4月9日 野球
帰り道の河川敷で草野球をやっていた子供を見て、突然野球がやりたくなった。そこにやってきたソラさん!これは神様がソラと野球しろって言ってるようような気がする
「なあ、ソラ野球やろうぜ」
「嫌!」
あれ、神様?話が違いますよ?
「つまんなくないんだぜ!」
「お兄ちゃんの価値観を押し付けないで」
おれ!?どこでそんな言葉覚えたんだよ?いや、これはツンデレのツンの部分なんだ!後もう一押し……もう一押しでデレの部分のがくるはずなんだ!!
「あの、体を動かすときの汗の気持ちよさ、運動している人しか分からないことだぞ?」
「動きたくない」
ダメ人間か!!!将来は優秀なニートになりそうだ。一生養ってあげるからなー、へっへへ。
こうなったら最終手段だ。
「キャッチボールでいいから、な?」
「逆にキャッチボール以外何しようと思ったの?」
「……あ、いや……それは……」
そんなこと考えてなかった。野球と言ったら投げて打ってのイメージしかなかった。野球といったらこれしかないと思った。でもソラは、2人で野球をやるといったらキャッチボールをやるものだと思っていたらしい。
……今思えば……キャッチボールしかできないと思う。どんだけあの頃の俺はバカだったんだよ。
そしたら、ソラが何かひらめいたように手を叩き、頭の上で豆電球が光った。
絶対ろくなこと言わない気がする。
「分かった、大人の野球だね!」
「大人の野球ってなんだよ!!その三文字でこの小説がR18にしないといけないんだけど!!」
「はあ、そこまで言うんだったら私やってもいいよ……大人の野球拳」
「やりたくねーよ!!どこも家に妹と野球拳する兄がいるんだよ!!」しかも大人の野球から野球拳になってるし!!」
「きたあああああああああああああ!!伝説のカイトの伝家の宝刀、今や都市伝説とまで噂される『ツッコミまくり』」
「言いたいことたくさんあるけど、今は一つだけ言わしてくれ」
すうっ、っと大きく息を吸い込みこれから発声する言葉の備える。ソラも真剣な顔してこちらを見つめていた。
「ネーミングセンスセンス悪すぎだろ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「野球はやらないから」
「おれ、華麗に無視された?……そんだんだから太るんだよ((ボソッ」
「こんなんで痩せたら日本全員骸骨だよ」
「せめてスリムって言おうな!骸骨はもう死んでるから!」
「目の前に骸骨が動いているから驚いた」
「ちっとも驚いた素振り見せなかったよな?しかも骸骨って俺かよ!!」
「別にいいじゃん、骸骨ナイトで」
「ゲームに出てきそうな名前だな」
「そう、野球したら今にもハゲそうな髪切って坊主するんだよ!骸骨になるんだよ!」
「俺のハゲじゃない!それにマッチョになる可能性もある!」
「無いよ。時間と二酸化炭素の無駄だよ」
「まあ、確かにそうだよな。時間と二酸化炭素の無駄だよな……って、二酸化炭素の無駄って何!?そんな説得初めて聞いたんだけど!!」
「……これ以上大気を汚染するの?」
「俺、野球するの辞める」
「はいはい、そうしなさい」