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幽玄  作者: わらし
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目覚め

そうして俺は目を覚ました。

正確に言えば、空に浮かぶ風船のように漂いながらあたりを見ていた状態から、意識を取り戻した。

水面に浮上するように覚醒し、あたりを見渡すと、正面から人が歩いてきて、俺を認識することもなく"通り過ぎた"。

「はっ?」と俺は声をあげ、自分がすでに命を失ったことを自覚した。

わかっていながら振り向くと、何も見ておらずまた、俺の声など聞いてもいない背中が遠ざかっていった。

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