使って灼熱の炎を吐いた。5人はとてつもなく大きなダメージを受けたが、何とか耐えている。


「グルルル・・・」


 続けてカノンは太一に噛みついた。太一は一撃で倒れた。


「命の奇跡を!」


 ダミアンは魔法で太一を復帰させた。


「それっ!」


 豊は4人に分身し、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもカノンの体に火が点かない。


「癒しの力を!」


 シンシアは魔法で自分と他の4人を回復させた。


「ガオー!」


 ジーダは毒の息を吐いた。だが、カノンは毒に侵されない。


「ここで息絶えるのだ!」


 カノンは目を赤く光らせた。突然、シンシアと豊は苦しみ出し、倒れた。


「グルルル・・・」


 カノンは灼熱の炎を吐いた。3人はびくともしない。


「星の裁きを!」


 ダミアンは魔法で大量の隕石を落とした。カノンは不敵な笑みを浮かべている。


「食らえ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。カノンには全く効いていないようだ。


「ギャオー!」


 ジーダは雷を吐いた。それでもカノンの体はしびれない。


「なかなかやるな。ではこうならどうだ!」


 次の瞬間、カノンの首が3つになった。5人は驚いたが、ここでひるんではならない。みんなへの想いが彼らを後押ししていた。


「天の裁きを!」


 ダミアンは魔法で強烈な雷を落とした。カノンはびくともしない。


「それっ!」


 豊は空高く飛び上がり、炎を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもカノンはびくともしない。


「炎の裁きを!」


 シンシアは魔法で巨大な火柱を起こした。カノンの体に火が点かない。


「えいっ!」


 太一は空高く飛び上がり、炎を帯びた鎌で斬りつけた。カノンは不敵な笑みを浮かべている。


「ガオー!」


 ジーダは灼熱の炎を吐いた。それでもカノンは不敵な笑みを浮かべている。


「終わりだ! 死ね!」


 カノンは3つの首を使って灼熱の炎を吐いた。5人はとてもつもなく大きなダメージを受け、ジーダ以外の4人は倒れた。


「次はお前だ!」


 カノンは高笑いしている。これで勝った! 偉大なる創造神王神龍様の力になれた!


「チクショー! 許さねぇ・・・」


 次の瞬間、ジーダの体がまばゆい光に包まれた。カノンは驚いた。こんな力があるとは思っていなかったようだ。


「な、何だ。この光は・・・」


 光が収まると、そこには燃え盛る炎に包まれた巨大なドラゴンがいる。炎竜神マグスの力を宿したジーダだ。


「くそっ、これでも食らえ!」


 カノンは灼熱の炎を吐いた。だが、ジーダには全く効かない。


「これで勝てると思うなよ!」


 ジーダは巨大な灼熱の炎を吐いた。カノンはとてつもなく大きなダメージを受け。その場に倒れた。


「不死鳥の力を、我に!」


 ジーダは不死鳥となって、倒れていた他の4人を復帰させた。何が起きたのかわからない彼らは、茫然としている。


「勝ったの?」

「うん」


 ジーダは冷静だ。これが自分に与えられた、世界を救う本当の力だ。


 と、カノンは正気が抜けたように優しそうな表情になる。どうしてだろう。二重人格だろうか?


「ジ、ジーダ・・・」

「えっ!?」


 ジーダは驚いた。初対面の時からどうして僕の名前を知っているんだろう。神龍教から教えてもらったんだろうか?


