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2話 部屋の中の散策

はい、夢ではありませんでした。


多分私謎に疲れていたから過労死とか謎の変死したと見える。

それで、ゲームの世界に転生してきたんだろう。


だって、やたらリアル感がある。

とりあえず、起きてみた。


おなかが減ったから用意してある朝ごはんを食べることにしたのだけど。

テーブルに用意してあったのが、クロワッサン、オムレツ、サラダ。


あとキッチン使っていいよって言ってたから、コーヒーを探して淹れてみる。

はあ、やはり朝はコーヒーだよね。ホッとするこの芳醇な香り。

オムレツが美味しい。

自分では面倒くさいから、朝はコーヒーだけだけど、こうして人の作ってくれた朝ごはんを食べるなんてなんて幸せなんだ。と一人暮らしの私は思うのだった。

サラダも美味しい。レタスがパリッとしていて、ドレッシングが水切りがしっかりしている具材にしっかりと絡んで味がしっかりしていて、美味しい。

はあ、美味しい。


人んちとは思えないくらいリラックスしているのだけれど。

ふと、部屋の中の様子をしっかりと見ておかなくてはという使命にかられた。

もし夢とかだったら後でもっとよく見ておくべきだったと後悔するだろうから、まったりとしている暇はないのだ。


こんな部屋に住んでいるのかあと思いながら主のいない部屋を散策する。

トイレとかもちゃんとあった。それに綺麗にしてある。

綺麗好きなのか。


そういえば、お風呂沸かしといたから入っていいですよとか言ってたな。

別に風呂とか入らなくてもいいけど、バスルームがどうなってるのかとかちょっと気になる。大いに気になる。

私はバスルームに向かった。


脱衣所も広い。

使ってくれとばかりにバスタオルとタオルが分かりやすく置いてあった。ホテル並みの気遣いである。


なんかお客様として接待されている感じなのか。そう思いながら、じゃあシャワーくらい浴びてみようかなと思い、着ていた服を脱いだんだけど、


っていうか、何故か、男物のパジャマみたいなものを着ていたんだが、これって誰が着せたの?

って想像して顔が熱くなる。


で、ふと気になって鏡を見てみた。


え?

二次元の世界に来たので、私も当然二次元だった。


それはいい。

そういう世界観の世界なんだから。

それよりも


胸の辺りに付いている赤い痣みたいのって





これって




キスマークってやつ?


私、このかた男性とお付き合いとかしたことないから、当然現実の世界でキスマークなるものが体についた経験はないのだけど、


職場の後輩が

『昨日彼氏に付けられてしまって、目立ちます?スカーフとかしたほうがいいでしょうか?でもわざとらしくて余計に変ですか?』とか私に訊いてきたときに見せてもらったあの赤い痣に激似しているんだけど。


これってキスマークってやつですよね。

それで、この今までの経緯からしてこれを付けたのは


聖也さん


で間違いないでしょうか。


こんな事あっていいの?


これってだめなやつじゃないのだろうか。

私一体どうなってるんだろう。



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