5月15日 ぼたもちっ!
「5月ってなにもねぇなー」
俺は、誰に言うわけではなくボソッと呟いた。そこにソラがいつも通りに反応した。
「それは、5月好きたちに対する挑戦状?それとも私に対する告白?」
「何でそうなるんだよ!色々と間違っているから!!」
「でも、ごめんなさい」
「間違ってるって言ってるよね!?しかもフラれた!?」
「はぁ……で?何だって?ばたもち?」
「……突然食いたくなってな」
どこからぼたもちが浮かんだんだよ!?
「食べたくなったから買ってきて」
「もしかして買ってこさせるためにぼたもちって言ったのか?」
「はやーくー!ぼーたーもーちーっ!!」
ソラがソファーの上で手と足を縦横無尽に動かし暴れだす。暴れだしたせいでソファーからはボブボフッと悲鳴をあげている。
「はぁー、ソラが欲しいものを毎回買いたいものを買いにいかされる俺の身にもなってくれよ」
「あ、せんべい食べたくなってきた……」
「無視かよ!しかも、食べたいもの変わってるんだけど!」
でも、せんべいぐらいなら買ってきてやってもいいかな……コンビニで買ってきたらいいだけだし。俺は、重い腰を上げて立ち上がる。
「せーんーべーいー!ぼーたーもーちー!」
「ぼたもち諦めてなかったのかよ!」
「ぼたもちの美味しさは忘れられないんだよ……ふふわふわで甘々!口には言った瞬間とろける。そして極めつけは……」
「やめとけ、もう分かったからやめとけ」
「うまい!」
「ほらネタ切れになった!」
その後も何だかんだと言いうるさかったので買ってきてやった。すると、俺から袋を取り上げることが成功すると中身を開け、パクリッと音がでそうに噛みつくとこう言った。
「まあ、結論から言うと」
あれ?なんか無理やり終わらせようとしてない?
「ぼたもちと言ったら5月だね」
「結局、そこに戻るのかよ!」