「ごめんね。やっと邪気が抜けたの。私の名前はキャサリン。キャサリン・デルガド」


 ジーダは驚いた。まさか、キャサリンが生きていたとは。焼き討ちでみんな死んだと思っていたのに。


「お、お姉ちゃん!」


 ジーダはボロボロになったキャサリンを抱きしめた。どうして僕はキャサリンを傷つけてしまったんだろう。姉なのに。


「ごめんなさい、こんな事をして!」


 キャサリンは涙を流している。今まで殺そうとして申し訳なかった。本当はしたくなかったのに、操られていた。


「操られていたのか?」

「うん。だって、お妃になるために洗脳されたの」


 本当は神龍教になりたくなかったのに。お妃になるがために洗脳されていた。ジーダは信じられなかった。キャサリンがそんな目に遭うなんて。


「そんな・・・」


 カノンは薄れゆく意識の中で、焼き討ちに遭った時の事を思い出した。そして、大粒の涙を流し出した。




 焼き討ちに遭った時、キャサリンは逃げ惑っていた。すでに両親とアンドレは焼け死んだ。自分はどこに行けばいいんだろう。焼け死にたくない一心で、キャサリンは逃げ惑っていた。


 その頃、焼き討ちをしていたアンディは、辺りを見回っていた。神龍教の命令では、ここを焼き討ちにして村人をみんな殺すように言っていた。もう残っていないだろうか?


