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Muteki Gamer  作者: 天道 結羽
Story
4/20

3Game レアな能力

「ここは誰もいなさそうだ…」

創汰は辺りを見渡した。

すると誰かの気配がした。

「誰かいる…」

「えっ?」

絵麗奈にはなんの気配もしていなかった。

創汰はすごい魔力を感じた。

「やばい!」

絵麗奈の腕を掴んで逃げようとした。

だがそこには見えない壁があった。

「くそっ…閉じ込められた。」

「これって魔法?」

「そうみたいだ…という事はロールプレイングゲームか。」

そう話しているとロールプレイングゲームの能力を持ったプレイヤーが

不可視の状態から元に戻り姿を現した。

「その通りだ…で?さっきからうろちょろしてるみたいだけど…」

「お前は…」

磯凪(いそなぎ) 勇気(ゆうき)だ…まぁ死ぬんだから名前はいいか。」

勇気がそう2人に言うとその言葉に創汰がムカついた。

「お前…本気か!」

「あぁ…他人の命など俺は知らん。端から端まで叩き潰すだけだ!」

そう言って勇気は魔法で自分を分身させた。

「2対8とでも行こうか?」

そう言って8人の勇気は手で魔法弾を作ってそれを2人に飛ばした。

囲まれていた創汰たちは高くジャンプして攻撃を防いだ。

逆に勇気が撃った魔法弾が分身の自分に当たってしまい

自分がダメージを受けることになった。

「お前…アクションゲームのプレイヤーか。」

「その通りさ…俺に勝てると思うな!」

そう言って家に壁を強く蹴って勇気の方まで飛んだ。

「これだ…」

勇気はミラーの盾を作り創汰の攻撃を防いだ。

「いくらアクションゲームのプレイヤーでも負ける事は確実だな…」

そう言って勇気はほうきから降りて創汰の方へ行った。

創汰はもう動けなくなっていた。

「どうした?」

「創汰くん!」

絵麗奈は助けに行こうとしたができなかった。

「ここまでか…ゲームオーバーだ。」

そう言って魔法弾を手で作り始めた。

すると誰かが勇気と創汰の元へとやってきた。

「おぉ…強そうなの発見〜」

勇気は魔法弾を作るのをやめ声が聞こえた方に振り向いた。

するとすばやくこちらへと誰かが向かってきていた。

「くそっ…ミラー魔法!ガラスシールド!」

勇気はガラスの盾を作り出した。

少しすると奥から誰が近づいてくるかがわかった。

「ロールプレイングゲームのプレイヤー!?」

勇気はすかさず腕を見た。

そのプレイヤーの腕にはソードのようなものがついていた。

「これは…」

「ゲームオーバー!」

そう言ってそのプレイヤーは勇気の方へと突っ込んで行った。

シールドは破られてしまった。

「あれ…いないな。」

「ここだぞ!」

勇気は伝説の剣で勇気をゲームオーバーにさせようとした

プレイヤーの魔戒(まかい) レイを斬ろうとした。

だが見事にレイはその攻撃を防いだ。

「なるほど…勇者だったのか。」

「あぁ…レアな能力だったみたいでな。」

勇気は大きく剣を振るってレイを本気で倒そうとしていた。


その頃創汰は絵麗奈に手を貸してもらい逃げていた。

「大丈夫?」

「あぁ…まぁまぁ。」

2人は前のようにまた路地に入った。

絵麗奈が空を見ると赤くなっていた。

「このゲームって夜になるのかな…」

「分からない…色々と調べないと。」

創汰は路地から抜け出した。

「どこに行くの!」

「どこか家に入るんだ…そうした方が少しは安全だろう…」

「そうだね…」

2人は近くにあった家の中に入ってタンスなど何かがないかを

探ったりした。

「何もないな…手がかりになりそうなものは。」

「そうだね…でもゲームなのにこんなところまで再現されてるなんて。」

「そこも不思議なところだな。」

そうしているとだんだん日は落ちてきた。

「暗くなってきたな…」

創汰はおそるおそるランプに火を灯した。

「ここにいるのが気づかれないといいが…」


勇気とレイの戦いはまだ続いていた。

「負けを認めたらどう?」

「簡単に認めるかよ!」

激しいバトルが繰り広げられていた。

勇気もレイも何度も立ち上がって戦った。

「俺が負けるわけには…」

「僕は魔王の力を手にした。君に勝たなくちゃ!」

レイがそう言うと勇気の頭に何かピンときた。

「お前…魔王の力なのか。」

「そうだよ。」

レイがそう答えると勇気はレイから離れた。

「お前が魔王の力なら俺の勝ちだ。」

「何故だ?」

「俺はレアな能力…勇者と魔王の力を持っている。」

「なんだと!?」

レイがそう驚くと勇気は背中についている伝説の剣を抜いた。

「融合魔法!ウィザーレジェンドシャイニング!」

そう言って勇気は大きく火の魔法と氷の魔法がかかった

伝説の剣を振るった。

「はぁぁぁぁぁぁ!!」

レイは逃げる方法がなくそのまま攻撃を受けてしまった。

「うはっ…さすがは勇者と魔法の力…」

そう言ってレイはゲームオーバーになって消えていった。

「終わりか…あいつは。」

そう言って振り向くとさっきの場所にはもう創汰と絵麗奈はいなかった。

「逃したか…まぁいい。次にまた仕留めてやる。」

そう言ってその場から去った。


エリアは夜になりブラッドがまた話し出した。

『プレイヤーの皆…エリアは夜になった。』

「ブラッドだ…」

創汰はよーく耳をすませて聞いた。

『この夜は…寝てもいいし、寝ずに寝ているプレイヤーを倒すのもアリだ。』

そう聞いた皆は混乱し始めた。

プレイヤーの中にはもう寝ているものもいた。

『さぁ夜のエリアも楽しみな。』

そう言ってブラッドはアナウンスを切った。


ここから夜のバトルが始まった。


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