表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソラの日記  作者: ハル
9/46

4月9日 野球

帰り道の河川敷で草野球をやっていた子供を見て、突然野球がやりたくなった。そこにやってきたソラさん!これは神様がソラと野球しろって言ってるようような気がする


「なあ、ソラ野球やろうぜ」


「嫌!」


あれ、神様?話が違いますよ?


「つまんなくないんだぜ!」


「お兄ちゃんの価値観を押し付けないで」


おれ!?どこでそんな言葉覚えたんだよ?いや、これはツンデレのツンの部分なんだ!後もう一押し……もう一押しでデレの部分のがくるはずなんだ!!


「あの、体を動かすときの汗の気持ちよさ、運動している人しか分からないことだぞ?」


「動きたくない」


ダメ人間か!!!将来は優秀なニートになりそうだ。一生養ってあげるからなー、へっへへ。


こうなったら最終手段だ。


「キャッチボールでいいから、な?」


「逆にキャッチボール以外何しようと思ったの?」


「……あ、いや……それは……」


そんなこと考えてなかった。野球と言ったら投げて打ってのイメージしかなかった。野球といったらこれしかないと思った。でもソラは、2人で野球をやるといったらキャッチボールをやるものだと思っていたらしい。

……今思えば……キャッチボールしかできないと思う。どんだけあの頃の俺はバカだったんだよ。


そしたら、ソラが何かひらめいたように手を叩き、頭の上で豆電球が光った。


絶対ろくなこと言わない気がする。


「分かった、大人の野球だね!」


「大人の野球ってなんだよ!!その三文字でこの小説がR18にしないといけないんだけど!!」


「はあ、そこまで言うんだったら私やってもいいよ……大人の野球拳」


「やりたくねーよ!!どこも家に妹と野球拳する兄がいるんだよ!!」しかも大人の野球から野球拳になってるし!!」


「きたあああああああああああああ!!伝説のカイトの伝家の宝刀、今や都市伝説とまで噂される『ツッコミまくり』」


「言いたいことたくさんあるけど、今は一つだけ言わしてくれ」


すうっ、っと大きく息を吸い込みこれから発声する言葉の備える。ソラも真剣な顔してこちらを見つめていた。


「ネーミングセンスセンス悪すぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!」


「野球はやらないから」


「おれ、華麗に無視された?……そんだんだから太るんだよ((ボソッ」


「こんなんで痩せたら日本全員骸骨だよ」


「せめてスリムって言おうな!骸骨はもう死んでるから!」


「目の前に骸骨が動いているから驚いた」


「ちっとも驚いた素振り見せなかったよな?しかも骸骨って俺かよ!!」


「別にいいじゃん、骸骨ナイトで」


「ゲームに出てきそうな名前だな」


「そう、野球したら今にもハゲそうな髪切って坊主するんだよ!骸骨になるんだよ!」


「俺のハゲじゃない!それにマッチョになる可能性もある!」


「無いよ。時間と二酸化炭素の無駄だよ」


「まあ、確かにそうだよな。時間と二酸化炭素の無駄だよな……って、二酸化炭素の無駄って何!?そんな説得初めて聞いたんだけど!!」


「……これ以上大気を汚染するの?」


「俺、野球するの辞める」


「はいはい、そうしなさい」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