映画「アイアンマン」の主役は誰にする?
「アベンジャーズ」「キャプテンアメリカ」「マイティ・ソー」など数々の人気映画を生み出してきたマーベル・スタジオ。
その記念すべき第一作は「アイアンマン」だった。
スタジオ設立当初からアイアンマン以外のキャラクターの単独映画、そしてヒーロー達を集結させる「アベンジャーズ」の映画企画を予定していたが、一作目である「アイアンマン」がヒットしなければ、これからの企画はすべて水の泡となり、倒産の危機を迎える。
どうしてもヒットさせなきゃいけない製作陣は世界中に名を知れ渡っているトップ俳優やその当時ブームになっていた若手イケメン俳優の起用などを考えていた。
この時「アイアンマン」の監督を務めていたジョンファブロー氏がたった一人の俳優を提案した。
それが当時すでに43歳だったロバート・ダウニージュニアだった。
この時期のロバート・ダウニージュニアというと圧倒的演技力は知られていたが、薬物問題で6回の逮捕歴があり、いわゆるスター街道から落ちてしまった“落ち目の俳優”といっても過言ではない。
製作側も絶対に成功させなければならないこの作品に犯罪歴があり、なおかつ旬ではない俳優を雇うことは絶対にない!と頑なに拒否していた。
しかし、監督のジョンファブローは「ロバート・ダウニージュニアが生きてきた波乱万丈な人生がトニースターク(=アイアンマン)というキャラに深みを与える」として推薦し続けた。
その熱意に押された製作側も一度くらい見てみようとロバート・ダウニージュニアをオーディションに呼んだ。
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ロバート・ダウニージュニアがオーディションで披露した演技力、貫録、そして圧倒的なカリスマ性は起用することに懐疑的だったスタッフ陣を黙らせ、彼は見事に主役を獲得した。
公開された『アイアンマン』は全世界で約5億8500万ドル(約639億円)という大ヒットを記録した。
その後もマーベル・スタジオは「アイアンマン2」や「キャプテンアメリカ」「マイティ・ソー」など映画を数々製作しては世界的大ヒットを連発する。
そして今年、会社設立10周年という節目に製作されたマーベル・スタジオの集大成ともいえる新作映画「アベンジャーズ インフィニティウォー」は公開一か月未満で世界興行収入を約16億ドル(約1751億円)稼ぎ出し、その記録は映画“歴代”興行収入にどこまで伸びるか期待がかかっている。(※現在4位)
数々の名だたるスター俳優が出演しているこの「アベンジャーズ インフィニティウォー」。
クレジットで一番最初に名前が出るのはもちろんロバート・ダウニージュニアである。