 と、アンディはキャサリンを見つけた。まだ残っていたとは。


「くそっ、まだ生きてたか」


 アンディは拳を握り締めた。あいつを殺さねば、王神龍に怒られる。


「やめなさい。その子はあなたのお妃だ!」


 突然、声がした。王神龍だ。アンディは驚いた。まさか、お妃だとは。これは連れて帰らねば。


「そんな・・・」

「連れて帰りなさい!」


 王神龍は強い口調だ。絶対に従わねば。アンディはキャサリンを捕まえ、引っ張った。


「さぁ来るんだ!」

「やめて! やめて!」


 キャサリンは抵抗している。焼き討ちをした男について行きたくない。きっとひどい事になるだろうから。


「お兄ちゃんの所に来れば、必ずいい事が起こるから!」


 アンディは優しそうな表情だ。だが、キャサリンは抵抗している。そんなの嘘だ。ひどい事をされるに違いない。


「やだ! あなたが家を焼いたのに!」


 アンディは更に強く引っ張る。キャサリンでは力がかなわない。見る見るうちに村が離れていく。


「いいから来い!」

「やめて!」


 こうしてキャサリンはアンディに連れて行かれた。連れて行かれた神龍教の神殿で、キャサリンは洗脳され、アンディのお妃になるために教育された。本当はなりたくないのに。




 キャサリンの命は風前の灯火だ。息が荒くなっていて、目がうつろだ。


「そんな事があったのか。辛かっただろうな」

「ごめんなさい・・・」


 キャサリンは何度も謝った。寂しい思いをさせてごめんね。1人にさせてごめんね。辛かっただろう。どんな人生を送ってきたか、知りたかったな。


「いいんだよ・・・」


 ジーダは優しそうに答えた。今まで傷つけてきたことがまるで嘘のようだ。


「ごめんねジーダ。私、先に天国に行くね。必ず世界を救っ・・・」


 こうして、キャサリンは死んだ。ジーダは呆然としている。せっかく会えたのに。どうしてこうなったんだ。


「お姉ちゃん!」


 ジーダはキャサリンの亡骸を抱きしめた。仲間の4人はじっと見ている。まさかカノンがジーダの姉だったとは。


「ジーダ・・・」


 ダミアンも思わず泣いてしまった。再会できたのに、死んだなんて。


「こんな事で命をもてあそぶなんて。神龍教め」


 そして、ダミアンは拳を握り締めた。ジーダの姉までも洗脳してしまうなんて。ジーダもキャサリンも辛いだろう。


「辛いのはわかる。でも乗り越えなさい」


 と、後ろから声がした。刻時神アグレイドだ。知らない間に刻時神アグレイドが蘇ったようだ。


「ア、アグレイド様・・・」


 ジーダは驚いた。まさか、刻時神アグレイドが後ろにいるとは。


 ジーダとバズは金色の光に包まれた。ジーダとバズは2回行動ができるようになった。


「よくぞ助けてくれた。私は刻時神アグレイド。せっかく再会できたのに、辛いのはわかる。だが、そこはキャサリンを洗脳した神龍教を攻めなければならない。さて、この世界の運命が明日、決まろうとしている。だが、人々はその事実に気付いていない人が多い。空襲の後、人々は苦しそうに生きている。だが、忘れてはならない。今年は王神龍の蘇る年だという事を。そして、奇跡の光が降り注ぐ時だという事を。それはもはや昔話ではない。明日、起きようとしている。その時こそ、すべての人間が祈りを捧げなければならない。さすれば、ジーダ、お前は邪神を封印する金色の竜、カイザードラゴンとなるだろう。その時こど、王神龍を封印する時だ。世界の運命はお前に任された。頑張るのだぞ、魔獣の英雄たちよ!」

「いよいよ明日なのか」


 豊は拳を握り締めた。いよいよ明日は決戦だ。自分たちが世界の歴史に名を刻まなければならない。


「僕たちは必ず勝つ! そして、歴史にその名を刻むんだ!」

「そうだ!」


 太一も拳を握り締めた。必ず王神龍を封印して、故郷に帰る。きっとみんなが待っているだろうから。


 刻時神アグレイドの後ろには魔法陣がある。5人は魔法陣に乗り、最果ての祠を後にした。




 その夜、5人はサイカシティに戻ってきた。サイカシティは今日も雪が降っていて、寒い。そんな中、空襲を受けた人々は寒さに負けずに生きている。それはまるで、希望を失わずに明日へ向かおうとする人間の力そのもののように見える。


 5人は辺りを見渡した。捕まっていた人々はどうなったんだろう。帰れたんだろうか?


「戻ってきたか」


 ジーダは振り向いた。そこにはジーダに救われた人々がいる。最果ての祠に捕らえられていたが、解放されたようだ。


「相変わらず寒いね」


 ジーダは教会を見た。教会は街の中心にいつものようにたたずんでいる。ここだけは平和を感じられる。だが、あさっては平和でいられるだろうか? いや、平和であるために、僕たちが頑張らなければならない。


「みんな教会に避難しているみたいだ」

「ジーダ!」


 その声に、ジーダは反応した。クラウドが出てきたようだ。クラウドは捕らえられずに、ずっとここにいたようだ。


「クラウドさん!」

「無事だったんだね!」


 クラウドに続いて、別の男がやって来た。その男も祠に捕らえられていた男だ。


「ジーダさん、やっつけたんだね! やったね!」

「ありがとう」


 褒められて、5人とも嬉しそうだ。でも、明日は世界を救って、あさってはもっと多くの人に褒められたいな。


「ジーダ兄ちゃん!」


 ジーダは振り向いた。そこにはベニーがいる。ベニーもここに戻ってきたようだ。ベニーは与えられたばかりの聖衣と聖帽を身に着けている。


「ベニー!」


 ジーダとベニーは抱き合った。2人とも嬉しそうな表情をしている。こんな日々があさっても続くように。4人は幸せそうにその様子を見ている。


「無事でよかった!」

「ありがとう! この人が聖魔導さん?」


 ベニーはダミアンの事が気になった。ダミアンも聖衣と聖帽を身に着けている。祠で会った時と一緒だ。


「ああ。ダミアンだよ」

「ダミアン兄ちゃんかっこいい!」


 ベニーはほれぼれしている。これが、世界に危機が訪れた時に現れるという、真の聖魔導だろうか?


