ビッチちゃん久しぶりに部活に来る
処女ビッチという在り来たりな設定のヒロイン登場回
今回は下ネタは少なめ?
ある学校の一室。
皆からは『変態部』などと呼ばれている部活、正式名『青春部』に所属している生徒の集まる部室。
所属生徒は5人。
この物語はそこに集まる変態たちの会話をただだらだらとお届けするものです。
また、精神的に性的に犯される場合があります。ご注意ください。
「どもでーす。おひさでーす」
僕が部室でひとりで本を読んでるとビッチが部室に入ってきた。
「あ、どもどもー!今日は人少ないんですねー」
「あぁ、そうだよ。今日はまーちゃんと井上は2人で買い物いくんだってさ。なんかまーちゃんとガールズトークとはなにかを吹き込むんだって」
「へー。それは面白そーだなーあたしも誘ってくれればよかったのにー!」
「おまえが行ったら下の話になるだろ」
「あー!まったくそんなこと言ってー!あたしを誘ってるんですかー?」
「いや、誘ってないし」
「ぐふっ!即答は結構傷ついちゃうんですけど」
「あっそ。よかったな」
「ちょ!なにが良かったんですかー!悠太のせいであたしが自殺しちゃってもいいんですかー!?」
「あー。そうだな。それはだめだ。せめて引きこもる程度にしてくれ」
「いや、つめたっ!すっごく冷たくないですかー!?悠太はもうすこしあたしに優しくすべきだと思うのですよ!」
「それだれの真似だ?」
「え?べつに物真似した訳じゃないんですけど」
「あぁ、そっか。おまえってあれか。アニメ見てないのか」
「え?悠太ってアニオタなのですか?ひくわー」
「僕はアニオタじゃねーよ。心外だな」
「いやいや、アニオタを否定してる訳じゃないのです。あたしは悠太を否定してるだけです」
「うっわー。ひでぇな。いや、ビッチのおまえからそんなこと言われるとか僕ある意味最強か」
「ちょっと悠太。ビッチとはなんですか!あたしはビッチじゃないですよ!ただ男をたぶらかしてお金せびってるだけですよ!」
「そっか。だからおまえいま胸の谷間に札挟んでるのか。あれか?援○交際してきたのか?」
「ちょ?悠太はあたしがそんなことしてると思ってるんですか!?」
「いや、思ってねーけど。おまえあれだもんな。ビッチなくせして貞操観念やべぇからな」
「だー!もう、あたしはビッチじゃないんですよ!ちゃんとビッチって調べてきてください!」
「ぐー○る先生でいいか?」
「まじで調べるんですか!?悠太はまじでビッチの意味知らなかったんですか!?」
「いや、ふつー知らねーだろ。『ビッチとは』で検索したことのある人間この世界に100人いたらいいぐらいだろ?」
「いや!悠太!この日本という国に変態は山ほどいます!だから1万人は絶対にいます!」
「まぁ、どーでもいいけど」
「ちょ、どうでもいいってなんですか!」
「ま、まぁまぁ。落ち着けよ。わかった。わかったよビッチ」
「悠太!?」
「ん?どうしたビッチ?」
「うわ!わざとだ!悠太絶対わざとビッチっていってる!最低だ!この童貞が!」
「いや、高校生だったら大体童貞だろ普通」
「いやそんなんでもないですよ。悠太はすこし考え方が古いです」
「なにー!じゃあ、何人ぐらい非童貞がいるってんだよ」
「あたしの知ってるだけで30人は卒業してますね」
「はぁ!?どうなってんだよ最近の若者」
「いや、悠太だってその若者の1人なんですけど」
「いや、この3年間の卒業シーズンに乗り遅れてる僕はもう若者じゃないのかも知れないぞ」
「なんですかその謎のパワーワード」
「いや、だって30人だぞ。この学年だけで30人だぞ。怖すぎるだろ。そうか。僕って年寄りだったんだな」
「じゃあ、あたしが卒業させてあげようか?」
「え?あー。無理(ヾノ・∀・`)」
「ちょ!?つーか顔文字使うなー!」
「は?(゜m゜;)?」
「いや、悠太まじどうやって使ってるんですかー!?こわいですよ!もう、その発音は人間じゃないですよ!」
「あぁ、そうかおまえは僕を人間から卒業させてくれたのか。ありがとうよ。気持ち良かったぜ」
