表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アメイジング・グレイス 〜幼き女神は斯く語りき〜  作者: タカトウ ヒデヨシ
第二章 魔術師の卵?  第二話 学生生活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/144

2−1 登校初日の風景 1

今回のお話より、この小説の題名を少々変更いたしました。


これからも「アメイジング・グレイス 〜幼き女神は斯く語りき〜」をよろしくお願いします。

 本日より魔術師学校の授業がスタートするよ!

 とは言っても、今日は入学初日。

 本日の授業内容は学校案内とこれから行われる授業の説明などが行われ、午前中で終了する予定になっている。

 私とクリスは寮の玄関から出て校舎に向かって歩き出した。とは言っても、校舎までの距離はほんの数百メートルですぐに校門に辿り着いた。

 学生用の通用口を通ると、ここでクリスとはお別れだ。


「それでは私は控え室にて待機しておりますので、御用の際はお手数ですがこちらまでお伺い下さい。ではお嬢様、いってらっしゃいませ」


 魔術師学校の敷地内という事で、クリスが私を呼ぶ敬称はいつもの姫様ではなくて、お嬢様。……なかなかお嬢様なんて呼ばれないから未だに慣れないんだよね。

 クリスと別れ、建物の二階に上がり新入生が集う教室に足を踏み入れた。

 教室の広さは日本の小学校や中学校の教室と然程変わらないだろうか。

 ただ、生徒の席は階段上の造りになっていて、席順も身分別になっているそうだ。

 私は黒板に書かれている自分の席を確認し、教室の一番後ろ、即ち最上段の真ん中の席に座った。

 私と同じ段には誰の席も無く、私の席よりも一段下の段には数人の男女が座っている。更に下の段には多くの生徒達が座っていて、マーベルやシーラもそこに座っていた。


 ……身分社会というのは理解していたけど、本当にあからさまなんだなぁ。


 しばらく教室の様子を観察していたら、教室の扉が開き私達の担任であるショット先生が教室に入ってきた。


「皆、席につきなさい。では注目、私は君達新入生の担任を任されたショットと言う、これからよろしく頼む。本日の予定は、これから各々自己紹介をして貰った後に学校見学を行い、その後授業の説明を行う予定だ。ここまでで何か質問はあるか?……無いようなので次に進める。では、これより皆に自己紹介をして貰おう。名前と出身地、後見人の名を述べなさい。それ以外の発言は慎むように。まずは手本として私から自己紹介をしよう。私の名は先ほど述べた通りショット・アーセナルという。出身地は王都であるティル・ナ・ノーグだ。後見人は、私は魔術師の塔に勤めているので国王陛下が実質上の後見人となる。では、前列右側の席の者から順に自己紹介をして貰おう」


 一番前の列の私から見て左側の席に座っていた男性が立ち上がって自己紹介を始めた。

 自己紹介の内容が名前と出身地と後見人だけだったので、スムーズに進んでいく。


 ……これって、名前を覚える前に自己紹介が終わっちゃうんじゃない?


 そうこうしているうちに、マーベルの順番になっていた。


「私はマーベル。メイヨー領出身。後見人はトマス・メイヨー伯爵だ」


 物凄いシンプルかつ簡潔!

 緊張でもしているのかなと思ったけど、マーベルの初対面も結構ぶっきらぼうな感じだったしね。


「私はシーラと申します。出身地はマーベルと同じくメイヨー領で後見人も同じくトマス・メイヨー伯爵様です。これからよろしくお願いします」


 マーベルと比べたらシーラは無難に自己紹介をした。いや、マーベルがぶっきらぼうだった分シーラの印象がよりお淑やかに感じる。

 自己紹介はどんどん進んでいき、私の前の人まで順番が回って来た。


「私の名はトッド、十三歳です。出身地はドニゴール領で後見人はジョージ・ドニゴール侯爵様です。現在、火球の魔術など使えます。以後、よろしくお願いします」


 ……へえ、もう魔術が使えるのか、凄いねぇ。


 教室も少しザワザワとしている。


「トッド君、自己紹介で語っていいのは、名前と出身地と後見人の名前だけだ。余計な発言は控えなさい」

「……すみませんでした」


 おーい、全部表情に出てるから、全然すまなそうに見えないよ!気をつけようね、トッド君!


「最後は私ですね、私の名前はアリア・ニュートンです。出身地はウェズリー領で後見人はえーっと……ギャレット・ウェズリー辺境伯様です。みなさん、これからよろしくお願い致しますね」


 危ない危ない、思わずダグザの名前を言いそうになっちゃったよ。私の後見人は一応辺境伯閣下になっているんだから間違えない様にしなくちゃ。

 せっかく魔術師学校に入学して新しい環境に移ったのだ。これからでも本来の目的であったスローライフに向かって軌道修正が出来るんじゃないだろうか?


「彼女はニュートン男爵の御令嬢で、最近噂になっている精霊の弟子本人だ。その所を充分理解し接触する様に」


 ……あの、私の取り扱いって危険物か何かなんでしょうか?

 おかげでトッド君の時以上に教室がざわついてしまったじゃないですか!

 でも、私はトッド君とは違って表情には出さないですからね。けど、この仕打ちは許されるものではありませんよ!

次回は、このお話の続きとなります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