「君が真の聖魔導なのか?」

「ああ」


 ダミアンは自信気な表情だ。一度捨てたけど、こんなにも尊敬できるなんて、思いもしなかった。どうして自分は一度、その力を捨ててしまったんだろう。平和のために聖魔導はあるのに。


「いよいよその時が来たんだな。世界に危機が訪れる時、真の聖魔導が現れるって、君の事だったんだな」

「うん」


 そこに、同じく聖魔導のクラウドがやって来た。真の聖魔導が現れたという事で、真の聖魔導に会おうと思った。


「噂によると、君は一度、その力を封印した。だけど、もう一度解放したんだね」

「うん。俺は運命に立ち向かうんだ! そして、聖魔導の使命を果たすんだ!」


 ダミアンは自分に与えられた使命に燃えている。聖魔導は世界を平和に導くと言われているが、本当に世界を救うのは真の聖魔導と言われている。まさか、自分がそうなるとは思いもしなかった。


「いい事だ! 運命に立ち向かい、そして勝つ! それが人間なんだ!」


 ベニーはその姿を見て、興奮している。自分もそんな立派な聖魔導になりたいな。


「ダミアン兄ちゃんかっこいい!」

「そっか!」


 ダミアンはベニーの頭を撫でた。ベニーは嬉しそうだ。


「ジーダ、ちょっと話そうか」

「い、いいけど、どうしたの?」


 クラウドに話しかけられて、ジーダは少し戸惑っている。何か重要な話だろうか?


「明日を前に2人で話したいなって思って」

「いいよ!」


 ジーダは笑みを浮かべた。明日は決戦だ。その前にクラウドに会って、心の準備をしっかりしておきたいな。


 ジーダとクラウドは夜空を見ていた。この日も鉛色の空が広がっていて、星が見えない。


「いよいよ明日、決戦に行くんだね」

「まさか、僕が世界を救う使命を与えられたなんて」


 ジーダは自分が世界を救うと言われた時に、戸惑った。だけどそれは、自分に課せられた使命なんだ。死んだ家族のために、そして何より、世界中の人間を救うために頑張らなければならないんだ。


「ジーダ、お前は数奇な運命をたどった。サラも数奇な運命をたどったんだ。生後1年も経たずに父を亡くし、母を神龍教の生贄に捧げられた。だが、そんな運命にもめけずに神龍教に立ち向かった」


 思えば女神竜サラもただの魔族だった頃、波乱の人生をたどってきた。生まれて1年も経たずしてドラゴン族の父を失い、人間の母に育てられた。そんな中でも愛情たっぷりに育ってきた。だが、運命の歯車は10歳に回り出した。母が神龍教に連れ去られ、生贄に捧げられた。その時、サラに秘められた不思議な力が発動した。だが、その力と引き換えに、全ての記憶を失った。それ以後10年近く、別の名前で生きてきたという。だが、精霊の声を聞き、そして世界を救うために旅に出た。その途中で、自分はサラだと思い出す。そして、仲間とともに世界を救ったという。


「まるで自分みたい。僕は5歳で家族をほとんど失い、故郷を追われてしまった。そう思うと、僕の運命って、サラに似てるな」


 思えばジーダもそうだ。わずか5歳でキャサリンを除いて家族を失ったし、キャサリンは神龍教によって洗脳された。それ以後、自分はサイカシティの教会で育てられた。だがある日、精霊の声を聞き、世界を救う旅に出た。


「だろう。きっとその悔しさは君の力になる。そしてその力はいつか世界を救う力になるだろう」

「そうだね。僕、自分の力に今、気づいてきた。自分は今、世界で最も強いドラゴンじゃないかなって」


 ジーダは感じた。自分はいくつもの敵を倒し、そして強くなった。それだけではない。最高神から様々な力を与えられた。


「ジーダ、お前の授かった力は、世界を救うための力だ! 今こそ、その力を用いて世界を救うのだ!」

「わかった! 僕、頑張るよ!」


 ジーダは強く拳を握り締めた。必ずみんなを救う! そして僕は世界の歴史にその名を刻むんだ!


「世界中のみんなの想い、平和への想いがあれば、必ず王神龍を封印できる!」


 と、ジーダはあの昔話を思い出した。あの昔話も、そんな感じだったんだろうか?


