データベース入力が、こんな形で役に立つとは!
毎日、多くの職場で行われている仕事といえば、パソコンのデータベース入力だ。
よく『クソどうでもいい仕事』とかいうことを聞くことがある。データベース入力は、まさにその『クソどうでもいい仕事』の典型的なものだと思っていた。
毎日、毎日、ただなんとなく、そんな気持ちで仕事をしているだけの日々。
しかし、こっちの世界に来てみて、前の世界での知識が役に立たなくなって、まさかこんな形で、そのデータベース入力が役に立つなどとは、思いもしなかった。
異世界に関するデータベース
まずは、モンスターの種類。
続いて、アイテム、装備。回復アイテムとか、武器、鎧、盾、兜、こて、具足、それから、装飾品と。
レアアイテムとかもある。伝説の装備とかの区分も、データベースで。
まずは、モンスターの種類、系統をデータベース化してみるかな。
というわけで、モンスターたちのデータベースを構築することにした。
モンスターたちの名前から。まずは、名前のところに『大なめくじ』と入力する。
そして、HP、攻撃力、守備力の数値、それから特徴を、それぞれの項目に入力していく。ちなみに、MPはというと、大なめくじは呪文を使えないので、数値は0のままだ。
さてと、例題はこんなもんかな。
異世界に来て驚いたのは、現実世界では普通の大きさの、体長が10センチくらいの、昆虫とか、動物とかが、巨大化してモンスターとなっていることだ。
大なめくじは、棒のような武器は役に立たないという。塩を巻くといいということらしいが、あんな化け物のような大なめくじに、いや、モンスターだから、化け物か。
とにかく、大なめくじを退治するくらいの塩となると、大変な量となるだろう。
もっとも、こいつは序盤に出てくる、経験値稼ぎ用のやつなのだから、HPを0にすれば倒せるわけだ。
このデータベースに入力されたデータは、実際にモンスター図鑑のデータとして掲載されるという。
さて、序盤のモンスターといえば、やっぱりスライムとゴブリンだな。
スライムは、いつの頃からか、最弱モンスターの定番となっていたが、LV999とかまで上がると、とたんに最強モンスターになるというらしい。