青春部 VRエロゲーについて
おひさ((殴
「VRって最近流行ってるじゃない?」
唐突に彩乃は口を開いた。現在、部室には彩乃と僕の2人しかいない。
「あぁ、でも最近は話題にあげるほど盛り上がってはなくないか?」
「まぁ、そうなんだけどさ。最近私知っちゃったんだよねぇ」
「なにを?」
「エロゲー」
「また、そういう話か………」
「またって何さ!いいじゃん!好きなんだから!」
「はいはい、でも普通の女子はそういうのを敢えて話題にはしないぞ。だって基本的にはエロゲーって男向けのものが多いからな」
「何言ってるの悠太。最近のエロゲーは女の子も楽しめるものも少しではあるけど増えてきているのよ!」
「ま、まじかよ」
「ふっふっふっ。昨今は男女平等が謳われているからね!ちゃんとこういう所でも平等にならないと!」
「エロゲーで男女平等実現していいのかよ」
「いいのよ!だって、最高じゃない。男の男の子が女の女の子に入ってきて……素敵!」
「あー、はいはい。そうですねー」
「うっわ!悠太まさか童貞?」
「全国の童貞に謝れ」
「ごめんなさい」
「僕に謝るな!」
「え?じゃあ、悠太って童貞じゃないの?……嘘でしょ?」
「なんだよ、僕が童貞じゃなかったらダメなのか?」
「………いや、なんか、そうだと私の中のあれがその…」
「???いや、僕は童貞だけどね?」
「………はぁ!?い、いやまぁ、知ってたけどね!私は悠太を試したのよ!うん!合格!童貞1級を進呈しよう!」
「1番いらねぇ」
「え?じゃあ素人童貞の方がよかった?」
「なんで選択肢がそんなに極端なんだ。というか、そもそもなんの級だよ!」
「うーん………童貞のうまさ検定?」
「特に考えてなかったんだな。それだけはわかった」
「ち○この美味しさ検定かも!?」
「お前、最低だな!」
「でも、大事じゃない?美味しくないと私も咥えたくないし。ちなみにネットによると野菜を食べると甘くなるとかなんとか」
「知るか!そんな情報聞きたくなかったよ!というか、野菜で甘くなるってどんなメカニズムだよ」
「逆に肉を食べると苦くなるらしいよ」
「誰が試したんだよ。こえーよ」
「そりゃ、毎日咥えたに決まってるじゃん」
「お前、生まれる性別間違ったんじゃないか?」
「いや、間違ってないよ。男だったら咥えられないし」
「お前は咥えたいのか」
「美味しいやつをね!」
「あ、そっすか」
「悠太のは美味しいのかなぁ??試してみたいなぁ……!」
「落ち着け彩乃。酒でも飲んだか?」
「お酒は20歳になってから!私は法律は守る偉い人なのです!」
「それは国民の鑑だ」
「でも、キメ○クは行ける気がする!」
「やめとけ後悔するぞ」
「え?した事あるの?」
「あったらヤバいだろ。僕はよくは知らないけどあれはある意味違法行為だろ」
「へぇ、そうなんだ?」
「あ、あぁ、そうなんじゃね?」
「まぁ、分からないからいいや!」
「それもそうだな」
「………あれ、結局何の話してたんだっけ?」
「VRの話をしてただろ。ってか彩乃が始めた話題でしょ。なんで忘れてんだよ」
「あ、そうそう!それで最近VRのエロゲーを見つけたの!」
「VRエロゲーってやつか?リアルな質感の女の子が出てくる系の」
「そうそう!あれすっごく楽しそうじゃない?」
「えぇ、そうか?なんかあれ怖くね?」
「え?怖いってどこが?」
「VRってゴーグル付けるだろ?」
「そうだね」
「周り見えないじゃん」
「うん」
「途中で親が部屋に入ってきたら地獄じゃね?」
「それは鍵をかけてない悠太が悪いでしょ」
「そういうもんか?」
「そんなもんです」
くだらない会話は終わらない。