9Game 不正なプレイヤー
可憐達と出会い次のエリアに行った創汰たち…
この先に何があるかは誰にも予測できない。
ラブリースクールを抜け出してアクションシティーに向かった。
「またアクションシティーか…」
「あぁ…もう少しだからな。」
「もう少し?」
創汰はそう聞くが勇気は何も答えなかった。
そのままアクションシティーに到着した。
「よし…行こうか。」
「行くってどこへ?」
「あいつのところだ…ブラッド。」
「ブラッドのところへ行けるのか?」
「あぁ…あいつを叩き潰してやる。」
雄李は指を動かした。
それを見た勇気は前に出て何かをし始めた。
どんどんと何かが上へと上がっていってドームのような形をした壁に包まれた。
創汰は壁をたたいたがそこからは出られなかった。
「閉じ込められたぞ!」
「これでいいんだ…」
「は?」
「ここでけりをつける。」
そう雄李が言うと創汰は意味がわからなくなった。
「どういう…」
「この先…誰がブラッドを倒すか勝負する。」
「あぁ…勝ったものがあいつと戦う。」
「そんなの聞いてねぇよ!」
そういうが雄李たちは武器を出して戦う準備をしていた。
「守るものがあるのって案外…辛いよね…」
そう言って雄李は銃をいつでも撃てる状態にした。
「さぁ始めるぞ…お前も準備しろ。」
「俺はやらない…戦うなんて。」
「あまいんだよ!そういうとこが!」
雄李はそう怒鳴って創汰の服の襟を掴んだ。
「決めたんじゃなかったの?戦うってさぁ!所詮口だけみたいだね…」
「黙れ!じゃぁお前らまとめて…ぶっ殺してやるよ!」
「創汰…くん。」
「それでいいのさ…さぁ行くぞ?」
こうして特殊能力を持ったプレイヤー達がバトルを始めた。
他のやつはとても強く創汰の力では勝てなかった。
「どうしたんだよ…」
雄李は創汰だけを狙って戦っていた。
「もう終わり?」
「終わりじゃねーよ!」
創汰は怒りを爆発させて戦った。
「その怒りだよ…それを待ってた。やっぱ戦うって楽しいな〜!」
絵麗奈はどこか出られないか探していた。
「どこかに出口が…誰か助けて!」
「助けは来ないさ…」
それを聞いた絵麗奈は絶望した。
「絵麗奈…お前なぁ!」
創汰は雄李をゲームオーバーにさせたくて仕方がなかった。
「さすがは僕と同じハードプレイヤーだ!」
雄李がそう言った瞬間…ドームの上からブラッドが現れた。
ブラッドは黒いフードマントを身に付けていて顔が見えなかった。
「お前は…ブラッド。」
「お前ら全員ゲームオーバーだ!」
ブラッドはそう言って手からたくさんの小さな隕石を生み出して
それを投げてハードプレイヤー達をゲームオーバーにさせようとした。
ドーム型の結界は破れなく逃げ場はなかった。
「絵麗奈…」
「創汰くん!」
その頃…近くにいたプレイヤーがドーム型の結界を見つけた。
「あれは…」
爆発音がたくさん聞こえた。
じっとしていられなくそのプレイヤーは何が怒っているのかを見に行くことにした。
ドーム型の結界の前に来るとそこには創汰たちが見えた。
「あのプレイヤーは…カイザーを倒した奴ら。」
そのプレイヤーは腕にロボットアームをつけて結界を一部破り創汰と絵麗奈を助けた。
ビルとビルの間の路地に3人は入った。
「助けてくれてありがとう…」
「あぁ…うん。」
創汰は他のプレイヤーのみんながどうなっているか心配になった。
「どうしたの?っていうかあれはなんだったの?」
「プレイヤーの戦いだよ…特殊能力を持つプレイヤー達があそこで戦ってたんだ…」
「君もその1人?」
「まぁそうかな…」
創汰はその特殊能力を助けてくれたプレイヤーに見せた。
「すごい…」
「武器を生み出せるんだ…それよりも君の名前聞いてなかった。」
「僕?僕は機密 透。」
「俺は創汰…よろしく。」
そう自己紹介をすると透も自分が持っている力を見せた。
「それって…特殊能力!?」
「これ?頭で想像したらパパパって…」
「そうだよ!それが特殊能力!」
「そうなんだ…」
透は自分も特殊能力を持っていることを知り少し嬉しかった。
「とりあえず…ブラッドが姿を現したみたいだね。」
「見たんですか?」
「まぁね…」
「ブラッドは…私を攻撃しなかった。」
そう絵麗奈が言うと創汰は何かに気づいた。
「そうだ…俺らは不正なプレイヤーなんだ。」
「不正?」
「そう…チートみたいな能力なんだよ…」
「そのまんまの意味でこれはチートってこと?」
「そう…」
創汰と透は殺されることを知った。
この先…どんなゲームが続くのか…それは誰も知らない。




