表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Muteki Gamer  作者: 天道 結羽
Story
2/20

1Game 始まりのゲーム

「本日よりMuteki Gamerの発売ですっ!」

家電屋のゲームコーナーには沢山のゲーマーたちが今日発売された

ゲームを求めてやってきていた。

その中に1人…やがて散々な運命が来ることも知らない青年が

無事ゲームをゲットし家に帰っていた。

「ふぅ…なんとか買えたな。」

新発売のMuteki Gamerを1番最初に買った瀬戸内(せとうち) 創汰(そうた)

家に無事にたどり着き家のドアを開けた。

「ただいま…」

創汰の声を聞いたお母さんの由里子(ゆりこ)は玄関へと来た。

「おかえり…無事に買えた?」

「まぁね…しかも1番目だ!」

「さすがお父さんの息子ね〜」

お母さんはそう感心した。

だが創汰はあまり嬉しくなかった。

自分の部屋に入りゲームのパッケージを見た。

「店でパッケージ見れなかったから見てから開けるか…」

そう言って創汰は20分ほどゲームのパッケージを見ていた。

「なるほど…さぁ早速開封だ!」

創汰は心を躍らせながらビニールを破ってゲームを始める準備に取り掛かった。


4分ほどして創汰はVRを顔につけた。

「さぁ…ゲームスタートだ!」

電源をONにするといきなり変な空間が目に移った。

「なんだ…」

そこは見たこともない空間で何もなかった。

壁には何やらすごいエナジーのようなものが後ろの方へ

流れていっていた。

創汰は驚いて顔に手を触れると顔にVRがついていないことに気付いた。

「VRが…ない。」

そう驚いていると奥の方から眩しい光が差し込んだ。

眩しすぎて前が見えなかった。目を腕で隠した。


光が消えて腕を下ろすとそこは見たこともない街にいた。

その街には誰1人…人はいなかった。

「ここは…どこだ。」

創汰は辺りを見渡しながら前へと進んでいった。

すると急にどこかへテレポートした。

テレポートした先には沢山の人達がいた。

そこはとてもザワザワしていて皆が心配そうな顔をしていた。

「皆んな…この街の人たちじゃないのか?」

そう言いながら見て回っているとゲームコーナーで見た人たちも

そこにいた。

創汰はよく考えた。

「ここは…確かにゲームの中。だがVRがなくゲームコーナーで

ゲームを買っていた人たちもここにいる…」

創汰の頭の中には様々なことが浮かんでいた。

そうやって考えていると大きなモニターに誰かの姿が映り込み

街の色々なところにあるスピーカーから人の声がした。

そこに集まった人たちはモニターを見た。

モニターに映り込む人物は黒づくめで顔が見えなかった。

『皆様…こんにちは。私の名前は…ゲース・ブラッド。ブラッドと呼ぶがいい…』

「おいここはどこなんだ!」

1人の男がそうブラッドに叫ぶと他の人たちも

それにのってブラッドにここが何かなのかを聞いた。

『まぁ落ち着きたまえ…君たちはMuteki Gemarをやっているんだぞ?』

ブラッドのその一言でそこに集まった人たちは今までの出来事を思い出した。

「そうだ…ゲームを買って家でVRつけてやろうとしたらここに来た。」

「俺も同じだ!」

「私もそうだわ…」

色んな人たちはこれがゲームだと言うことに驚いた。

『そして君たちには今から命をかけて戦ってもらう…』

それを聞いた人たちはよーく考えた。

「命…」

『無敵の力を求めてここで戦うんだ。』

「命をかけるってどう言うことだよ!」

そう男が言うとブラッドはその言葉に笑った。

『ここにいるやつら全員を倒すんだよ…ゲームオーバーにさせるんだよ。』

「ゲームオーバー…倒されたらどうなるんだ!」

「そうだよ…命懸けって倒されたらどうなるんだ!」

『その名の通りだよ…ゲームオーバー。つまり死だ。』

ブラッドが気軽にそう言うと集まった人の中で1人だけここから出ようとしていた。

それを見たブラッドはその男に言った。

『そこの君…脱出は不可能だ。死にたくなければ戦え!』

そうブラッドが言うと門が開いた。

『ゲームエリアはこの門を潜り抜けた先だ…無敵の力を手に争え!』

そう言うとモニターは消えた。

沢山の人達は仕方なく門を潜りゲームをすることにした。

その中で何人かが泣いて門をくぐらない人達がいた。

創汰はそれを見ていた。

『後…20秒で門を閉める。来なければ死ぬぞ?』

ブラッドがそう言うと創汰は門を潜り抜けた。

その言葉を聞いた門の外にいた人たちも仕方なく泣きながら門を潜った。

だが門を潜ろうとしない人達が何人かいた。


こうして29秒がたち門は閉まった。

創汰は門の前から門の外の方を見るとそこは大きなドームだった。

そしてそのドームの中には毒ガスがたくさん充満していた。

中にいた人達は次々に倒れていった。

『それでは5分後…ゲームを開始する。それまでにエリアに広がれ!』

ブラッドがそう言うと沢山の人達がゲームエリアの中に

広がった。その中にも創汰はいた。

この先…どうなるかは誰にも予想できなかった。


このゲームがなんなのか…どう言うシステムなのか。

これが本当にMuteki Gemarなのか…それが分かる

エリアにいるゲーマーは1人もいなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