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それでも、あなたを  作者: ひかり
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 どうしてこんな事にしてなったんだろ。



 何時も仕事で忙しいパパとママが今日は朝から家にいた。


 パパとママは同じ職場なんだって。

 二人ばっかり、いつも一緒でずるいって言ったら二人とも困った顔して「ごめんね」って言ってた。

 でも、知ってるんだ。

 本当はパパは研究員でママは現地調査員で戦闘員なんだって

 パパの同僚ってお友達が教えてくれたの

 何を言っているか理解できないだろうけどって言われたからわからないフリしたけど本当はわかったわ

 戦闘員って戦う人のことでしょ?ママは世界中を回って悪い人と戦っているんでしょ

 わかるんだから!


 そんな忙しいパパとママが今日は朝から家にいた。

 「どうして?」って聞いたら「今日はみぃちゃんの誕生日でしょう」って言われたの

 誕生日!!

 そう!!私、今日で三才になるの!!

 ママが夕食のためにご馳走用意するのを見ながらパパとリビングで遊んでいた。


 「もうすぐで夕食の用意があわる」とママに言われた。その時だった。

 ガチャガチャと音がして部屋の窓に何かが横切ったのが見えた。

 ママとパパが急いで私の所に来たと思ったらママが私を抱えてリビングにある柱時計の鏡部分を開けてその中に私を入れた。

 パパが「いいと言うまでこの中で静かにしてるんだよ。わかったね。愛してるよ。」

 ママが私の頭を撫でて「愛してるわ」って言って笑った。

 そして、柱時計の扉が閉められた。

 鏡はマジックミラーだった。

 何が起きてるのかわからなかったけど怖い顔したパパとママが玄関を見ているのが中から見えたから静かにしてた。

 次の瞬間、玄関のドアがバン!と音をたてて倒れた。

 ビックリしたけど静かにしてるんだよってパパに言われたから口に手を当てて声が出ないようにした

 壊れた玄関から沢山の人が入ってきた。

 その人達はパパとママを縛って椅子に座らせた。

 パパとママはその人達の中の派手な服を着たスキンヘッドの人に怒鳴られてた。


 「何処にあるんだ!」


 「誰が命令した!」


 「よくもやってくれたな!」


 怒鳴られる度にパパとママは殴られて蹴られていた。

 そうしたら、スキンヘッドの人が周りを見て


 「子供はどこだ?」


 って聞いた。

 ビクッとしたけど静かにしてるんだよって言われたのを思い出してじっとしていた。

 ママが「今はいない。遊びに行っている」って言った瞬間、パパの耳が取れた。

 パパとママの叫び声がして


「嘘をついたら反対も切り落とすからな」


 って言っていた。


 その後、家のあちこちを壊してパパとママを殴っていた。

 スキンヘッドの人の電話が鳴って話していた。

 スキンヘッドの人は電話に向かって謝っていたけど電話を切った後、パパとママナイフを向けた。


 首を刺されたように見えた。


 首から沢山血を流しながらパパとママは床に倒れた。

 倒れたパパとママを見てスキンヘッドの人達は出ていった。

 倒れたままの二人を見て私は叫んだけど声が出なかった。

 誰もいなくなった部屋見て扉を開けようとしたけど身体が震えて力が出なかった。

 必死で扉を開けてパパとママの側に行くと二人は目を開けていた。

 悪い人達を騙すために死んだフリをしているだけかと思ってホッとしてパパの肩を揺すったけど動かなかった。

 ママも動かなくて、また身体が震えてきた死んだフリじゃなくて本当に死んだんだ。あの人達に殺されたんだ。




 その後のことは覚えてないくて教えてもらった。


 次の日、パパの同僚が出勤してこないパパを気にして上司に聞いたらママも出勤してなくて流石に心配になって家を訪ねたら壊れた玄関と物凄い血の臭いがして中を確認したら倒れて死んでいるパパとママがいて二人の間に寝転んでボウッとした私がいたらしい。

 急いで保護されたらしいけど、よく覚えてない。

 途中、途切れ途切れに話し声が聞こえていたけど完全に覚醒したのは事件から三ヶ月経ってからだった。

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