「あの昔話みたいに?」

「そうさ。明日、その昔話が再現されるんだよ!」


 クラウドは夢に描いている。あの昔話がいよいよ明日、再現されるんだ。奇跡の光が降り注ぐ時、世界中は祈りに包まれる。その時、世界の平和を守るドラゴン、カイザードラゴンが現れ、王神龍を封印するだろう。


「待ってろよ、王神龍」


 ジーダは空に向かって誓った。あの空のどこかに王神龍がいる。明日はそこで決戦の時だ。




 その頃、シンシアはジーダが救った男の1人と話をしていた。男は寒さから逃れるために、教会の中にいる。


「大丈夫ですか?」

「あ、ありがとうございます」


 男は振り向いた。そこには魔法服を着たオオカミがいる。シンシアだ。


「レイラ、どうしてるんだろう」

「えっ!?」


 男は首をかしげた。レイラとは誰だろう。そのオオカミの友達だろうか?


「この子です」


 シンシアは持っていた写真を出した。卒業写真のレイラの写真だ。


「こ、この子!」


 それを見て、男は驚いた。ジーダに救われた日、生贄に捧げられた女だ。まさか、友達だったとは。


「知ってるんですか?」

「俺が救い出された日、生贄に捧げられたのを見た!」


 シンシアは驚いた。もう生贄に捧げられていたとは。結局、助ける事ができなかった。助ける決意で旅に出たのに。


「そ、そんな・・・」

「悔しいよね・・・」


 シンシアは泣きそうになった。今頃、レイラは遠い空からシンシアを見ているんだろうか?


「レイラ、もう一度会いたかった。抱きしめたかった・・・」

「友達だったんだね・・・」


 男は優しい目でシンシアを見ている。別れるのは辛いよな。


「うん・・・」

「辛いけど、乗り越えよう。レイラの分も、頑張ろうよ・・・」


 男はシンシアの肩を叩いた。初めて会うのに、なぜか父のように優しい。


「そ、そうだね・・・。きっと、天国から見守っているだろうから」

「必ず世界を救えよ。そして、また会いたいな」


 シンシアは天国のレイラを思い浮かべた。どんな目で私を見ているだろう。敵を討つために頑張っている。そんな私を誇りに思っているんだろうか?


「絶対に会おうよ!」

「うん!」


 シンシアは男と再会すると誓った。再会するのはあさってだ。その時には世界を救っている。もし再会できたら、平和が戻った喜びを共に分かち合おう。




 その頃、ダミアンは別の場所で夜空を見ていた。この時間帯になると、雲が切れて夜空が見えるようになってきた。ダミアンは天国の両親の事を思っていた。


「ダミアン兄ちゃん、どうしたの?」


 ダミアンは横を見た。そこにはベニーがいる。ベニーは空を見上げて寂しそうな表情をしているダミアンが気になったようだ。


「お父さんとお母さん、どんな目で見てるんだろう」

「お父さんとお母さん?」


 ベニーはダミアンのお父さんの事を知らない。空を見上げているのは、もう死んでいるからだろうか?


