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8、魔力の関係性

「今からリク君の素質を調べるよ」


 2歳になり俺は少しずつだけど言葉を話せるようになった。

 初めてきちんとしゃべれるようになった言葉は【母さん】だったことは、母さんを大いに喜ばせた。

 それからしばらくしてきちんとしゃべって判別できる言葉が増えてくるとさっきの言葉を言われたのだった。


「母さん、素質を調べるって何?」


 聞いてみたら母さんは少し悩んだ顔を見せた。


「リク君がどんな魔力をもっているのか調べるの」

「どうやって?」

「魔力には属性があってね、例えばリク君が土の魔力をもっているとしようか」

「うん、僕が土の魔力ね」


 ……3歳以下の子供が俺なんてそんな粗野な言葉を使ったら道を踏み外してしまう気がする。

 使うとしたら俺よりも小さな子ができて、自己の自立を見せなくちゃいけない時からだ。


「土の魔力はね、金の魔力を強くしてくれるの。

 だからリク君が土の魔力をもっているとしたら、金の魔力をつかむと」

「金の光が大きくなるのかな?」

「そうそう」


「土の魔力は木の魔力に力を弱められてしまうの。

 だからリク君が木の魔力をつかむと嫌な気分になるの」

「えぇー」

「嫌な気分になったらすぐ教えてね」

「うん、わかった!」

「うん、いいお返事」


 それぞれの属性で感じることやおきることが違うのか。

 2種類の属性を使えば必ずどの属性が得意なのかわかるということか。


 にしてもエネルギー保存の法則はどこいった?


「母さん、母さん!」

「なーに?リク君」

「あのね、土の魔力が金の魔力を強めてくれるんでしょ?」

「そうよ」

「じゃあ、金の魔力の側に土の魔力を置いておいたら金の魔力はいつまでも強くなるの?」

「そうはならないんだ、リク君」

「え、じゃあ、どうなるの?」

「金の魔力は元々の強さからある程度のところまでしか強くならないの」


 つまりそれぞれの属性は触媒?


 普段は1人で落ち着いていてノーマルの状態。

 相手にとっていい人だと、相手のテンションを上げる。

 こちらにとって嫌な人だと、こちらのテンションが下がる。


 そんな感じの関係なのかな?


「母さん、母さん!僕は何の属性かな?土なのかな?」

「たぶん土だと思うんだけどそれは調べてからのお楽しみだよ?リク君」

「じゃあ、早く調べてよ!僕知りたい!」

「はいはい、ちょっと待ってね、準備を整えてくるから」

「準備?準備って何を準備するの?」

「色々なものよ、この場所じゃちょっとできないからね」

「そうなんだ」

「だからお外にいかないとなの」

「お外!」

「そうそう、初めてのお外よ」

「わーい!」


 この部屋、窓が高くて外が見えなくてどんな世界なのかよくわからなかったんだよな……。

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