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青春部  作者: ミーケん
8/8

青春部 VRエロゲーについて

おひさ((殴

「VRって最近流行ってるじゃない?」

 唐突に彩乃は口を開いた。現在、部室には彩乃と僕の2人しかいない。

「あぁ、でも最近は話題にあげるほど盛り上がってはなくないか?」

「まぁ、そうなんだけどさ。最近私知っちゃったんだよねぇ」

「なにを?」

「エロゲー」

「また、そういう話か………」

「またって何さ!いいじゃん!好きなんだから!」

「はいはい、でも普通の女子はそういうのを敢えて話題にはしないぞ。だって基本的にはエロゲーって男向けのものが多いからな」

「何言ってるの悠太。最近のエロゲーは女の子も楽しめるものも少しではあるけど増えてきているのよ!」

「ま、まじかよ」

「ふっふっふっ。昨今は男女平等が謳われているからね!ちゃんとこういう所でも平等にならないと!」

「エロゲーで男女平等実現していいのかよ」

「いいのよ!だって、最高じゃない。男の男の子が女の女の子に入ってきて……素敵!」

「あー、はいはい。そうですねー」

「うっわ!悠太まさか童貞?」

「全国の童貞に謝れ」

「ごめんなさい」

「僕に謝るな!」

「え?じゃあ、悠太って童貞じゃないの?……嘘でしょ?」

「なんだよ、僕が童貞じゃなかったらダメなのか?」

「………いや、なんか、そうだと私の中のあれがその…」

「???いや、僕は童貞だけどね?」

「………はぁ!?い、いやまぁ、知ってたけどね!私は悠太を試したのよ!うん!合格!童貞1級を進呈しよう!」

「1番いらねぇ」

「え?じゃあ素人童貞の方がよかった?」

「なんで選択肢がそんなに極端なんだ。というか、そもそもなんの級だよ!」

「うーん………童貞のうまさ検定?」

「特に考えてなかったんだな。それだけはわかった」

「ち○この美味しさ検定かも!?」

「お前、最低だな!」

「でも、大事じゃない?美味しくないと私も咥えたくないし。ちなみにネットによると野菜を食べると甘くなるとかなんとか」

「知るか!そんな情報聞きたくなかったよ!というか、野菜で甘くなるってどんなメカニズムだよ」

「逆に肉を食べると苦くなるらしいよ」

「誰が試したんだよ。こえーよ」

「そりゃ、毎日咥えたに決まってるじゃん」

「お前、生まれる性別間違ったんじゃないか?」

「いや、間違ってないよ。男だったら咥えられないし」

「お前は咥えたいのか」

「美味しいやつをね!」

「あ、そっすか」

「悠太のは美味しいのかなぁ??試してみたいなぁ……!」

「落ち着け彩乃。酒でも飲んだか?」

「お酒は20歳になってから!私は法律は守る偉い人なのです!」

「それは国民の鑑だ」

「でも、キメ○クは行ける気がする!」

「やめとけ後悔するぞ」

「え?した事あるの?」

「あったらヤバいだろ。僕はよくは知らないけどあれはある意味違法行為だろ」

「へぇ、そうなんだ?」

「あ、あぁ、そうなんじゃね?」

「まぁ、分からないからいいや!」

「それもそうだな」


「………あれ、結局何の話してたんだっけ?」

「VRの話をしてただろ。ってか彩乃が始めた話題でしょ。なんで忘れてんだよ」

「あ、そうそう!それで最近VRのエロゲーを見つけたの!」

「VRエロゲーってやつか?リアルな質感の女の子が出てくる系の」

「そうそう!あれすっごく楽しそうじゃない?」

「えぇ、そうか?なんかあれ怖くね?」

「え?怖いってどこが?」

「VRってゴーグル付けるだろ?」

「そうだね」

「周り見えないじゃん」

「うん」

「途中で親が部屋に入ってきたら地獄じゃね?」

「それは鍵をかけてない悠太が悪いでしょ」

「そういうもんか?」

「そんなもんです」

くだらない会話は終わらない。

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