「僕のお父さんとお母さん、僕が聖魔導になった翌日に殺されてしまったんだ」

「そうなんだ」


 ベニーは驚いた。真の聖魔導になったダミアンにはそんな過去があったんだ。苦しかっただろうな。だけど、それを乗り越えて真の聖魔導になったのはすごいな。


「神龍教の幹部がやったんだ。だから僕、聖魔導から逃げてたんだ。お父さんやお母さんが聖魔導だったから、自分も殺されるんじゃないかと思って」

「そんな過去があったんだ」


 1度捨てた事があるのにも驚いた。確かに、今さっきのように、聖魔導が狙われた。だけど、聖魔導がいないと、世界の平和は成り立たない。


「でも、逃げてばかりではいけないんだ。聖魔導は世界を救う力だから神龍教に狙われているんだ。だから僕は、神龍教に立ち向かうんだ」


 ベニーは思った。聖魔導は世界の平和を守る魔法使い。この世界が平和なのでは僕らのおかげなんだ。


「かっこいいね!」

「ありがとう」


 ダミアンは笑みを浮かべた。再び聖魔導になってよかった。こうしていろんな人々の笑顔を取り戻す事ができた。明日はもっと多くの人々の笑顔を取り戻すんだ。


 そこに、豊がやって来た。豊も空を見上げた。考えているのは、翔の事だ。今頃、両親と再会して、天国から豊を見守っているんだろうか?


「星空がきれいだね」

「うん」


 豊は空を見上げて、明日の決戦の事を考えた。明日はいよいよ決戦の時だ。みんなの祈りが届くように、頑張らないと。


「あさってもこの夜空、見られるといいね」


 豊はベニーの肩を叩いた。ベニーは嬉しそうだ。この人も世界を救ってくれるだろう。


「待っててね! 僕が見せてあげるから!」

「ありがとう!」


 と、そこにジーダがやって来た。ジーダもダミアンや豊の表情が気になったようだ。


「何だダミアン、ここにいたのか」

「うん。お父さんとお母さん、空からどう見てるんだろうと思って」


 自分と同じだ。自分も家族を失った。同じ苦しみを味わった。ダミアンの気持ちがわかる。


「そっか。きっと温かく見守ってると思うよ」

「そうだね」


 気が付くと、もう夜も遅い。明日は大事な日だ。しっかりと寝て、明日に備えよう。


「もう寝ようか」

「うん」


 ジーダと豊とダミアンは立ち上がった。今日は教会に寝よう。久しぶりに教会で寝るのもいいだろう。


「おやすみ」

「おやすみ。絶対明日、世界を救ってね!」

「わかった!」


 ベニーは教会に戻る3人を温かく見守っている。世界を救ったらまた会いたいな。




 その夜、ダミアンは夢を見た。その夢は、あまりにもはっきりしている。どうしてだろう。


「あれ? ここは?」


 ダミアンが目を覚ますと、そこは聖クライド魔法学校の教会だ。教会は静かだ。


「お父さん? お母さん?」


 目の前には両親がいる。もう死んだのに。どうしてだろう。ダミアンは首をかしげた。


「ダミー、よく頑張ったな」


 父は優しそうな声だ。ダミアンは涙が出てきた。あの時と一緒だ。今聞いても心が和む。


「お父さん・・・」

「まさかお前が真の聖魔導となるとは」


 天国の父は感心していた。まさか、自分の息子が真の聖魔導になるとは。そして何より、世界を救う使命を負って生まれてきたとは。


「驚いた?」

「うん。ここで聖魔導の洗礼を受けた時の事、今でも昨日の事のように覚えているよ」


 両親は天国に行っても忘れた事がない。自分たちと同じく聖魔導になった時の事を。結局、それが最後の思い出になったが。


「その時の事、とても嬉しかったよ」

「ダミーが聖魔導の力を隠して生きていた事、とても悲しく思っていたよ」


 ダミアンが真の聖魔導となった事を、母も嬉しく思っていた。自分が愛情をもって育ててきた息子がここまで成長するとは。一度捨ててしまったその力。今では両親、いや全ての人間をつなぐ絆のように見える。


「今まで隠して生きていて、ごめんね」


 ダミアンは謝った。素晴らしい力なのに、それから逃げていて申し訳ない気持ちでいっぱいだ。


「だけど、もう一度聖魔導として生きてくれた事、本当に嬉しかったよ」


 母はダミアンを抱きしめた。もう生きているうちに会えないと思っていたのに。抱かれるなんて、奇跡だ。まるで、神様が用意してくれたようなものだ。


「ありがとう。で、どうしてここに来たの?」


 と、ダミアンは疑問に思った。どうしてここに連れてきたんだろうか? 何か意味があるんだろうか?


