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第12話 再び閻魔ちゃんでした。

「ちょっと、龍也ちゃん、ちゃんと説明したでしょ」


と、また綺麗なお花畑の世界へと変わっていた。


病室ではない。


「あっ、閻魔ちゃん。俺、異世界転生して冒険して魔王を倒すんですよね?」


と、改めて聞くと


「だから、倒したじゃない?私がチートスキルを付与したあと、オリハルコンで作られた日本刀で無双して現れる敵を次々に真っ二つ。『大魔道士剣聖の勇者』の二つ名で大活躍。覚えてないの?」


「まったく。あのチートスキルを貰って異世界転生した時の記憶しかないですよ」


「そうなのね、魔王の呪いのせいかしら?私にはどうしようも出来ないは。それでね、龍也ちゃんには異世界を助けた特典がプレゼントされるのだけど、何が望み?また、地球の令和に戻りたい?」


「れいわ?」


「あっ、平成のあとの元号が『令和』って書くのよ」


と、色紙に筆で書いて顔の横に掲げてくれた。


「そうですか、新しい時代に移ったわけですか」


「なにも変わってはいないけどね」


「ブラック企業はそのまま?」


「そうね、そのまま。少子高齢化のせいで定年も70歳になろうとしているわよ。第二の人生なんて夢は打ち砕かれた世界。よぼよぼになるまで働かないとならない日本。第二の人生は病院通いで終わり」


・・・・・・70歳定年・・・・・・第二の人生に世界一周など楽しめる事はかなり厳しくなる。


日本のサラリーマン人生地獄だな。


「異世界、さっきまでの世界で余生を過ごすのは有りですか?」


「もちろん問題ないわ。ただ、体のダメージが大きいのと、記憶は戻らないでしょうけど。ただ、魔王を倒した英雄として崇め奉られる人生は保証するわ」


「崇め奉られるのはちょっと恥ずかしいですけど、直感から言えばあの世界のほうが私には合います。ただ、体はどうにかしないと」


「なら、願いを体の回復にしたら?そのくらいなら異世界を救った御礼として聞いてあげられるわよ」


「なら、それにしてください。体を健康体に!あんな巨大鰻だかをお尻から入れられる治療なんて受けたくはない」


「ハハハハハハハハハハハハッ、アハハハハハハハハハハッ、あれは酷いわよね。天界から見ていたけど私も思わずお尻抑えちゃったわよ。だけど、下血止めなきゃ死んでしまうから仕方がないわよ」


「あれ、効くんですか?」


「3ヶ月間、毎日やって傷口が塞がるのよ」


「うわ~それはキツい。もう勘弁してほしいですよ。腹の中でウニュウニュ動くあれは気持ち悪いのと、他人様にお尻から物を入れられるのって、屈辱しかなくて」


「なら、願い事は体の完全回復ね。わかったわよ、龍也ちゃんが目覚めた時、体は回復しているわよ」


「お願いします。俺はあの世界でのんびりと余生を楽しく過ごさせていただきます」


と、言うと俺は眠りについた。


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