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第37話 自分の立ち位置がいまいちわかりません。

 『イバラッキー王国軍最高司令官大将軍』、その肩書きだけで俺が軍のトップになることはわかる。


だが、俺の戦闘能力がいまいちわかっていないし、そんな重要なポストになって良いのだろうか?


「アリエッタ、ハイトン、俺ってそんなに強いの?」


とね聞くと二人は笑った。


「なにを今更、そのステータスが物語っているように人間では間違いなく最強です」


と、アリエッタ。


「師匠は剣も使えますが、なにより魔法が凄い。隕石を落とす呪文『神の杖』で、魔王軍一個師団なんか一人で壊滅させ、手の付けられない傷を負った者ですら回復してしまう『神の手』の治癒魔法だけでも世界が欲しがる能力です」


ほんと、俺どんだけ最強なんだよ。


明らかに人間を通り越しているだろ。


でも、そのくらいの力がなければ、魔王を倒せないという訳か。


・・・・・・。


俺って、ある意味どこの国も欲しがる兵器な訳か。


まるで核ミサイル・・・・・・いや、作ろうと各国が研究している迎撃不可能の人工衛星から超硬度物質を落下させる兵器並みか。


「ねぇ、俺って前はシェルリー王女とはそのどうだったの?」


「え?どうだったと言うのは?」


と、アリエッタが質問の意味がわからなかったらしく言い直した。


「シェルリー王女ど好き合っていたの?」


「師匠、好きになった女性の事くらい覚えていてあげて下さいよね。シェルリー王女陛下が正室で、アリエッタの姉貴がそくし・・・・・・」


「ハイトン、今はそれは良いから」


と、ハイトンの言葉を遮るアリエッタ。


「ごめん。記憶は完全消去みたいだから思い出すのは無理なんだよ」


と、謝ると


「御主人様が謝ることではないです」


「記憶がなくとも師匠は僕の師匠です」


と、二人は言ってくれた。


記憶がなくても勇者は勇者だな。


どうやら戦闘能力、魔法はステータスを見る限り失った物ではないみたいだし。


記憶をなくす前の俺が交わした約束・・・・・・。


破るわけにもいかないだろうが、軍を率いる・・・・・・。


それはどうにかして避けたい。


セバスチャンと相談かな?


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