「ダミー、君に会いたい人がいるんだ」

「えっ!?」


 ダミアンは驚いた。自分に会いたい人とは誰だろう。想像がつかない。


 と、教会の奥から1人の老人がやって来た。その老人は、バジリスクが描かれたマントを着ている。ダミアンはその人に見覚えがあった。聖クライド魔法学校の創立者で、世界を救った英雄の1人と言われている聖バゾス卿ことバズ・ライ・クライドだ。どうしてここに現れたんだろう。ダミアンは開いた口が塞がらない。


「聖ダミアノス卿か?」


 バズは真剣な表情で見ている。何かを伝えようとしているようだ。


「は、はい・・・」

「私は聖バゾス卿。聖クライド魔法学校の創立者だ。よくぞここに来た。そなたが真の聖魔導か?」


 やはりその男はバズだ。まさか、聖クライド魔法学校の創立者に会えるとは。でも、どうしてここに現れたんだろう。決戦を前に、伝えたい事があるんだろうか?


「はい」


 ダミアンは自信気な表情だ。かつて捨てた自分の力。今では誇らしげに言う事ができる。


「どうしてここに来たんですか?」

「お前は世界を救うのだろ? なら、世界を救う力を与えなければ」


 与えられるべき力がまだあるとは? ひょっとして、それが真の聖魔導にだけ与えられる力かな? 両親はその様子を真剣な表情で見ている。


「世界を救う力? まだあるんですか?」

「ああ。その力を受けよ、真の聖魔導、聖ダミアノス卿よ」


 すると、ダミアンはまばゆい光に包まれた。ダミアンは自分にさらに強い力が宿るのを感じていた。それが世界を救う力だろうか?


