第34話 自宅療養です。
心がすり減った翌日の朝、プルート先生の診察を自宅の寝室で受けると、
「はい、今回は魔力消耗なので、自宅療養で良いでしょう。しばらくは、『妄想の具現化』の能力を使わないように。栄養の付く物をしっかり食べ、しっかり寝てください。アリエッタ、任せたわよ。本当は病院に戻りたくはないのだけど、向こうにも患者はいるから」
と、言い残しプルート先生は帰って行った。
「ごめんなさい、アリエッタ、ハイトン」
「いえ、私こそ御主人様に謝らねば。このようになるとわ」
と、アリエッタは畳にこすれんばかりに頭を付けて謝ってきた。
「頭をあげて。自己管理出来なかった俺が悪いんだから」
と、畳に着く手を取り頭を上げさせた。
「それにしても、魔力とかの数値ってわかる物なの?」
「あっ、師匠、そう言うことも記憶から消えているんですね。『ステータス』と言ってみて下さい」
異世界ラノベの御約束か・・・・・・。
「ステータス」
そう言うと、掌の上に10インチくらいの液晶タブレットのような物が浮かび上がった。
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職業:勇者
体力72100/99999
魔力 30/99999
能力:大賢者レベル∞
:剣聖レベル∞
得意魔法:火炎系∞
:水氷系∞
:雷電系∞
:風気系∞
:精神系∞
:精霊系∞
:回復系∞
:召喚系∞
特殊魔法『妄想の具現化』『他力本願』『一日一万文字』『エゴサ』
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・・・・・・特殊魔法『一日一万文字』『エゴサ』ってこの異世界でなんの役に立つんだよ。
「いや、本当に魔力からっけつですね。精力剤作らなくてわ。ハイトン、私はモンスターのタマタマを買いに行ってきます。その間、御主人様をよろしくお願いします」
と、アリエッタは買い物に行ってしまった。
モンスターのタマタマ・・・・・・?




