14Game 死の先には…
『ゲームオーバー』
「そっか…僕死んだのか。」
創汰はどこを見ても黒かった。
体もなく重力もなくふわふわ浮いているような何か
不思議な感じだった。
「なんとも言えない感じだ。死んだんだな。」
「死ぬな…君は主人公だ…ゲームを終わらせるんだ!」
「誰だ…」
すると奥の方から黒い手がこちらへと早く近づいてきた。
それに驚いた創汰は起きた。
「ここは…生きてる。」
「何言ってんだよ…カイザーが来る前に早く行くぞ!」
「勇気…絵麗奈…皆んな。」
創汰は立ち上がって勇気たちについていった。
何が今さっき起こったのか創汰は分からなかった。
「お前たち死んだんじゃ…」
「何言ってる…攻撃くらって狂ったのか?」
「勇気!それはないよぉ!」
そう笑いながら雄李はそう言った。
「大丈夫?」
「大丈夫…心配しなくていい。」
「ここは死の世界なのか…なんなんだ。」
「創汰…顔色悪いぞ?」
「家康…さん。ここはどこなんだ!」
創汰がそう聞くとここがどこなのか辺りを見渡して看板を探した。
「分かんないな…書いてないからな。」
「そう言うのじゃ…」
「落ち着け…お前はMuteki Gamerをプレイしてるんだぞ?分かるか?」
「それは分かってる…」
「それなら大丈夫だ…焦りすぎだ。」
そう言ってまた創汰たちは歩き出した。
行き先もない中ずっとひたすら前に歩いて行くだけだった。
他のプレイヤーはほとんど倒したため他のプレイヤーに出会うことは
ほとんどなかった。
「なぁ…クッキングショップストリートってとこあるか?」
「あるけど…どうした?」
「そこに向かってくれないか…」
「何が目的か知らんが行くか…」
創汰たちはクッキングショップストリートの方へと歩き始めた。
しばらくして創汰たちはクッキングショップストリートにきた。
創汰は先頭に出て記憶の中にあるパフェのお店に入った。
「ここだ…座ろう。」
「ご飯食うのか?」
「あぁ…」
皆んなは席に座った。
すると店員がやってきた。
それと同時に武器を出した。
「わっ…何ですか。」
「お前…毒入り料理作ってんだろ。」
「何を言ってるんですか!そんなことないですよ!」
「嘘だ!なら見せろ…」
創汰がそう言うとその店で働いているプレイヤーが笑った。
「なんだ?」
「バレたか…ハードプレイヤーたち!」
そのプレイヤーは槍を持って出てきた。
「創汰…最初からこれを知ってて。」
「ここにいるプレイヤーたち全員…毒入り料理を作ってる。」
そう言って皆んなが外を出ると他のプレイヤーたちも待っていた。
「囲まれたな…」
「人数的にも…結構。」
「行くぞ!」
創汰たちは容赦なくプレイヤーたちをゲームオーバーにした。
あっという間に全員を倒した。
「よし…」
「あと何人いるんだろうな…プレイヤーは。」
その頃…ブラッドがゲームの調子を確認していた。
「プレイヤーが…あと20人。」
「ブラッド…どうしたんだ?ハードプレイヤーに負けてんじゃねーか。」
「黙れ!」
そう言って管理室から出ていった。
モニターには創汰たちの様子が映っていた。
「なるほど…俺も参戦してみても面白そうだな。」
笑いながらスパットも管理室から出ていった。
「お前たち…プレイヤーの援護を」
「了解。」
ブラッドの部下たちは大量のゲースカイザーたちを
エリアの中に放出させてプレイヤーを守ろうとした。
「これでOKだ…減った分だけまた放出させろ。」
「分かりました。」
グリスはニヤッと笑った。
「次のエリア…いやゲームを早く終わらせよう。」
「ブラッドにも会いたいしな!」
「行こうか!」
「がんばろぉ!」
創汰たちはまたどこかしらに行くために歩き出した。
それを謎のプレイヤーが見ていた。
「創汰…君はまさに主人公だ。」
そう言ってすばやくその場から立ち去った。




