振り返ればあいつが異世界に来ていた!そして、彼女も異世界に来ていた!
振り返れば奴が・・・いた!
なんでそこに、あいつがいるんだ。
学校時代に、異世界ファンタジーの自慢話を散々、俺たちに聞かせていた、あいつが。
的場洋司。異世界ファンタジーオタクの、あいつだ!
的場「あれ?見たことある顔だと思ったら、織田龍二?織田龍二じゃないか。」
「なんだよ。もしかして、お前もあの奇妙な光に包まれて、異世界に転生、いや転移していたのか?」
こいつは学校時代から、俺はいつか異世界に転生、いや転移してやるんだ、とかいう夢物語のようなことを言っていたが、どうやら、夢物語などではなく本当に今、異世界に転生、いや転移している。
俺のパーティーに入らないかと、的場から言われたが、丁重に断る。実際に、俺は今、別のパーティーに入っているからな。
そして、もう一人、どこかで見覚えのある顔を見かけた。彼女だ。学校時代にずっと好きだった、俺のマドンナ。
瀬野尾凜
瀬野尾「あれ?もしかして、織田君?織田君だよね?やっぱりそうだ!織田君だ!
私、瀬野尾凜。もしかして今、あなたのパーティーには回復役がいないの?
だったら、私が回復役で入ってもいいけど。」
喜んで!喜んで!なんという、運命の巡り合わせなんだ!
というわけで、凜ちゃんが回復役として、俺たちのパーティーに入ることになった。
パーティーのみんなに紹介した。
「というわけで、新しく回復役としてパーティーに入ることになった、瀬野尾凜ちゃんです。」
瀬野尾「初めまして。瀬野尾凜と申します。まだわずかな回復魔法しか使えませんが、皆さんの足手まといにならないようにがんばります。よろしくお願いいたします。」
一同、拍手。