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第26話 地獄の番犬?は、ペットでした。

 病院の一歩外に出ると人だかりが、拍手をして出迎えてくれた。


群集は数え切れないほどだ。


そして、待ち構えていたテレビカメラと、中継リポーターがおり、


「今、出てきました。勇者様御退院です。あの大魔王ケイシツ・エンを倒し瀕死の重傷だった勇者様が、1ヶ月の入院をえて退院です」


「みなさん、見て下さい。勇者リューヤ様が今、しっかりとした足取りで一歩病院の前に出てきました」


と、大声で叫んでいるのが聞こえた。


その人だかりを整列させている西洋鎧の軍人が50人ほどいる。


俺は悪いことをしたわけではないのに、ついつい下を向いてしまう。

パーカーがあるなら頭から覆いたいくらいに恥ずかしい気分だ。

もじもじしてしまうと、


「御主人様、胸を張って下さい」


と、アリエッタに言われてしまったので、しゃっきりと胸を張った。

すると、一台の昭和の霊柩車のような屋根に金色の龍が乗った馬車が?馬車?馬車なのか?引いているのは・・・・・・馬ではない?は?


それは、三つの頭を持つ犬?馬より少し大きいくらいの犬?・・・・・・毛はふさふさとしており、体格は全然違うが、まるで秋田犬のような優しい顔立ちの犬?はっ?


「ケロベロス?はっ???」


と、固まっている俺に一頭?文字通り一つの頭が匂いを嗅いぐと、真ん中の頭はベロンベロンと、大きく俺の顔を舐め、もう一つの頭は、くぅ~~くぅ~~と、犬らしい甘え鳴き声を出していた。


「アリエッタ~」


と、声を出すと


「ケロロンは、御主人様が冒険中に子犬だったときに、モンスターに襲われているのを助けて保護したときからずっと一緒の愛犬ですよ」


と、言う。

うん、子犬がいじめられていたら確かに助けるけど、ケロベロス・・・・・・。

地獄の番犬などと言われるがモンスターではないのか?

そして、名前・・・・・・。


「ケロロン?」


「御主人様が付けた名前ですよ」


と、言う。


なんちゅーネーミングセンスのなさだ。俺。

まるで、チュンチュン丸ではないか、と、一人心の中でツッコミをした。


馬車・・・・・・ケロベロスには手綱が付けられており犬車には、燕尾服に身を包んだ美少年らしき者がしっかりと持っていた。


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