11Game 本当のゲーム
早速創汰たちはアクションシティーに堂々と姿を現した。
「頼むぞ…零斗、瑜芽!」
「任せて!」
「行こうか…瑜芽!」
2人は大量のゾンビとゴーストを呼び出してクエストに挑む
プレイヤーたちの相手をさせた。
「ゲームオーバーにならないように頼むぞ…」
「わかった!」
2人は慎重にゾンビとゴーストたちを操った。
「その間に雄李たちを!」
「そうだな…行こう!」
創汰たちはファンタジータウンに来た。
そこにもクエストに挑むプレイヤーたちがいた。
「ゾンビたち…連れてきてよかった。」
「そうだな…あいつらを頼むぞ。」
そう勇気が言うとゾンビとゴーストはプレイヤーの方へと近づいて
戦った。
「なんだよ…こいつら!」
「今だ…!」
ゾンビたちが戦ってるうちに創汰たちは雄李を探し始めた。
あちこちの家に入り探した。
「ここか!」
そう言って勇気が開けるとその家の中には雄李と家康がいた。
「2人とも!」
「見つけたか!」
「勇気…」
「よかった。」
無事に雄李と合流でき創汰は安心した。
「とにかく早く戻ろう。」
「そうだな。」
創汰は雄李に今の状況を説明しながら零斗たちの元へ戻った。
アクションシティーの零斗たちがいるところへ行くと
零斗たちはもう限界にまできていた。
「もう…ダメだ。」
「これ以上は…」
全ての体力を消耗してしまいゾンビやゴーストたちは全員消えた。
「ありがとう…2人とも。」
創汰と雄李は2人をおぶってデンジャーフォレストに戻った。
しばらくして2人は体力も戻り動けるようになった。
「ありがとな…」
「礼を言いたいのはこっちだ。」
「あぁ…」
創汰は何かに不思議に思った。
「どうした?」
「このデンジャーフォレストって…他にプレイヤーはいないのか?」
「全員…消えたよ。最初は沢山いたんだが全員急にゲームオーバーになって。」
「そうなのか…」
場の空気は暗くなった。
すると誰かがデンジャーフォレストに入ってきた。
「誰か来る…」
創汰たちは警戒した。
奥からは沢山のプレイヤーたちがこちらへ迫ってきた。
「やばい…嗅ぎつけられた!」
「どうするんだよ!」
「戦うしかない…逃げててもどうにもならねぇ!」
そう言って零斗は戦うことを決意してプレイヤーたちと戦った。
「ゾンビたち!」
零斗はゾンビを呼んで全員の相手をした。
「私も…やる!兄さんが戦うなら!」
瑜芽も零斗と同じように戦った。
「創汰…もしかしたらゲームが終われば全員が元に戻るかもしれないぞ。」
「それは何を根拠に…」
「分からないだろ!ゲームだってラスボスがどんな奴が来るとか物語の展開とか…」
「分かった…やるしかないよな。」
創汰はけじめをつけた。
「皆んなも戦ってくれるよな…俺と一緒に!」
「あぁ!」
全員がそう言うと創汰たちも零斗たちのようにプレイヤーたちと戦った。
迫ってきたプレイヤーたちの半分はゲームオーバーになって消えていった。
デンジャーフォレストはとても静かだった。
「ゲームオーバーに…」
『レベルUP!』
「なんだ?」
『俺はゲームの解説役のユオ!今のはレベルアップだ!』
「レベルアップ…」
『プレイヤーを倒すことでたまにレベルがアップするんだ!』
「そうなのか…」
創汰は自分の手を見た。
「仕方がないことだ…どうにもできない。」
そう言って勇気は創汰の隣に座った。
「ゲームをクリアしよう…俺たちで。」
「そうだな…」
2人は拳と拳を合わせた。
「仲がいいな〜」
雄李がそう言うと皆んなは羨ましがった。
「よし…他のプレイヤーを探すのはやめて。本気でゲームをするぞ!」
「あぁ!」
皆んなは創汰に賛成した。
その頃…ブラッドはハードプレイヤーについて調べていた。
「一体…誰がこんなチートを。」
「ブラッド!」
「なんだ?」
「これ…」
グリスはパッドをブラッドに見せた。
それはバグの内容だった。
「バグか…」
「はい…」
「あの能力もバグなのか。」
ブラッドは管理室から出て自分の部屋に戻った。
「まぁいい…シナリオは上手くいくはずだ。」
そう言ってニヤッと笑った。




