さん
広い心で読んでください。
目を覚まして最初に会ったのがママの直属の上司エミリオ・リングベール・新龍治で私を保護した教会直属の秘密組織『プロミネンス』だった。
エミリオさんには会ったことがあった。パパとママのお友達だって言ってよく一緒に遊んでもらってた。
よく肩車してもらったりしていたから、まさかママの上司でママより偉い人だなんて思わなかった。
エミリオさんは私のことをとても心配してくれた。
エミリオさんの後ろの人たちが話をしたそうにこちらを見ているのに無視していて「大人気ないなあ」って思ったから私から話しかけた。
「後ろのおじさん達は私に何がききたいの?」
エミリオさんに睨まれながらおじさんは
「あの日何があったか話してくれないか?」
あの日と言われて最初何を日のことを言っているのか分からなかった。
首を傾げている私を見てエミリオさんは「もう、いいだろう」って言って話を打ち切ろうとした。
けれど、おじさんは
「大事なことです。それに、今ここで止めても教会の審問部が尋問することになります」
きっとおじさんの言うことは本当の事なんだと思う。
だって、エミリオさんの顔が嫌そうに歪んだから。
だから、私がおじさんをじっと見詰めていたらおじさんが私に箱を差し出してきた。
受け取って中を見るとパパがいつもしていたネックレスが入っていた。
どうして、パパのネックレスをおじさんが持っているんだろう。
このネックレスはパパがママから貰った宝物だって言っていた。私がちょっと貸してっ言ってもこれだけは絶対にさわらせてくれなかったのに何で持ってるんだろう。
パパが貸してくれる訳がないから不思議に思って見ていると急に頭が痛くなった。
ズキズキする頭を抱えていると、思い出した。
そうだ。パパとママは こ ろ さ れ た ん だ
頭の痛みがスッと引いた。
今度は涙が出て身体が震えた。
そうだ、パパとママは殺されたんだ。
私の様子見て覚えていると分かったんだろう。おじさんは
「何があったか話してくれないか?」
真剣なパパが大事な話をするときと同じ目をしていたから私は時計の中に入れられたときの事から話した。
途中で飛んだり戻ったり自分の感情を話したりで、飛び飛びだったけどおじさんもエミリオさんも遮ることなく最後まで真剣な顔をして聞いてくれた。
最後まで話し終わるとおじさんは「よくがんばったね」って頭を撫でてくれた。
だから、私も聞いた。
パパはなんの研究をしていたのか
ママは何と戦っていたのか
家に押し掛けて来た人たちは何者なのか
何を探していたのか
パパとママはあの人達に何をしたのか
此処はどこなのか
私はこれからどうなるのか
パパとママはどうしたのか
何故、あの日パパとママは殺されたのか
躓きながら聞いた私にエミリオさんは答えてくれた。
誤魔化すことも出来たのに全部に正直に答えてくれた。
パパは『レリック』と呼ばれる特別な遺物を調べていて、ママはレリックに選ばれた『エクソシスト』でレリックの特別な力を手に入れて悪いことをするテロリストと戦い世界中に散らばっているレリックをテロリストより先に手に入れる仕事をしていた。
家にやって来たのはママにレリックを奪われたテロリストでレリックを探すためとママに報復するために来た。
ここは、パパやママが所属していたレリック関係を専門に扱う教会直属の組織プロミネンスで場所はイタリアの近くティレニア海にある孤島でプロミネンスに所属するエクソシスト達のホームで私はしばらくここで生活して周囲が落ち着いてきたら教会が管轄する施設に移る予定。
パパとママは近々葬儀をする予定らしい。本当はもう終わってるはずなんだけど私が最後のお別れがしたいだろうと私の意識が戻るまで待っててくれたんだって。それでも、引き伸ばせるのはあと数日が限界だったから目覚めてくれて良かったって
パパとママの休日と家が分かったかのは組織の誰かが情報を敵に流したヤツがいたけど誰かまではまだ分かっていない。必ず見つけるから待っていてほしい
そう、言われた。
嘘をつくことも誤魔化す事もせずに真剣に言われたから。
私も嘘をつかない事にした。
あの日、パパとママの元に行ったときパパは死んでいたけどママは微かに息をしていた。
側に来た私にママは「あなたに託すわ。秘密よ」そう言って私の手を握った。その時は、それどころじゃなかったから分からなかったけど今ならわかる。
私の中に何かがある。それも、二つ。
これが、レリックなんだと思う。けど、話したら取り上げられるかもしれないママから預かった大事なものだからママの言った通り秘密にしていようと思ったけど
真剣に話してくれた二人のために話すことにした。
「あのね、」
話しに矛盾があるかも知れません。
気がついたら直していたいと思います。