「いや、悠太が勝手に卒業しちゃったんですけどー!?」
閑話休題。
「で?おまえが来たときから思ってたけど。なんで今ごろになって部活きたんだ?正直心配してたぞ」
「え?まじですか!?あたしが監禁されて○姦されてたら!とか心配してましたー?」
「いや、してねー。だっておまえがそんなことされるような奴いたらそれはもう国家ぐるみだろ」
「そんなにあたしのガードは固いのですか!?」
「そうなんじゃね?しらね」
「ちょー!だからなんで悠太はあたしに対してそんなに冷たいんですか!」
「長くなるけどいいか?」
「どれぐらいですか?」
「そうだな。軽く3秒」
「みじか!なんでそんな簡単な話なのに長くなるとか前置きしたんですか!」
「うん。言ってみたかっただけ」
「理由がほんとにくそですね!」
「おいおい。糞とかそんなこと女の子が言うもんじゃないぞ。ビッチなら言ってもいいが」
「悠太!ビッチ差別はダメですよ!全日本ビッチ保護協会に訴えますよ!」
「なんだそのこれでもかというほど胡散臭い協会は」
「あたしがこれから設立する予定の組織です!」
「まだないのかよ!いや、知ってたけど!」
「あれ?そういえばなんの話でしたっけ?」
「あれじゃね?ぐー○る先生で『ビッチとは』で検索したことがある奴は何人ぐらいか?って話じゃなかったっけ?」
「あぁ、そうでしたねー」
「で?何人ぐらいだと思─」
「って違いますよ!あたしがなんでこれまで部活休んでたかって話ですよ!」
「あ、そっか。つーかおまえが話そらしたのになんで怒ってるんだよ」
「いや、もういいです。はい」
「それで?なんで休んでたんだ?」
「いやー軽く入院してましてー」
「あっそ。じゃあ、僕は本読んでるから静かにしててくれよ」
「ちょっとーー!?本気で冷たくないですか!?」
「?」
「そんなキョトンとした顔してなんですか!」
「いや、だって入院してたんだろ?おろすために」
「ちょ、悠太。いますっごいエグいこと言いましたよ」
「あぁ、ごめん」
「っていうかあたしはまだ処女ですから!」
「ふーん」
「ちょっとー!もうすこし話真剣に聞こうとしましょうよ!」
「えーーー」
「そんなこと言わずに!ほら!ちゃんと話聞いてくださいよ!」
「はいはい。わかりましたよビッチさん」
「だからビッチビッチ言わないでください!というかあたしの名前はビッチじゃないです!」
「あれ?そういえば名前ってなんていうんだっけ?」
「え!?まじで言ってるんですか……?ひ、ひどくないですかそれ」
「お、おいおい。そんなまじに受け取るなよ。冗談だって」
「ほんとですかー?」
「ほんとほんとー」
「じゃあ!名前呼んでください!」
「愛崎恋宵」
「はい!あってます!」
そしてビッチはすこし頬を赤らめた。
「おい。どうした発情したのか?」
「えぇ!?なにいってんですか!?」
「いや、おまえが顔赤くなるっていったらそりゃ発情のほかないだろ?」
「それ以外にもいろいろあるじゃないですかー!」
「いや、ないだろ」
「ひ、ひどい!お父さんにもそんなこと言われたことないのにっ!」
「いや、お父さんにこんなこと言われたら結構ヤバイだろ」
「ひどい!渾身のボケをスルーするなんてっ!お母さんにもスルーされたことなんてないのにっ!」
「おまえ家族に迷惑かけすぎだろ」
「ひどい!弟にも───」
「うるせー!」
「ひど──」
「しつこいんだよ!どんだけそれやりたいんだよ!これまで我慢してきたけどもう限界だわ!」
「いや、君ならまだできるはずですよ!がんばれ!」
「どこの修〇さんだよ」
「松○の修○さんですよ!」
「いや!言うなよ!」
「嫌よ嫌よも好きの内って言うじゃないですかー」
「うん。いま関係ないね」
「ちょ!?なに本読みはじめてんですか!?まだ試合は始まったばっかりですよ!ちょっとー!無視しないでくださいよー!悠太ー!!」
僕はビッチをあしらいながら本を読み続けた。
ビッチはその後もうるさかった。