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アメイジング・グレイス 〜幼き女神は斯く語りき〜  作者: タカトウ ヒデヨシ
第一章 精霊の弟子?  第四話 辺境伯家のお家騒動

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4−20 アーサーとの面会

辺境伯家の家族会議の後日談的なお話です。

 あのクソ馬鹿野郎のリチャードの一件がひと段落してから二日が経った。

 昨日、ウェズリー家では家族会議的な会合が開かれていたらしく、辺境伯夫妻は私達に姿を見せず、使用人達も忙しそうだった。

 そういえば、私達に対する使用人の態度が一変していた。

 いつも嫌そうな目つきで接していたメイド達の姿を見かけなくなり、その代わりに温和そうなおばさまメイドが私達のお世話をする様になっていた。

 やはり、神様のお怒りモードの効果なのだろうか。これからもちょくちょく使ってみても良いかもしれない……けど、クリスに怒られそうだし、やめておこう。

 後、辺境伯閣下から色々と質問やら相談やらをされてしまった。

 家族や使用人達に見つからないようにしてもらってはいたが、もう四十歳に届きそうな年齢の男性に言い寄られる女児って側から見たら危ないですから、もうちょっと自重してください。

 えっ?ガブリエル様達の為にリチャードの廃嫡を無しにしても良いのかって聞かれてもねぇ。……確かにリチャードの廃嫡を要求したのは私だが、それを決めるのは辺境伯自身だ。私は、ウェズリー領の領民として、あのクソ馬鹿野郎が領主になるのが許せないだけであって、廃嫡かどうかなんて本当はどうでも良いのだ。なので、妻や子供には関係ない話なので勝手にして良いとだけ答えた。……まったく、他人の家のことなんてどうでもいいよ。




 そして、私のお披露目パーティーの日程が五日後に迫ったある日、私はクソ馬鹿野郎の代わりに次期領主に内定した次男のアーサーと面会した。

 ふむ、顔立ちはリチャードと似ているが、もうちょっと穏やかそうな顔立ちだ。ヒル夫人に似て、目尻が少し垂れているせいだからかな?


「初めまして、レディ。私はアーサー・ウェズリーと申します。いやぁ、ウェズリー領に突如彗星の如く現れた魔術師の卵が、このような麗しい少女だとは想像しておりませんでした。これは、お披露目パーティでは皆が注目する事間違いありませんね。エスコートをする男性はお決まりですか?もしよろしければ、私に妖精をエスコートする栄誉を賜りたいのですが、いかがでしょうか?」


 うん、こいつチャラい……。

 そしてクリス、私のうしろでチャラ男の言葉に相槌を打つんじゃありません。


「初めまして、アーサー様。アリア・ニュートンと申します。アーサー様のお申し出は大変名誉な事だとは思いますが、エスコートは従兄弟であるアルウィン兄さんにお願いしてありますので、また今度機会がありましたらお願いいたします」

「いやー、それは残念ですね。しかし、アリア様は男爵令嬢でありながら、噂の精霊様のお弟子様なのですから、今後もこの様な機会はありましょう。是非その折りには私にエスコートをさせてくださいね」


 私は微笑むだけで、返事は返さなかった。

 辺境伯閣下もアーサーの隣で苦笑していた。


「アーサー様、先程、私が噂になっていると仰っていましたが、どの様な噂になっているのでしょうか?確か、精霊の弟子の件はまだ公にはなっていなかったと思いますが?」

「そうですね、噂として広がっているのは、精霊の弟子がウェズリー領に現れた事と、その弟子がまだ子供だと言う事くらいですかね。名前や容姿はまだ何も噂されていませんが、お披露目パーティーが終わればそれも噂話に加わるでしょうね。こんなに、可憐なのですから」


 なんで、一言一言がこんなにチャラいの?


「アーサーから確認した話だと、貴族学校でもダナーン派の上級貴族の間には話が出回っているそうだ。だが、徐々に広まりつつある傾向なので、今度のパーティーの後には王都の貴族の間には噂は広まるだろう」


 まあ、仕方がないか。ただでさえ魔術師は注目されやすい職業だし、希少な存在なのだ。しかも、精霊の弟子なんて目立つサムネイルを付けているのだ。それに付け加えて七歳の魔術師なんてギネス記録もビックリするような内容だ。……動画サイトにアップしたら大バズりするか、逆に炎上するかのどちらかになりそうだ。

 しかし、動画サイトと違って、こちらはコメント欄を封鎖できない。しかも一方的に言われたい放題で、直接、間接お構いなしだ。

 私がため息をついていると、辺境伯は苦笑しながら私を慰めた。


「確かに気が重くなるのはわかるが、それほど気にしなくても良い。魔術師になるという事は国王陛下直属の部下になるのと同意だ。だから、そんなに心配しなくても良い。それよりも、お披露目にはアリアと同年代の令嬢達がやって来るのではないか?其方もそろそろ貴族の友人をいた方が良いだろう」


 おお!お友達が出来るだって!(誰も出来るとは一言も言ってはいない)

 前世では、それなりにお友達はいたが、なにぶん私が病弱だったので一緒に遊びに行ったりする事は出来なかったのだ。そして死んだら、神様になってしまったので、全ての人が私を敬うようになってしまったのだ。そんなもんだから友達なんて夢のまた夢……。

 だがしかし、今の私はまごう事なき人間なのだ!ならば、友達だって出来るはず!

 よーし!今度こそ、友達をたくさん作ってお泊まり会を行い、恋バナや推しメンの話に花を咲かせるぞっ!

このお話で第四話は終了となり、次回から第五話となります。

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