表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

14/49

第13話 回復で大騒ぎでした。

 再び気が付くと、俺の身体はベッドの上に浮きなぜかイヤらしくピンク色で光り輝いている。


部屋がまるでラブホテルか、ストリップショーの舞台かのようになっているのがわかった。


そのイヤらしい光は俺の体を覆いながら輝いている。


目の前には、病室の白い天井が。


下では看護士さんや先生が集まり大騒ぎ。 


「先生、これはなんなんですか?」


「先生、これはまさか神様が勇者様を天界へと導く光では?」


「いや、こ、こ、これ、これは伝説の光!教会の古い書物に残る聖なる光。女神の祝福。間違いないこれは神が認めた者だけに与える最高の回復の御加護」


女神ではない。


閻魔ちゃんなのだが、と思いながらも、たいそう派手な回復だなと思ってしまう。


そして、なぜにピンク色の光なのだろうか?これは閻魔ちゃんの趣味?

固有魔法?みんなピンク色なのだろうか?


寝て目覚めたら治ってました!ではない。


回復呪文での回復真っ只中のようだ。


チートスキルで魔術が使えるようになっている自分自身がわかる。


血が出過ぎて脱力感、疲労感、病的な辛さ、はんぱなかった体も、そんな感じは抜ける。


まるで何日も温泉宿で、湯治をしてすっきりしたかのようになるのを感じる。


そして、違和感がいっぱいだった肛門も、絶好調に力が入り、穴が閉まる。


さらに、腕や足に刺されていた輸血や点滴も抜け落ち、刺さっていた部分も回復した。


すると、ゆっくりとベッドに下がりはじめ着地した。


そして、ピンク色の光は少しずつ弱くなり消えていった。


俺は上半身を起こし、


「完全回復」


と、言うと先程まで騒いでいた先生と看護士さんは跪き両手の指を絡めて合わせ、上空を見ては 


「あぁ、神よ、勇者様の治療ありがとうございます」


と、拝んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