6Game ゲームを終わらせる力
「俺の名は伊達 雄李。あんたと同じSTGだよ。」
「STGって?」
「シューティングゲームの略だよ…」
亮介は銃を拾った。
するとすばやく雄李は銃を構えてまた亮介の手を撃った。
「ライフルは…弱いね〜」
「くっ…」
「終わるのは君の方だよ…」
雄李が持っている銃の銃口の中から光が漏れていた。
「光?」
「くらえっ!はぁっ!」
そのエネルギー弾は亮介にあたりゲームオーバーで消滅した。
「ミッション完了〜」
そう言って雄李は創汰に近づいて手を差し伸べた。
「大丈夫か?」
「倒さないのか?」
「あんたはゲームを終わらせるだけの力があるから倒さねぇよ。」
「ありがとう…」
創汰は雄李の手を掴んで立ち上がった。
3人はシューティングビレッジのお店に入り話した。
「お前は武器を生み出したろ?」
「これですか?」
「あぁ…それは一部の奴にある特殊能力みたいなんだ。」
それを聞いて創汰は少し嬉しくなった。
「その力を持つものはゲームを終わらせられる。」
「ゲームを終わらせる…」
「あぁ…」
創汰はどうするか迷った。
「迷ってんのか…」
「まぁ…」
「でもな…終わらせるには特殊能力を持つプレイヤーを全ゲーム集めなきゃならない。」
「それって…つまり」
「ロールプレイングゲームとかそう言う系のやつらだよ。」
「なるほど…」
そう話していると絵麗奈は探すことに決めた。
「私探すの手伝います!」
それを聞いた雄李は嬉しくなった。
「俺もやる…」
「ありがとう…じゃぁ決まりだ。」
3人はお店から抜け出した。
するともう外は明るく朝になっていた。
「朝になったか…危険が増すばかりだな。」
「でも探さないと…」
「あぁ…」
3人はシューティングビレッジを抜けてファンタジータウンに向かった。
「ふぅ…やっぱり見慣れないな…アクションシティー。」
「そうだよな…車が1台も走ってないからな。」
そう言って堂々と道を歩いていると前に出会った勇気に出会った。
「また会ったな…」
「お前は…」
創汰は警戒した。
だが雄李は何も警戒しずに勇気に近づいた。
「大丈夫だよ…こいつも仲間だ。」
「だが…俺を…」
「あれはお前の武器を出現させようとしていただけだ。」
「だから…あそこまで。」
創汰は全てを納得した。
「じゃぁ1人追加で向かうか…」
勇気も混ざって4人でファンタジータウンに向かった。
歩きながら創汰は聞いた。
「他には能力持った人はいないのか?」
「まだ3人だけだ…」
「そうか…」
絵麗奈は1人だけなんの能力を持っていなくここにいていいのか
分からなくなってきた。
「絵麗奈?」
「あっ…ぼーっとしてた…」
「大丈夫か?」
「あっ…うん。」
4人は無事にファンタジータウンに到着した。
「よかった…敵に出くわさなかった…」
「そうだな…」
2人はそう言っているがこの先に何か強いプレイヤーがいる気配が創汰にはしていた。
だが中々言い出せなかった。
「行くか…次はスカイクラウドに。」
「スカイクラウド?」
「知らないのか?」
勇気がそう聞くと創汰は普通に頷いた。
「スカイクラウドは…空の街だ。」
「行く方法って…」
「飛ぶしかない…」
勇気はそう言って歩き出した。
「飛ぶって…?」
「それはお楽しみだな…」
そう言って歩いて行った。
しばらく歩いてどんどん強そうな奴がいる気配が
大きくなってきた。
「さぁもうそろそろ…」
「危ない!伏せろ!」
創汰がそう言うと他の3人は創汰の言う通りに伏せた。
「なんだ?」
「誰かがいる…」
「そういえば…ここ」
創汰たちは知らないうちにチャンバラゲームの街…江戸に来ていた。
「江戸だ…ということは!」
「あぁ…創汰の言う通り、チャンバラゲームだ。」
勇気はそう言って剣を抜いて構えた。
江戸は霧がかかっていてあまりよく見えなかった。
「お前は…」
「我が名は家康…有野 家康。」
それを聞いた4人は言葉をなくした。
「家康って…江戸時代を開いた人だよね…」
「あぁ…江戸にす…」
「うるさい!お前ら…くたばれ!」
そう言って刀を構えて創汰たちの方へ走り始めた。
「俺が相手する!」
そう言って勇気は家康と戦うことを決意した。
家康と勇気は同じくらい強いが剣の使い方は家康の方がうまかった。
「お主…剣には選ばれているが使い方がなっていないな…」
すぐに勇気は追い詰められてしまった。
「勇気!」
「来るな!首を切るぞ…」
創汰はどうすることもできなかった。
場の空気はどんどん悪くなっていった。
「お主らが行きたいのはスカイクラウドだな?」
「何故それを…」
「我も…行く予定だからだ。」
そう言って家康は見たことのない弓の形をした武器を見せた。
「お前もか…」
「あぁ…行こうではないか。」
創汰たちは家康と霧の中へ入りスカイクラウドへ向かった。




