4月5日 大事件
「ああ、気持ちよかった。ついつい入りすぎた」
とある事件が起きたのは俺が風呂から上がった時の事であった。
ソラはいつも通りソファーの上を占領しいた。今日はゲームをしてるよだ。
「風呂上がりにはこれだよな」
冷蔵庫の中を
がさがさ、
がさがさ。
「………」
「………」
「俺のアイスがない!」
「………」
「ねえ、どこに行ったんだ!俺のアイスちゃ~ん!」
「………」
「もう、でてこないとお仕置きしちゃうぞっ!」
「………………」
そして沈黙なう。
「ごめん、一人でこんなことやっていたら残念な人だと思われるから何か反応してくれませんか?」
「あああああ」
「適当に返された!?それ、名前つけるのが面倒なやつがつける代表的な名前な」
「違うよ!」
ソラは強く否定する。そりゃそうだのな。ゲーマーにとって名前は命だよな………悪いこと言ったな。謝ろう。と、カイトは思った。
続けてソラは言う。
「代表的なやつは、ダストカイトだよ!」
「俺の謝罪しようと思った気持ちを返せ!」
「あっそうだ!」
「どうした?」
ソラはゲームをやめて手を喉の前にもってきた。
「我・々・は・宇・宙人・だ」
「今、関係ないよね?宇宙人関係のこと一切いってないよね?」
「ちゃんと毎日練習してるんだよ?」
「それを世間一般では無駄な努力って言うんだよ!」
「それで誰のアイスがなくなったって?」
強制的に話題変えたソラ。
「俺だよ!」
「誰?私か食べるはずのアイス食べた人は?」
「俺が食うアイスだから!ソラが食べるアイスじゃないから!」
「じゃあ、見つけても私にメリットがないじゃん」
「そんなんじゃあ、人の役になんてたてないぞ?」
「この世は、等価交換の世界なんだよ。メリットがあるからデメリットも頑張れる。欲しいものがあるから自分の時間を裂いてまで手伝う。そう言うもんでしょ?」
「妙に説得力があるな………」
「それでお兄ちゃんは私にどんなメリットを用意してくれるの?」
「それは俺の役に立てる!」
「デメリットだよ!」
「このアイスを俺とポッキーゲームみたいに食べることができる」
カイトは、ひょいと右手に持ったアイスをソラに見せびらかす。
「きも………」
「さて!アイスを探すか!」
ソラがカイトの右手を指を指す。
正確に言えば手に持っているものを指を指していた。
「手に持ってるそれは何かな?」
「いちごんだー!こんなところにあったのかー!」
「わざとらしいよ………」
「見つけれくれたのか!お礼に俺とこのアイスでポッキゲームしよ………」
「お兄ちゃん!」
「このアイスをあげるよ」
「始めっからそうしたらよかったんだよ」
俺の大事なアイスをソラに渡す。
「ところで、4月にアイスって食べる時期なのか?」
「暑がりは皆食べているよ」
「ソラと一般の暑がりを一緒にしたら失礼だからな?」
「確かにね。そこら辺の暑がりと私を一緒にされたくはないね。本当、失礼だね」
「いや、暑がりに失礼なんだけど!」
「へぇー」
アイスをくわえながらゲームを始めだすソラ。
「こんな時期にアイス食べていたら今年の夏は越えれ無いぞ」
「まあ、そうだね」
自覚してるなら夏までアイスを買うのを控えろよ、とカイトは思った。