 光が収まると、ダミアンは更にたくましい表情になった。両親はその姿を見て、ほれぼれしている。


「こ、これは?」

「真の聖魔導だけが使える究極の聖魔導、『天変地異』だ。その力はあらゆる悪をも苦しませる。今こそ、その力を解き放ち、世界を救うのだ」


 200年前、バズだけがその力を使う事ができたという伝説の聖魔導。それを引き継ぐ時が来たようだ。今こそその力を使って、悪を倒すのだ。


「わ、わかりました・・・」

「ダミー、頑張ってこいよ! お父さん、天国から見ているからな!」


 父は温かい目で見ている。それを見て、ダミアンは改めて決意した。両親のためにも世界を救わないと。


「ありがとう!」

「ダミー、頑張るのよ! お母さんも応援してるから!」


 母も応援している。自分が世界を救って世界の歴史に自分の名前を刻むんだ。


「わかった! 見守っていてね!」


 ダミアンは再びまばゆい光に包まれた。光が収まると、そこはクラウドの教会だ。みんなと一緒にここで眠っていた。


「あれっ!? 夢か・・・」


 と、目の前にジーダがやって来た。ジーダはすでに目覚めているようだ。


「どうしたの?」

「お父さんに会う夢を見て、真の聖魔導の力を与えるってものだったんだ」


 ダミアンは天井を見上げた。その先には空があり、そこから両親が見守っているように見えたからだ。


「まさか、その力を手にしたのか?」

「うん」


 ジーダは驚いた。まだ与えるべき力があったとは。どんなものだろう。見るのが楽しみだな。


「きっと、世界を救おうとしている君への贈り物だよ」


 ジーダは肩を叩いた。いよいよ今日は決戦の日だ。みんなのために、頑張らなければ。


「よーし、頑張らなくっちゃ」


 ダミアンは急に元気が出てきた。みんなのために頑張ろうと思うと、なぜか元気が出てくる。どうしてだろう。


「天国から見守っているからね!」

「そうだね」


 そこに、太一とシンシアと豊がやって来た。みんなすでに起きているようだ。


「おはよう、ジーダ」


 ジーダは振り向くと、3人がいた。この旅で仲良くなった5人。偶然出会ったけれども、まるでそれ以前からの仲間のようになっている。


「みんな、起きたのか」

「うん」


 シンシアはわくわくしている。今日はいよいよ決戦の日だ。世界中に住む人々のためにも、頑張らなければ。


「いよいよ今日が運命の日だね」

「うん」


 太一は笑みを浮かべている。思い浮かべるのは失った家族の姿だ。きっと天国から見守っている。彼らのためにも頑張らないと。


「必ず世界を救って、みんなで明日を迎えられるようにしないとね」

「そうだね」


 ジーダは太一の肩を叩いた。太一は嬉しそうだ。


「いい事言うじゃん!」

「ありがとう」


 と、そこにクラウドもやって来た。クラウドも笑みを浮かべている。いよいよ今日が王神龍との決戦だ。この日で世界の運命が決まる。


「ジーダ!」

「クラウドさん!」


 ジーダは笑みを浮かべた。故郷を失った自分を手厚く育ててくれた。今日、世界を救う事が何よりの恩返しだ。


「いよいよ今日なんだね!」

「うん!」


 クラウドはわくわくしている。今日、あの昔話が再現されるのだから。


「今日、その時になったら、みんなで祈りを捧げないと」

「そうだね! 期待してるよ!」

「うん!」


 シンシアは興奮した。いよいよ世界の祈りが1つになる時だ。昔話でしかなかったことが今日、再現される。


「いよいよ世界が1つになるんだね」

「200年前も、そんな感じだったのかな?」


 ダミアンはバズが活躍した200年前を思い浮かべた。あの時も世界中の人々の想いが1つになったんだろうか?


「きっとそうだったんだろう」


 ジーダは想像できない。だが、1つになった事は確かだ。今度は僕たちがそれを再現するんだ。そして、歴史にその名を刻むんだ。


「今度は僕たちがそれを再現する番なんだね」

「そして人間は再びがれきの中から再び立ち上がる。200年前もそうだったんだね」


 思えば前回の空襲から人間はここまで世界を復興させた。だが、またしても空襲でそれらを失ってしまった。だが、平和が訪れ、そして人間は再び世界を復興していくのだろう。


「世界の復興に期待しよう!」

「うん!」


 もう朝だ。そろそろ行かないと。いよいよ決戦の時だ。


「さぁ、行かないと」


 と、そこにベニーがやって来た。彼らと分かれるのが寂しいようだ。もっといてほしいようだ。


「行ってしまうの?」

「うん。必ず世界を救って、会いに行くよ!」


 ジーダはベニーの肩を叩いた。ベニーは少し笑みを浮かべた。きっと世界を救ったら、また会えるんだ。これで別れじゃないんだ。


「きっとだよ!」

「君たちの活躍に期待してるぞ!」


 クラウドはジーダの肩を叩いた。必ず世界を救ってここにまた戻ってこいよ。みんな待っているぞ。


「ありがとう。じゃあ、行ってくるよ!」

「頑張ってね!」


 5人は外に出た。今日は雪が止んで朝日が射している。まるで教にふさわしい日だ。


 4人はジーダの背中に乗ってサイカシティを後にした。必ず世界を救って再び帰ると誓いながら。


「行ってらっしゃーい!」


 やがて5人は海の向こうに見えなくなった。クラウドはその先をじっと見つめている。その先には神龍神殿があり、そこには教祖が待ち構えているだろう。


「行ってしまったか」


 横にいる男は感じている。明日、本当に生きられるんだろうか? いや、生きられるために祈りを捧げないと。


「今夜、その時が来る」

「いよいよ再現されるんだね」


 ベニーはわくわくしている。幼い頃、読んでもらった昔話が再現されるんだ。


「その時は、彼らのために、そして世界のために祈ろう!」

「そうだね!」


 彼らは朝日を見つめている。明日もこの朝日が見られるといいな。

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